「全宇宙一の強戦士サイヤ人の誇りを見失ったのか!!カカロットよ!!!」
曖昧さ回避
もしかして→ラディッシュ
概要
CV:千葉繁
作中で初めて登場した「宇宙最強の戦闘民族」サイヤ人の戦士であり、「カカロット」こと孫悟空の実の兄。(後の追加設定で、バーダック・ギネ夫妻の長男)
悟飯と悟天の伯父、ビーデルの義伯父、パンの伯祖父にあたる。
フリーザ軍の地上げ屋として行動を共にしていたベジータ、ナッパより先に地球に降り立ち、実の弟であるカカロット(悟空)にその協力をさせようと彼の元に姿を現した。
悟空の出自や本名、地球に降り立った経緯を伝えると共に、これまでオリエンタルやミリタリー要素の強かった本編において近未来的な要素(SF・サイバーパンク)を新たに取り込むキッカケとなったキャラクターである。
同時に、そうした重要な役目を担った(さらには主人公の実兄)にもかかわらず早々に物語から離脱させられてしまった、ある意味不遇な人物でもある。
しかし、登場時はそこまで不遇というわけでなく、当時最強キャラであったピッコロの攻撃を「埃を巻き上げているだけ」と一蹴したり、クリリンを尻尾の振りだけで吹っ飛ばすなど、次元の違う強さを見せつけている。そして、当時のドラゴンボールで二強であった悟空とピッコロが手を組むも全く手も足も出ず、リアルタイムで読んでいた読者にはかなり絶望を与えている(しかも、この戦いで主人公が死ぬ)。
ある意味サイヤ人編最初の壁としてはしっかり機能していたのだが、閻魔大王様に捻られたという話が出てからインフレの渦に呑まれる。
名前の由来はハツカダイコンの洋名「ラディッシュ」から。
人物像
外見は地球人と酷似しているが、幼少期の悟空やその息子の悟飯と同じく猿の尻尾を生やしている(これは以降も登場するサイヤ人たちの共通する身体的特徴でもある)。
地に着くほど長いザンバラの黒髪が特徴。額の前髪生え際部分はベジータとも似ている。
平時は温和な顔を見せる悟空とは違い、常に険しい表情をしている。
衣装は近未来的なデザインの鎧(戦闘ジャケット)と緑色のスカウターを着用しており、これまで武道着姿の多かった戦士たちの中で特に異彩を放っていたが、後に現れたベジータとナッパをはじめ、彼らも傘下として従っている「フリーザ軍」兵士の共通した装備であることが発覚する。
一応、他の兵士達との相違点として、左二の腕と左太ももに赤いバンドをはめている。
作中での活躍
フリーザ軍の下、同族であるベジータとナッパの三人で行動していたが、とある惑星を侵攻するにあたり苦戦が予想されたため、かつて地球に送られた弟・カカロット(悟空)の存在を思い出し、彼を味方に取り込もうと一人地球へ襲来する。
そもそもカカロットは、侵略のために幼少期より他の惑星に送られる「飛ばし子」というサイヤ人の風習に倣い、生まれ持った戦闘力が著しく低かった彼に合わせ、強敵のいない地球へ送られたという経緯を持つ(後年の読切漫画『ドラゴンボール-(マイナス)』では、フリーザによるサイヤ人粛清計画を予知したバーダックが、ギネと共に安全な地球へ密かに逃がしたことになっている)。
しかし、カカロットはとある出来事で頭を強打したことにより記憶喪失となり、現在の穏やかな性格になってしまったため、地球が侵略されることはなかった。
未だ地球を侵略していないどころか自らの出自すら忘れた弟に呆れたラディッツは、地球人を早急に殺害し自分たちに協力するように命令するが、悟空はこれを断固拒否。
そこでラディッツは、悟空の息子である孫悟飯を人質に取り去ってゆく。
しかし、悟飯の帽子に付けられた四星球を頼りに、悟空とピッコロはドラゴンレーダーで彼を追跡、その場で対決することになる(この頃は「気を感じ取る」能力は近づいてくる相手を察知する程度だった)。
序盤は悟空とピッコロの二人がかりの攻撃を物ともしない圧倒的な力量差を見せつけ、あわやというところまで追い詰めるも、油断したところを悟空に弱点であった尻尾を掴まれて力が抜け、形勢を逆転されてしまった。心にもない命乞いをして悟空の良心をつくことで尻尾を離させ、再び絶体絶命の状況に追い込むが、宇宙ポッドから脱出した悟飯の怒りの頭突きをモロに食らってしまった。
