概要
刃物の切れ味を回復するための道具。固形の研磨剤。材質や細かさ(粒度)でさまざまな使い道がある。
砥石で磨くときは水に浸けながら行う。これは滑りをよくしたりする他、摩擦熱により金属が変形するのを防ぐ役割もある。
種類
材質
砥“石”と名がついているが、必ずしも素材が石や鉱物とは限らず、様々な種類がある。その中で天然砥石やダイヤモンド砥石は上・中級者向け。
天然砥石
ひとつは採掘した固めの石で作ったもの。仕上がりはいいが、値段は高い。
人工砥石
研磨剤は固めたもの。安価で天然砥石に匹敵する性能を持つものも。
ダイヤモンド砥石
材質が硬く、平らな状態を保てる。セラミックの包丁は普通の包丁に比べ固いので、これで研ぐ。
粒度
粒の細かさ。細かさは「番手」で表され、小さいほど粒は粗い。
荒砥石
1番粒が粗い。削りは強いが損耗も大きい。傷直しに使う。青や黒など濃い色をしている。
中砥石
削る力がちょうどよく、刃物の切れ味が悪くなったときに使う。家で使うときはこれがよい。色は茶色でレンガっぽい。
仕上砥石
削る力は弱いが損耗は少ない。よりよい切れ味にしたいときにおすすめ。白やベージュなど全体的に薄い色。
固さ
柔らかい砥石は凹みやすいが、削りは強く研ぎやすい。固い砥石は滑らすように研ぐのでコツがいるが、砥石の減りは少なく、慣れればきっちりと刃が付く。