曖昧さ回避
- イネ科の植物。本項にて解説。
- イラストレーター。⇒竹(イラストレーター)
- 出版社の名称⇒竹書房
- 物語の名称⇒竹取物語
- 旧日本海軍の丁型(松型)駆逐艦の2番艦。⇒竹(駆逐艦)
- 5.の駆逐艦をモチーフにした艦船擬人化キャラクター。以下の2例が存在する。
- アプリゲーム『戦艦少女R』に登場するもの
- ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』に登場するもの→竹(艦隊これくしょん)
- 立秋 feat.ちょこによるBOFXVI参加楽曲。2023年9月には何とJOYSOUNDに収録されている。→動画リンク
もしかして:タケ(花騎士)
概要
単子葉類イネ科タケ亜科に属する植物のうち、成長と共に外皮が剥離し、非常に大きく成長する種類の総称。笹と竹の区別に関しては笹の項を参照。
中国大陸と東南アジアを中心に分布し、インドやアフリカの一部にも広がっているが、欧米には非常に少ない。植物学的には木とも草とも言い難く、文化的には草でも木でもなく「竹」とされる。地下茎から芽を伸ばして増え、種から芽を伸ばす事は滅多に無い。この地下茎由来の芽がタケノコ(筍)であり、一部の種の竹では食用にされる。
地下茎を広げることから群集性があり、竹が密集する場所では他の植物の姿は非常に少ない。竹の群落を竹林と言い、管理の悪い竹林を竹薮(竹やぶ)という。
なお、上記の記述から読み取れる通り、竹の一個体とはほぼ竹林一つといえる。ただし実際には地下茎が切断されていて別個体のなっている事もありうる。
非常に成長の早く生命力が強い植物としても知られ、タケノコはコンクリートや家の床・天井すら突き破って生えてくる。安易な気持ちで無計画に植えたが最後、手に負えなくなって地獄を見るかもしれない。放置された竹林はやがて竹藪化し、周辺の雑木林や杉林などに無秩序に侵入してこれらを竹藪に変えてしまう。近年の日本では雑草化した孟宗竹が関東以西で猛威をふるっており、竹害として問題になっている。竹害に対処するに伐採後に重機を利用して地下茎を取り除くか、地下茎に除草剤を注入するなどして除去しないといけない。
一般的にはあまり知られていないが、竹(笹)も他のイネ科植物と同じような花を咲かせる。認知度が低い理由として、何十年(もしくは百何年)に一度しか咲かない(その上一度咲いたら群落ごと枯れてしまう)という事、竹の花と言っても他のイネ科植物と同様、地味で咲いていてもわかりづらいという事があげられるだろう。竹は周期的に花を咲かせ、大量の実を実らせてから枯れると言われるが、マダケは120年、モウソウチクは67年であり、他の種類の周期はまだはっきりとはわかってはいない。竹の実は食べられるが、しばしばネズミ(野鼠)の大発生を招き飢饉に繋がったことから、伝統的に凶事とされる。
食用以外の利用
竹の竿は硬くしなやかで、中が空洞で節の部分に仕切りがある構造をしている。それはそのままでも竿などの軽く丈夫な棒として使え、適宜節を抜くことでパイプや容器などの材料になる。加工も容易であり、いろいろな道具を作る便利な素材でもある。古くはレコード針や釣り竿や電球のフィラメントにも使われた。成長が早く、しかも加工しやすい長所から割り箸を木材から竹材に変える事へ見直す向きもある。繊維を取り出して紙を作ったり、「竹炭」として木炭と同様に使うこともできる。
なお、竹を切るには普通のノコギリよりも刃の細かい「竹挽き鋸」を使う方が綺麗に切れる。同じタイプの「パイプノコ」でも代用可能。
中国もしくは和テイストを醸し出す大道具のひとつとして庭園に植えられる。イラストの世界でも、単体で描かれるよりは和テイストを演出する背景や効果として描かれる事が多いようである。