最期は、二人の捨て身の連携で悟空に羽交い絞めにされたまま、ピッコロの魔貫光殺砲で悟空諸共射貫かれて敗北。その後、一年後にやってくる二人のサイヤ人の存在を語り「その時にオレも生き返らせてもらう。今度は貴様らの勝てる可能性はゼロだ」と捨て台詞を吐いたところでピッコロにとどめを刺された(悟空は後にドラゴンボールで蘇った)。
死後に行き着いた「あの世」では閻魔大王に地獄行きを言い渡されるが、それを不服として暴れるものの閻魔に取り押さえられ強制的に地獄に落とされた。
なお、本来は魔族に殺された者は成仏できず、この世に苦しみながら留まり続けるしかないので、これに基づいた場合はピッコロに殺されたラディッツはあの世に来ることができないはずである。にもかかわらず「ラディッツがあの世に来た」という事実から、地球の神はピッコロの邪心が以前より薄れているのではないかと推測している。
ラディッツが死んでおよそ一年後、ベジータとナッパが地球に襲来する。
二人はスカウターの通信により地球にあるドラゴンボールの存在を知り、ナッパはラディッツを復活させるのかとベジータに聞くが、ベジータにはその気が全くなく、自分たちを不老不死にするという野望を抱き、ナッパもそれに賛同したため結果的にラディッツが生き返ることはなかった。
その際のベジータ達の会話により、ラディッツはサイヤ人の中でも最下級クラスの実力しかない事が発覚。同族のエリートである二人にとってはお荷物程度でしかなかったらしく、「よわむしラディッツ」「出来損ない」など、散々な言葉を吐き捨てている。
「主人公の実兄」というキャラクターとしての強味を持ちながら、そうした要素が特に活かされることもなく物語からあっさり退場したため、ファンの中にはこうした不遇な扱いを惜む声が上がることも多い(逆に言えば、『サイヤ人は地球人と比べて、仲間や肉親にさえも残忍さを露にする冷酷非道な種族』という特徴を読者に表したキャラクターとも言える)。
その影響か、後年のゲーム作品においては「もし生存していたら」「Z戦士の一人になっていたら」などのifシナリオが展開することも少なくない。
pixivにおいても、作中では終始険悪だった弟や甥、既に死別した父や母、更には出会うことすら無かった二人目の甥や又姪と交流する姿を描く投稿者も多い。
派生作品における追加描写
TVアニメ『ドラゴンボールZ』では、ベジータの回想内で再登場。ベジータとナッパの三人で行動をとり、フリーザの命令で各惑星に侵攻していた。
エリートであるナッパと対等な口調で会話し、自分たちサイヤ人を冷遇するフリーザに不満を抱くなど意見を共有しており、死後こそ散々な言われようではあったものの、決して険悪な関係ではなかった模様。またベジータから「惑星ベジータはフリーザが破壊した」という話を聞いて驚きの表情を浮かべている。
『DRAGON BALL- 放たれた運命の子供』では少年ベジータとともに他の星に派遣されており、ベジータがフリーザからの帰還命令を無視したことにより生き延びたことが発覚した。ベジータに対しては二人称が「君」で、更にタメ口まできいていたがベジータ自身は別に気にしていなかった。
またまったく存在が触れられなかったアニメとは違い、カカロット(後の悟空)共々両親に大事に育てられていた模様で、ラディッツがベジータとチームを組んだ事を聞いたバーダックは「ベジータ王子か。やっかいな奴と組まされたな。」と渋い表情を浮かべていた。
『ブロリー(BROLY)』にも登場するが、故郷の滅亡による両親の死にはさして大きなショックを受けていなかった。
『ドラゴンボールSD』では、少年時代にベジータと共に地球へやって来たことがあったという設定で登場。目的は尻尾を鍛えるためであり、たまたま居合わせた悟空と一緒に修行をする。ベジータの指導の下、二人とも尻尾を鍛えることに成功した。これが縁となって3人ともそれなりに仲良くなったのだが……。
帰還途中、ラディッツが宇宙船の操作を誤ったことで惑星フリーザに墜落してしまい、ベジータと共に記憶喪失となり地球での一件を忘れてしまった。
