🔪概要
「庖丁」とも書く。語源は古代中国において包丁の原形となった小刀を開発した料理人の名前をそのまま用いたと言われている。
英語圏では単純に『ナイフ』と呼ばれる。
主に食材を切ったり、皮を剥いたりするのに使用する。一般的な包丁は使っているうちに刃が鈍ってくるので時々砥石を使って研ぐ必要がある。
ただし、手入れを容易にしたり、材料を捌き易くすべく刃がセラミックなど特殊素材で出来ているものやコーティングがなされているものがあり、これらについては一般的な包丁と手入れの方法が異なるため、どのように手入れをするのかは説明書きに従うこと。
洋の東西で使い方に差異があり、西洋包丁は「押し切る」ように前に押し出して使うが、東洋包丁は「引き切る」ように手元へ滑らせるようにして使うとより良く切れる。東西のハイブリッドである万能包丁は両方の使い方に対応できる。ただし、中華包丁や、重みのある和包丁(菜切包丁など)の場合は物に刃を押し当てるだけで切れてしまう。
フィクションの作品においては、料理シーンの必需品であるほか、武器としても使用される。
当然だが、現実世界で包丁を人に向ける行為は大変危険なので絶対にやってはならない。
日本の包丁
日本で伝統的に使われてきた包丁(和包丁)は、裏スキといって刃のない面に軽く反り返った構造になっているなど世界的に見ても非常に変わった構造を持ち、また魚や鳥料理用(出刃包丁)、野菜用(菜切包丁)といった用途別に特化した包丁が多いなど、非常に独特な発展を遂げてきた。中にはフグの薄造り専用(フグ引き包丁)やウナギ専用(ウナギ裂)といった特殊なものも存在する。
なお、刀を指す隠語として「人斬り包丁」というものがあるが、和包丁は片面にしか刃がないのに対し日本刀は両面に刃が付いているなど、和包丁と日本刀は用途だけでなく構造から作り方から研ぎ方まで根本的に異なる種類の刃物である。明治の廃刀令を受けて包丁職人に転じた刀鍛冶はいたりしたものの、「和包丁のルーツが日本刀」というわけではない。
包丁の種類
- 牛刀(洋包丁の代名詞で、野菜や魚の調理にも応用できる。これを和包丁の仕立てにしたのが和式牛刀)
- 肉切り包丁
- ペティナイフ
- フルーツナイフ
- 万能包丁
- 和包丁
- 中華包丁
- 方頭刀(日本の菜切包丁に似た形。一般的な中華包丁といえばこれ)
- 円頭刀
- 馬頭刀
関連項目
包丁に関連する作品・キャラクター