概要
CV:渡辺菜生子(ゲーム作品『ドラゴンボールフュージョンズ』、劇場版アニメ『ブロリー』)
本作における数少ない女性のサイヤ人で、バーダックの妻。ラディッツとカカロット(孫悟空)の実母であり、孫悟飯と孫悟天の祖母、パンの曾祖母にあたる人物である。チチの義理の母に当たり、声は渡辺菜生子が二役している。
原作漫画でも悟空&ラディッツの母親の存在は示唆されていたが、バーダックとは違って回想シーンすら登場することは無かった。『最強ジャンプ』2014年3月号の付録冊子にて原作者の鳥山明の発言よりその人物像が浮き彫りとなり、同年4月発売の鳥山明著のコミック『銀河パトロールジャコ』のおまけ読切漫画『DRAGONBALL-(ドラゴンボールマイナス)放たれた運命の子供』にて登場し、初めてその姿が明かされた。
そして、映画『ドラゴンボール超 ブロリー』で、遂にアニメ初登場となる。
名前の由来は「葱(ネギ)」。
人物像
ネコのようなツリ目とセミロングのボサボサの黒髪のが特徴。戦闘のために一定期間(最高で80歳近くまで)なかなか年を取らないよう進化した種族のため、2児の母にしてはだいぶ若い印象を受ける。彼女の性格は悟空に、髪型はラディッツに継承された。
衣装はストラップタイプの旧式戦闘ジャケットで、腰から下はスカート型になっている。
尻尾はサイヤ人には珍しく腰に巻いておらず垂らしている。
なおカラーリングについては、当時公式でカラー化されていなかったためユーザー間の想像で着色されていた。後に、ガチャガチャ版フィギュアおよびゲーム『ドラゴンボールZ 超究極武闘伝(ニンテンドー3DS)』、『ドラゴンボールフュージョンズ(同)』のそれぞれでフルカラー化したギネが登場しているが、いずれも色が異なる。ガチャ版ではラディッツやナッパと同じカラーリングの黒い戦闘服、『超究極武闘伝』ではピンク色、『フュージョンズ』ではバーダックと同じ色の戦闘服になっている。
サイヤ人には珍しい突然変異体で、冷酷な本能を殆ど持たずに生まれたため、穏やかな性格である。
やはりかつては戦闘員だったがバーダックとの交際以降は戦線から離れたという。
家族への愛情は深く、バーダックからカカロット(悟空)を他の星に飛ばすことを聞かされた際には語気を強めて反対し、直前まで「みんなで逃げよう」とも提案していた。
来歴
昔はバーダックと共に4人チームを組んで戦っていたが、穏やかな性格のためサイヤ人なのに殺戮に向かず、バーダックと交際するようになってからは戦闘員をやめ、惑星ベジータの肉の配給所で働いていた(厚みの包丁を持ったイラストがあるのはこのせい)。バーダックと交際するようになったのは、任務中に自身の危機を何度も救われ、その過程で恋愛感情が芽生えたからだとか。その経緯もあってか夫婦仲は非常に良く、本来サイヤ人は少数民族の上に女性は絶対数が足らず、夫婦になることも珍しいだけでなく、多少恋愛感情が芽生えて結婚しても大半が仲の淡白な関係のまま戦闘に明け暮れる生活を送る種族なので、バーダック夫婦のような関係は極めて少数派とのこと。
フリーザからの帰還命令で遠征から帰宅したバーダックから、3歳を前にした頃のカカロットを他の惑星に逃がすことを宣言される。はじめこそ危険な行為である「飛ばし子」に反対するが、今回の突然の帰還命令や超サイヤ人の情報収集などフリーザの動向に不審を募らせていたバーダックに、彼の手からカカロットを守るためであると説得される。
その日の晩、夫と二人でカカロットを移動用ポッドに乗せ、宇宙でも比較的安全な地球へと送った。
『ドラゴンボール』本編では、長男であるラディッツの口から「惑星ベジータが消滅した際に他のサイヤ人共々死亡した」と語られている。
ゲームでの活躍
『ドラゴンボールフュージョンズ』のPVでは本編以前のキャラであるにもかかわらず夫バーダックと共にナメック星編のキャラとして姿を見せている。同作にて初めて声が付いた。担当声優はカカロットの妻(義理の娘にあたる)・チチと同じ渡辺菜生子。
戦闘員をやめているという基本設定はあるものの、パーティーメンバーに加えて直接戦闘に出すことが出来る。トワとEXフュージョンさせてトワネにするとギネのサポート能力やトワの優れたサポート技が合わさって非常に扱いやすくなるのでおすすめ。
『スーパードラゴンボールヒーローズ』では第二弾から登場している。タイプはブルマや全王などが非戦闘キャラが属するスペシャルタイプ。
アビリティの「元気のエール」はアタックエリアに出してアタッカーと組ませると組んだアタッカーの与えるダメージが2倍になるという非常に強力な効果を持っている。
サポートエリアに置くとサポーターの気力回復量が2倍と言うが、実際置くとサポーターの気力を回復するということになっており、よく分からない。
このカードと老化ピッコロ大魔王との相性は特にいいので強靱な肉体持ちの相手でない限りは使ってみるといいだろう。
劇場版ドラゴンボール超 ブロリーで出演が決まった事により、ユニバースミッション5弾からギネ:BRで登場。非戦闘キャラのスペシャルタイプではなく、エリートタイプとして本格的に戦う事が可能となった。レアリティはSRとなっている。
『スーパードラゴンボールヒーローズワールドミッション』では、シャメルのストーリーに登場。若き日のナッパ&ベジータと共に地球に調査をしに来た際、暗黒仮面王率いる仮面のサイヤ人たちに追い回される(無理やり仲間に引き入れられそうになっていた)。そこへ遭遇したシャメルの姿が暗黒魔神アバターだったため敵だと誤解するが、シャメルがきっぱりと「同じなのは姿だけだ。それ以外に貴様らと共通することはない」と言い切ったことで気に入り共闘することに。一瞬の隙を突いたギネの攻撃で仮面のサイヤ人の仮面がわずかに壊され、洗脳された夫バーダックであると判明する。
「あんた、操られてんのかい…?なにやってんだ!そんなヤツらにいいようにされるあんたじゃないだろう!?」
ギネが呼びかけたことでバーダックは自力で仮面を破壊して支配から逃れる。直後、本命である魔神サルサと魔神シュルムを率いてメチカブラが登場。暗黒仮面王も正体を表し、ギネたちは総力を以ってこれを迎え撃つ。
だが戦力の差は歴然でありシャメルの助力を得ても耐えるのが精いっぱいだった。絶体絶命の中、メチカブラが待ったを掛け「いずれビートたちと決着をつける時が来る。その時まで楽しみは取っておけばいい」と口にしたことで撤退していった。
こうして難を逃れたギネは、夫と共にあるべき場所へと帰って行ったのだった。
関連イラスト
Pixivでは、前述の家族関係にあるキャラクターの他、劇中では共演する事の無かったバーダックチーム(特に、同じく名前が発覚している数少ない女のサイヤ人であるセリパ)とセットで描かれることが多い。
また、バーダックの初出作品にして『マイナス』登場までに前日譚として定着していた『たったひとりの最終決戦』には登場していなかったため、もしもギネが『たったひとりの最終決戦』でも登場していたらどうなるかというコンセプトの元描かれることもある他、単純に『Z』準拠の姿のバーダックと共に描かれる事も多い。