この設定のためか『SD』のラディッツ戦では、彼の尻尾を掴むという展開がなくなっている。またラディッツも記憶を取り戻すことなく退場し、記憶が戻っていれば悟空たちの仲間になっていたかもしれない。
戦闘力
作中ではじめて「戦闘力」という概念が登場した時点において、ラディッツの戦闘力は原作では不明で大全集によれば1500である。この数値はサイヤ人の戦士の中でも「一人前のサイヤ人としては」最低クラスであると言われているが、当時地球で最強の戦士である悟空は416、ピッコロも408であり、二人の力を合わせても遠く及ばない数値である。途中、悟空のかめはめ波(924)やピッコロの魔貫光殺砲(1330)、怒りで覚醒した悟飯(1307)など、その数値に大きく迫る場面もあったが、かめはめ波は片手防ぎ、魔貫光殺砲は避けてみせている。悟飯の1307はサイヤ人の子供と比べても異常に高い数値であるので例外と言える。因みにビックリマンとのコラボシールでは何故か100だけ上がって1600になっていた。
ナッパの使う量産型戦士の栽培マン(1200)はパワーだけならラディッツと互角とされているが、あくまでパワーだけ肉薄しているというだけであり総合的な戦闘力ではラディッツに劣る。実際、ラディッツの戦闘をよくよく見ると、終始悟空とピッコロの背後をとって圧倒するというスピードキャラ的な戦いであり、基本的にパワーよりスピードで二人を驚かせている。
ナメック星に着いたばかりのクリリンと悟飯がちょうど戦闘力1500であることからも、フリーザ軍のモブ兵士程度なら簡単に倒せるくらいには強いと思われる。
他の二人よりラディッツの戦闘力が低いのは、これまで強敵と戦う機会に恵まれなかったことや、自身もサイヤ人の割には積極的に強敵と戦う意志が薄かった強戦士種族としての驕りが大きな要因であると解説されている。
また地球に降り立った3人のサイヤ人の中で尻尾の耐性がなかったのもラディッツのみであり、少年期の悟空ですら、独自の修行で尻尾の弱点を克服していることなど、これらのことから、一部では「やはり戦闘に対する向上意欲が欠けていたのではないか?」という見方もされている。近年ではフリーザ同様に戦闘能力を向上させる為の修業をしなかったから弱いという意見も存在している。
また、近年明らかになった設定として一般的なサイヤ人は自分より戦闘力の高い相手には逃げるか、人質や数人掛かりなどの卑怯な手段に走る傾向にあり、悟空、バーダック、ベジータのような武人的な思考のサイヤ人の方が極めて稀であり、ラディッツは一般的なサイヤ人に該当する事が判明している。
そのためフリーザ軍の中でも地位は「雑兵の中では多少強い方」という下級戦闘員だった。
2017年12月に発行された『最強ジャンプ』2018年1月号によれば、鳥山明先生曰く実はラディッツは下級戦士ではなく上級戦士である。
サイヤ人は生まれて直ぐに戦士の素質を検査され、その時数値が低いものが下級戦士とされるが、ラディッツは悟空と違い上級戦士の基準に達しており、子供の頃から正規の戦闘員としてエリートであるナッパのグループに配属されている。(原作中ではラディッツが下級戦士とは明言されていない。また父バーダックや弟カカロットとは顔つきが全く違っており、アニメオリジナルだがターレスのセリフ「下級戦士は顔のタイプが少ない(同じ顔が多い)」とも矛盾はない)
ただし、その発言がなされるまでは下級戦士扱いされる作品も存在しており(『Sparking!Neo』等)、それ以降もラディッツは下級戦士であるという旨が明言されている節も度々見られる(『カカロット』『ドッカンバトル』等)。
初めて会った農民の戦闘力をスカウターで測り、言い放った「戦闘力たったの5か…ゴミめ」は、以後のドラゴンボール世界におけるパワーインフレの皮切りとも言える言葉で、ある意味ラディッツの存在以上に知名度が高い。
ラディッツ本人もあの悟空に対して「こんどばっかりはわくわくしねえよ…おっそろしくてよガタガタしてらあ……」と言わしめたこと自体、サイヤ人編及びフリーザ編でのパワーインフレのスタート的な存在の証明と言えるかもしれない。(界王の修行後の悟空は常に強敵にワクワクしてるので、悟空をワクワクさせなかった希少な存在である)
ゲームにて
