「ねえ ボクも兄ちゃんみたいになってもいい?」
概要
CV:野沢雅子
兄である悟飯と同じくサイヤ人の悟空と地球人のチチとの間に生まれた、サイヤ人と地球人のハーフ。
外見の容姿は尻尾がない以外に幼少期の悟空と瓜二つの少年。
悟空がセルとの闘いによって死亡した後に悟空とチチとの2人の間に生まれた子供なので、彼の容姿が悟空とよく似てるのは父親の面影を宿した忘形見だからである。
名前には悟空よりもさらにスケールの大きな天を悟るという意味が込められている。
悟天は自分が生まれる前に父親の悟空が死んでしまっていたので、生まれてからずっと父親の居ない環境で母と兄と3人で暮らしていた。
しかしブウとZ戦士達の戦い中、宇宙存亡の危機を回避するため老界王神が悟空に自身の命を与えた事で悟空が生き返り、また家族みんなで一緒に暮らせるようになった。
父が居なかった時は父親代わりの年の離れている兄の悟飯にくっついてる事が多かったが、悟飯がビーデルと結婚し、時代が『超』になってからは今まで親子で一緒に居られなかった反動か父親の悟空によく甘えるようになる。
悟空が遅発性乱気症という病気にかかってしまい上手く気のコントロールが出来なくなった際にも悟空を心配したり、悟空と一緒に修行して父のように強くなりたがったりと、悟空の側にいたがることが多くなった。
かつての悟飯のようにチチの言いつけで勉強しているが、これまた畑仕事をしてる悟空の側で外で勉強をしていた。
『超』では度々チチに叱られたことがあり、父や兄同様母には頭が上がらない様子。
戦闘力
初登場の7歳の時点で既に超サイヤ人になることができ、悟空にはトランクス共々「超天才」と称されている。
なお当初は舞空術を使えなかった。
作中での動き
魔人ブウ編
初登場時は7歳。
外見や特徴的な髪型は父親である悟空に瓜二つだが、兄の悟飯には生えていたサイヤ人特有の尻尾は確認できない。
性格は無邪気で少々甘えん坊。兄の悟飯や母親のチチによくくっついている。
セルゲームにて悟空が戦死した事も影響してか、勉強を重視した悟飯とは違い、伸び伸びとした教育を受けている。悟飯とは異なりチチから武術の手解きも受けたようだ。
父の悟空とは、天下一武道会の日に初めて顔合わせしており、当初はチチの後ろに隠れて警戒していたが、別れの際には涙を流して別れを惜しむ程にまで打ち解けている。
7歳にして既に超サイヤ人になることができ、悟飯との稽古中に披露して兄を驚かせた。原作においては本人曰く「いつなれるようになったのかは憶えていない」とのこと。
アニメ版ではチチが悟天に稽古をつけている最中に、チチの手厳しい攻撃にカッとなったついでに覚醒したことになっているが、泣かせたことでチチに超サイヤ人にならないように注意された。
逆に舞空術は未だ体得していなかったため、兄のクラスメイトのビーデルと共に悟飯から舞空術の仕方を教わることになる。
気のコントロールについてはそれなりに覚えがあるようで、舞空術も悟飯からコツを教わって一日で自由に飛びまわれるようになった。
気弾はすでに体得しており、天下一武道会では父の得意技であるかめはめ波を披露した(「かめかめ波」と言い間違えているのはご愛嬌)。
ベジータの息子であるトランクスとは歳が近いこともあり非常に仲が良い。
ただ、トランクスのほうが歳上なこともあり、時には兄貴風を吹かされて損な役割を担うことも。普段は「対決ごっこ」をして遊んでいるとのこと。
その他、現代っ子らしくビデオゲームの話をしている描写もある。
魔人ブウとの闘いに際しピッコロからフュージョンを伝授され、トランクスとフュージョンすることにより、強力な合体戦士“ゴテンクス”に変身することができるようになる。
平穏な世界編
平穏な世界編では17歳。
「よく悟空と間違えられる」(ブロリーの時もそれで酷い目にあった)という理由で髪型を強引に変えたらしく、特徴的な髪のハネを寝かせたような髪型をしている。父・悟空のように修行や、兄・悟飯のように勉学に身を入れている…ということもなく、年頃の若者らしく日々遊びに傾倒しているらしく、悟空との修行や天下一武道会に出場することを渋り、当日に予定していたデートにいけないことに苦言を漏らしている。
大会では一回戦からブウと対戦することになってしまい悟空に抗議するが、日頃の修行不足を指摘される形でたしなめられた。
