形状
先端が楕円形に広がったへら状の薄板で、材質は木や竹、合成樹脂などといった硬い素材で作られる。
米粒が付かないようにするのに水に浸すなどするため、本来は木などのある程度の吸水性がある素材で作られていたが、近年みられる樹脂製のしゃもじは表面に加工(凹凸やフッ素コーティング)を施して米粒が付かないようにしている。また漆などを塗って同様の効果を狙った高級品もある。
おかんがラップを巻いて使うのも同様に米粒がくっつかないようにするためである。
文化
一部地方では大きなしゃもじを飾りつけ、商売繁盛や必勝祈願を行う風習がある。
これは「飯を取る」道具であり、「病魔や災厄、敵を召し取る」ことに通じることからである。
また、一説によれば「魂を召し取る」に通じる道具でもあり、巫女の近くにしゃもじを置いてはいけないとされる。
沖縄(琉球)では、古くなったしゃもじはミシゲーと呼ばれる妖怪(マジムン)になると云う。