初登場は『ドラゴンボール3悟空伝』。クリア後の隠しボスとして登場した。
以降はボスキャラとして登場する事が多かったが、PS2に発売された『ドラゴンボールZ』では初めてプレイヤーキャラとして登場するようになり、それ以降のゲームでもプレイヤーキャラとして登場するようになる。
『Sparking!Neo』では、原作通り地獄に落とされていたが、界王の修行を終えた悟空の最後の相手として界王星に招かれる。「二度も殺されるとはな」と弟を明らかに侮った台詞を吐くも、界王の修行を乗り越えた悟空の敵ではなく、「馬鹿な、カカロットごときに…」と捨て台詞を吐きながらダウン、敗北した。その後は原作通り地獄に落とされたと思われる。
また、同作における彼のIfストーリーでは、『運命の兄弟編』と言うタイトルで主人公として登場する。地球にやって来た所でピッコロと鉢合わせするものの、繰り出した栽培マンが不良品だったために、いきなり自爆されて記憶喪失となってしまう。しばらく放浪していた所、悟空と遭遇し、引き取られながら悟空一家と過ごし、穏やかな性格を身に付けるようになる。
しかし悟飯との修行で記憶を取り戻し、本来の目的を達成するために悪人に戻るが、悟空一家との暖かい生活のおかげで、ピッコロに勝った後に「貴様のようなゴミの命など奪う価値もない」と言って止めを刺さなかったり、お互い親しみ合う悟飯には本音を曝け出したりもする。この時彼は力こそ全てではなく、弱き者と愛する者を守るために戦うこそが真の強さだと改めて悟空から教わる。その後、夢の中でバーダックと再会し、彼に活を入れられた事で、改めて悪夢でしかなかった父からの暖かさを知る。
最後にベジータとナッパの襲来とその後ろに潜む強大な悪魔の存在を教え、自分と父バーダックを超えてサイヤ人の誇りを守ってほしいと悟空に言い残し、宇宙ポッドでその場から去る。しかしその後ベジータ達との接近により眩しい閃光と共に消えた事から、恐らく彼らに殺されたか、或いは彼らを道連れにして消滅したかと思われる。
記憶喪失になっている間では性格が一変しているため、臆病かつヘタレな部分がかなり目立つようになっている。特に執念深いピッコロに対して相当苦手意識が強く、怯える姿も目立っていた。
とは言え、悟空の事を「親父」や「バーダック」と呼び間違えるほど、バーダックによる記憶は微かに残っているようす。特に悟空の本名である『カカロット』と咄嗟に呼んでしまうのも例外ではない。Ifストーリーの中では最も人気の高いエピソードであり、原作やアニメでは不遇な扱いだったラディッツの人気が上がるほど輝いた作品でもある。
特にこのエピソードからラディッツによる肉親への情の目覚め、彼なりの父親への思いが描写されており、『どうしてこうならなかった』と言うタグが付けられるほど評価が高い。
また、本シリーズでは原作やアニメに登場しなかった大猿にも変身出来る。
以降のゲームでは原作、またアニメ本編のように悪人の立ち位置を踏襲しているが、バーストリミットではプレイヤーキャラ以外にも悟空のドラマピース(サポートキャラ)としても登場。優しい兄を自称しサポート攻撃をしたり悟空に仙豆を与えたりする。しかし原作での悪行が影響してか何をしても悟空からは嫌われており悟空への攻撃を庇った際も邪魔と言われてしまう始末である。
PSPに発売された『タッグバーサス』ではバーダックの『もし彼が死んでおらず悟空達と生活していたら』と言うIfストーリーにも登場している。サイヤ人襲来編にて悟空と悟飯との生活で改心したバーダックを見下し、「生きて渡してほしければ、オレの命令に従うんだな」と悟飯を誘拐しながら反抗する。
その後バーダックとの戦いに敗れたラディッツは「孫は子よりも可愛いってのは、本当のようだな…」と後悔するも、バーダックから「おめえも、早く孫の顔を見せやがれ!」と言われ、「ふふふ…嫌なこった…!」と言い返されながらも逃げ去った。本編のサイヤ人襲来編とは違って無事生きており、悟空の代理として主人公となり、家族愛に目覚めたバーダックに対してはどこか嫉妬心や反抗期な一面を見せた。
