「よかった!兄さん!」
概要
イベント「ジャンプスーパーアニメツアー08」にて上映されたアニメ『ドラゴンボール オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!』で登場するキャラクター。
サイヤ人の生き残りであり、ベジータの実弟。つまりは王族の生まれである。原作漫画『ドラゴンボール』には登場しないが、原作者・鳥山明考案による公認設定のキャラクターでもある。
名前の由来は兄と同じく「ベジタブル」から。
人物像
兄のベジータ曰く、惑星ベジータがフリーザに破壊されるより以前に、「非戦闘タイプ」であった事から父・ベジータ王によって辺境の惑星に追いやられていたという。
その言葉の通り、これまでのサイヤ人としてはかなりの小柄であり(比較的小柄であるベジータが164cmなので、相当背が小さい事が分かる)、尚且つ物腰柔らかで礼儀正しい人物。下級戦士出身で、尚且つ(スカウターで計測した)戦闘力が著しく低い悟空に対しても当初から敬語を用いている。ただし、モノの凄さを表すのに「超」を使うなど若干変わった言葉遣いもみられる。一人称は「僕」。ベジータのことは「兄さん」と呼んでいる。
外見はベジータに近しい特徴を持つものの、兄ほど剣幕は濃くなく体つきも細身で華奢な印象を受ける。前髪が少し垂れているのが特徴。衣装は登場初期のベジータのものによく似た構成の戦闘服で、エメラルドグリーンのスカウターを装着している。しっぽは腰に巻かず、初期の悟空や悟飯のようになびかせている。
ちなみに、王族出身らしく戦闘力はそれなりに高いようで(戦闘力が最低53万あるであろう、後述するアボとカドから逃れることが出来ている)、ピッコロ・孫悟飯・18号・クリリン・亀仙人・甥にあたるトランクスは彼の大きな戦闘力に勘付いている。
他の惑星で所帯を持ち、地球を訪れた際にはグレという奥さんを連れている。サイヤ人や地球人とはかけ離れた外見をしており、彼女が奥さんだと紹介した際には周囲を驚愕させた。特にベジータはあまりの驚きからか、彼女からの親族としての挨拶を受けて咄嗟に畏まってお辞儀を返している。
ただし、後述するようにベジータが幼少期からターブルへの関心が薄かった事を理由に、ターブルの経歴については割と謎が多い。アニメ等では存在の言及こそあれど再登場の機会がないのもそれを後押しする。(ちなみに、父親や兄の名前の命名規則は明かされているが、彼の名前についての設定に関しては掘り下げが行われていない)
作中での活躍
フリーザ一味の残党であるアボとカドの二人組に追われ、自身の実力では敵わない強敵の存在に悩まされる。逃亡中に立ち寄ったナメック星にてベジータ達(実際は悟空だが)がフリーザを倒したと言う情報を入手し、助けを求めるためにベジータのいる地球へ向かう。
丁度、ミスター・サタンの開いたパーティーに招かれ一堂に会したZ戦士たちの気を察知し、即座に兄たちの居場所をつきとめその会場であるホテル前に着陸、兄たちにアボとカドの撃退を懇願する。敵の二人組は、当時はギニュー特戦隊に並ぶ実力者で、現在ではフリーザにも匹敵する戦闘力を有していると警告するが、この場にいる多くの戦士が既にその遥か上の戦闘力を体得している事実を知らされ、あまりのレベルの違いに終始驚かされる。
騒動の後は、妻のグレ、そして改心したアボとカド共々、再開されたパーティーに招かれて食事を楽しんだ。ちなみにグレはサイヤ人たちが大食いな事を見て驚いたのでターブルはそこまで大食いではないのかもしれない。
その後は自身の居住する惑星へ帰還し以降のエピソードには登場していない。
2013年の劇場アニメ『神と神』では、ゴッドを生み出すための生き残りの純粋サイヤ人としてブルマがベジータに「礼儀正しい弟がいたじゃない!」とターブルの存在に触れている場面がある。
だが、ベジータはターブルが今どの惑星に在住しているのかは知らないらしい(このやり取りについては、アニメ及び漫画の『ドラゴンボール超』「破壊神ビルス編」では言及されておらず、『オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!』自体が正史と扱われているか=ターブルが地球でベジータ達と邂逅しているかどうかすら不明)。
『ドラゴンボール超 ブロリー』では過去回想シーンにて、ベジータのチームが惑星ベジータ消滅の知らせを聞いた際に若きナッパが名前は出さなかったものの、「ベジータ!弟がいただろ!」と存在に触れている場面があるが、当の幼いベジータは「そういやあいつ、どうしたんだろうな。ま、興味もないが……」と、言っている。
ゲーム作品での扱い
レイジングブラスト2(PS3/XBOX360)
ゲーム初登場。初期のスカウター付きベジータに似たモーションとなっている。
必殺技は誰もが使えるフルパワーエネルギー波や超連続エネルギー弾、更に素早く回避するワイルドセンスと普通のものだが、究極技は遠隔操作によって丸型宇宙船を相手に激突させるという中々インパクトがあるものを使用できる。
ドラゴンボールヒーローズ(AC)
ゴッドミッション4弾から参戦。必殺技はベジータ同様ギャリック砲を扱う。
本作ではアビリティ「救援要請」の恩恵により最強キャラクターとも呼べるほどの強さを手にした。このアビリティは「絶対に気絶しない。更に自分が攻撃を受けるたび、自分以外の仲間のパワーを永続で+5000」というとんでも効果である。仮面のサイヤ人を無限に作れるのでバランスブレイカーと呼ぶにふさわしい。
その為、カードの人気投票では第二位に選ばれゴッドミッション10弾で一部イラストを変え再録カードとして再登場した。ちなみに第一位は仮面のサイヤ人。
『スーパードラゴンボールヒーローズ』の人気投票では5位。記念に登場する6弾のキャンペンカードは、ガードが初登場のカードより低いが、アビリティ「応援要請」は、「絶対に気絶しない。更に自分が攻撃を受けるたび、ヒーローエナジーが2個増える」と、こちらもとんでも効果である。ヤムチャやジャネンバなどと組み合わせて2ラウンド目で超ユニット技を狙うといいかも。
しかしインフレの波には逆らえず、現在はダメージ倍率や気力とエナジー管理が重要視に。個人のアビリティ、カードアクションアビリティ、タップアクションアビリティで楽にパワーを上げられるキャラクターやダメージカットやステータスダウンのアビリティとユニット効果が輝き、今ではターブルを使用する人は大幅に減ってしまった。それでも高性能だったと言う事に偽りはなし。影響力の大きさが今でも窺える。
3DSソフトでは3作目のアルティメットミッションXから参戦。なんと、ストーリーの序盤あたりで簡単に仲間にできる。ある程度進めるとフィールドに現れる彼に話しかけてバトルに勝てばいいだけ。しかも敵としてのみそれほど強くない。
今作でも仲間にすればストーリーをクリアしたも同然であり、更にアビリティやCAAも思い通りに追加できるため、こちらでもバランスブレイカーとなるだろう。
クリア後のシナリオでは王の地位を横取りしようとするターレスやパラガスの野望を阻止しようと奮闘したり、ツフル人の軍勢に立ち向かおうとしたりと、意外と活躍は多い。
関連イラスト
関連タグ
ウイス:中の人が同じキャラクター
スネツグ:こちらも同じく国民的アニメ作品に登場するキャラクターの弟だが、ターブル同様コアなファン以外には知られていない。