ドラゴンボールGT
アニメオリジナル続編である『ドラゴンボールGT』では、より遊び人気質の軟派な性格が強調された。日頃遊び歩いて修行を疎かにしており、子煩悩気味のチチにも呆れられている。戦いの勘が若干鈍っているが、それでも作中では強い方。モテないわけではないが、女の子から10回もフラレているらしい(一応、パレスとはうまくいっている)。
単純にチャラくなったと思われがちだが、ベジータが髭を剃ったことをアピールしているのに気づかないなど、悟空に似て抜けたところもかなりある。
髪型も原作の青年期から再び変更されてより悟空との差別化が進行、何処ぞの金持ち小学生のような尖り頭になっている。
幼馴染みのトランクスとは相変わらず仲良しだが、トランクスのことを呼び捨てにするなど幼い頃よりも対等な立場をとるようになった。
トランクスと同じく宇宙にドラゴンボール探しの旅に放り出されそうになるが、姪っ子のパンが密航して宇宙船を発進させたために難を逃れた。
ベビー編では地球でベビーに乗っ取られ、真っ先に利用されてしまい、兄の悟飯と戦う羽目になっている。悟空が主軸の物語であるため、出番はさほど多くはない。
必殺技もかめはめ波以外は特に持っていないためかゲームでも長らくこの青年期の悟天は参戦しておらず、ゼノバース等のゲームでも実装されずじまいだった。一応ドラゴンボールヒーローズには参戦しているが、トランクスよりも後に参戦した他、トランクスよりも種類が少ない。
なお、未来から来たトランクスが居た世界では孫悟空が心臓病で死亡してしまったため悟天は誕生していない…はずだが、『ドラゴンボールヒーローズ』にて孫悟天:ゼノが登場したりとよくわからない。こちらではGT同様の髪型だが、黒いロングコートと革グローブを纏った、比較的凛々しい印象の装いをしている。(ただし、トランクス:ゼノが18号をさん付けしていたことからGTとは別の現代の悟天が成長した姿という可能性もある。)
だが性格はGTの悟天に近い。
ドラゴンボール超
時期は不明だが、悟飯とビーデルが結婚している頃には学校へ通っている。
道着も紺の長袖のアンダーシャツから紺のランニングと悟空と同じリストバンドになっている。それ以外は通常と変わらない。また、服装では白い垂れた帯から赤に変更されている。
身長に関しては兄の悟飯や未来のトランクスとは違い、成長がやや遅めである。
悟空と同様勉強は得意ではないが、「悪いヤツがいなくなったから子供が戦う必要はない」というチチの方針もあり、『復活のF』編以降は戦闘に出る機会がなく、かつての悟飯同様に修行よりも勉強に重きを置くように言われている。
相変わらず好奇心旺盛であり、トランクスと共にモナカの宇宙船に密航して騒動になるなど周囲に迷惑をかけてしまったこともあり、解決後にはその件について反省していた。
一方で、かつてカッコいいと言っていた兄のグレートサイヤマンの格好を「カッコ悪い」と言ったり、ビルスとウイスに手土産を持っていく悟空に礼儀として箱入りの菓子を薦めるなど精神面での成長も見られ、悟空やチチから感心された。
声優起用について
ドラゴンボールZでは当初は他の声優を起用するつもりだったのたが、他の声優が悟天役を狙っている事を知った野沢雅子が関係者に圧力を掛けて悟天役を獲得したと言われている。野沢女史のドラゴンボールシリーズへの作品&キャラ愛と言う肯定的な見方もあれば、他の声優を締め出した事で、新たなイメージの広がりが失われたとの否定的な見方もまたあり、意見が分かれている。
なお、野沢女史は85年の第3期鬼太郎で三度目の登板を目指したが、東映動画の規約で「東映アニメ作品の主役声優は一本迄」に引っ掛かり、三度目の起用とはならなかった反面、その後鬼太郎が一作毎に交替した為、時代に合わせたイメージの多様化に役立ったと言える。
孫悟天起用の出来事については野沢女史の自著エッセイ「ボクは声優」より引用させて戴いた。
関連イラスト
少年期
GT
関連動画
超サイヤ人 孫悟天:幼年期(限定公開)
※バンダイナムコエンターテインメント 公式YouTubeチャンネル“876TV”より転載
関連タグ
ドラゴンボール ドラゴンボールZ ドラゴンボールGT ドラゴンボール改
ヤムチャ… PSPゲーム「真武道会」では、後年の悟天がチャラくなった原因とされている。