『ゼノバース』では時空改変により目が真っ赤になりパワーアップ。悟空の羽交い締めを抜け出し悟空のみに魔貫光殺砲を食らわせた。2ではパラレルクエストで悟空がラディッツの仲間になったクエストを体験できる。どうやら原作のように脅すのではなく言葉で騙したようだ。ちなみにそのサイヤ人兄弟を倒すと悟飯が現れ「お父さんをいじめるなー」ならぬ「おじちゃんをいじめるなー」と言い襲い掛かってくる。
また、悟空との掛け合いの中でも、「まさかカカロットと一緒に戦える日が来るとはな」と述べ、悟空からは「悪ささえしなければ一緒に戦うさ」と、バーストリミットで露骨に毛嫌いしていた時に異なり、やや落ち着いた対応をされた。
『ゼノバース2』では、ナッパがベジータに反逆するというパラレルな展開が起こる。ラディッツもベジータには思うところがあり、ナッパの反逆に加担した。またベジータが主人公に稽古をつける際、ナッパと共に呼び出され修行相手として戦った。
悟空、バーダックと一緒にクエストに連れて行くと「兄の足を引っ張るなよ」「アニキづらするんじゃねえ!」「いつまで兄弟ゲンカしてんだ。目の前の敵に集中しろ!」というやり取りが見られる。
師匠になる方のラディッツは、原作と比べるとかなり卑屈な性格となっている。例として主人公がナッパに一泡吹かせた時は「ざまあみろ!」と言いたげに喜んでいたり、その主人公が自分より強いと判明した時は「おれにも命令できる部下ができると思ったのに……」と落胆している。「∞の歴史編」でパートナーとして連れて行き、ラスボスが悟空だと特殊イベントが起こる。パワーアップした悟空に対し「ここは頭を使って戦うか」と言い、サイバイマンの群れを次から次へと生み出してけしかける。そうすることで悟空に力を使い果たさせ、トドメを刺すという作戦だった。そのことを聞いた老界王神からは「サイヤ人の誇りはどこに行ったんじゃ」と呆れられていた。ちなみにこの作戦は悟空を「いい加減にしろー!」と怒らせるだけの結果に終わり、しかも超サイヤ人ブルー界王拳の状態にさせてしまった。
『ドラゴンボールZ 超究極武闘伝』では復活した悪人軍団の中に含まれる。
他の悪人達同様、かなり強化されて暴れまわるがフリーザがベジータ達にトドメを刺そうとしたところをなんと、ナッパと共にかばうという一面を見せた。
『フュージョンズ』では時間と空間の狭間・第1層でナッパと供に登場し、主人公に襲い掛かるが、後に主人公を助けるために駆けつけて来た現代トランクスと悟天により蹴飛ばされた。最初に登場する悪役だが、ナッパと共に主人公に戦いの基本を教えたりと、チュートリアル担当として活躍し、普段あった冷酷さよりもどこか律儀で親切な印象を持つようになっている。そのため少年時代の悟空に少しだけ修行させるほど、普段見せない兄らしい一面を見せたりした。
原作でも別に仲が良かったわけではなかったが(上述したようにナッパ側がラディッツに対して優しかった程度)、今作ではよくナッパと行動することが多くなり、フュージョンでナッツ(『ナッ』パとラディ『ッツ』)に変身するほど相性も抜群だった(EXフュージョンで状態をずっと維持することもでき、このときは『ラ』ディッツとナ『ッパ』でラッパになった)。他にも同じ下級戦士としてターレスとの相性もあるため、EXフュージョンでタッツにもなれた。
『ドラゴンボールヒーローズ』では初期から登場しているのにもかかわらず最もレア度の低いコモンのカードしかない不憫な扱いだったが、続編の『スーパードラゴンボールヒーローズ』ではなんと超サイヤ人を通り越し超サイヤ人3へ覚醒、カードのレアリティも一番上のシークレットでの登場となった。ただでさえ長い髪型は3に覚醒したことにより、地面に引きずるまでのものになった。
また本作の大猿ラディッツは普通の大猿とは異なる長髪の大猿として登場する。
シークレットカードのスパーキング「卑劣な超気弾」も3ラウンド目に3.5倍という結構な壊れ性能を持っている。
以降は使い道も増え、度々スーパーレアカードが存在するようになる。
UGMのプロモーションアニメでは超サイヤ人3版が初の映像化。悪のサイヤ人のターレスと渡り合っていた。
『スーパードラゴンボールヒーローズワールドミッション』では、序盤に敵として登場。悟空とピッコロに撃退されたという設定であり、地球に襲来したベジータ、ナッパ、ターレスの3人と合流して再戦を挑んでくる。ターレスがビートとノートに倒された後、自身もナッパと共に倒された。
エクストラシナリオではナッパと共に復活し、超サイヤ人3へと変身。ナッパも同様の変身を行い、ベジータからは「オレの部下ならそれくらいはできて当然」と言われた。しかし急激なパワーアップは消費も激しく、体力が尽きて変身が解けてしまう。その間隙を突かれナッパは敗北。そこでラディッツは大猿に変身することでベジータと共に最後の戦いを挑む。それでもビートたちには及ばず今度こそ倒された。
この出来事はドラゴンボールの歴史から分岐した「時の裂け目」の中の出来事のため、また違う次元のラディッツということになる。
『ドラゴンボールザブレイカーズ』ではシーズン2の予告でレイダーの大猿ベジータの参戦が示唆されていた且つ、本作のコンセプトが戦闘力5のサバイバー対圧倒的パワーを持つレイダーということもあり、ラディッツの参戦が期待されていた…が残念ながらサイバイマンにその役目を奪われてしまった。
因みにチュートリアルのエピソード2では原作の時系列においてナッパとベジータが地球にやってくる最中に次元の裂け目に吸い込まれており、冒頭でラディッツはナレ死している。
ドッカンバトルでは2022年のエイプリルフールにフェス限として実装。因みに性能は……お察しください
原作やアニメでは特に技名はなく、FC・SFC時代もエネルギー波や連続エネルギー波など汎用の技名がほとんどだったが、PS2以降のゲーム作品ではオリジナルの技や技名がある場合も多い。
ディンプス制作の『ドラゴンボールZ』シリーズ(PS2)や『ドラゴンボールヒーローズ』、『ゼノバース』では「ダブルサンデー」や「サタデークラッシュ」、「エキサイティングイヤー」、「ウィークエンド」などといった曜日や月日に由来した必殺技を使用する。
近年では『ドラゴンボールフュージョンズ』や『ドラゴンボールZドッカンバトル』といったディンプス以外が制作した作品でもこれらの技が使用されている。
スパイク制作の『Sparking!』シリーズや『タッグバーサス』、『レイジングブラスト』シリーズでは「くたばれ!」や「プレゼントしてやる!」などの台詞に準ずる物が技名として多く使われている。
大会プロモカードでは大猿ラディッツが初のSPでの最初から巨大化しているカードとして登場した。
二次創作にて
海外が勝手に流出した同人作品『ドラゴンボールAF』では超サイヤ人になったイラスト(?)が目撃される。当然ながら彼は超サイヤ人に変身した公式絵は存在せず、『ドラゴンボールヒーローズ』にもそのようなカードも存在しなかった。が、スーパードラゴンボールヒーローズで前述の超サイヤ人3ラディッツがまさかの参戦。
しかし、超サイヤ人に覚醒し、その限界をぶち破り続けるあの悟空と同じ血が流れているのだから、生きて修行していれば覚醒していたかもしれない。
『Sparking!Neo』のIfストーリーの強い影響もあって、上記のようにpixiv内ではラディッツの親族が揃った暖かい一家のイラストがよく見かける。
他にも原作とアニメで最初に出会った農家のおじさん(通称戦闘力5のおっさん)に射殺されると言う『超おっさん人』ネタも存在し、とあるサイトでは流行した。このように彼のヘタレさやスカウターの扱い方などで色々とネタ化にされる事が多いが、あくまでも人気の証拠である。
また近年ではDB芸人の海山昆布氏がラディッツの物真似をしていることでも有名。
自作した悟飯のぬいぐるみを常に持ち歩いているがこれがネタにされることも多い。
血縁関係
父:バーダック
母:ギネ
大姪:パン
関連イラスト
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関連リンク
【スペシャル企画】とよたろうが描いてみた!【2020年7月】(外部リンク)
※第32回目は「ラディッツ」!地球に襲来して、悟空と兄弟同士で闘ったラディッツ! ナッパには”よわむしラディッツ”と言われていましたが、悟空のかめはめ波を素手で受け止めるなどの強さを見せていました。