曖昧さ回避
- イネ科ススキ属の多年草。本項で解説。
- 『フラワーナイトガール』のキャラクター。→ススキ(花騎士)
- 『Pokémon LEGENDS アルセウス』のキャラクター。→ススキ(ポケモン)
概要
イネ科ススキ属の多年草。日本全国に群生し、1.5〜2m前後に大きく育った株が道端や土手などでよく見かけられる。秋になると先端に白い毛の生えた種子が実り、風に運ばれて分布を広げる。オバナ(尾花)とも呼ばれる。葉はとても固く、不用意に触ると手を切りやすい。
かつては茅葺屋根の材料に用いられたり、家畜の餌として重宝された。農村では集落の近くにススキの草原を維持し、これを茅場と呼んだ。
秋の七草の一つにも数えられ、秋の風物詩として知られるが、北米では侵略的外来種として猛威をふるっている(日本にセイタカアワダチソウが伝播したのとは逆の経路)。
園芸植物として
ススキの園芸種も多くある。原種がススキなのでとても丈夫で育てやすく、庭園や寄せ植えのコンパニオンプランツとしてもよく使われる。葉が糸のように細く、繊細な見た目の「イトススキ」と呼ばれる品種群が代表的。イトススキは全体的な株の大きさもコンパクトで、成長しても背丈が1mほどにしかならず、あまり広がらないので野生のススキより扱いやすい。また、斑入りのタカノハススキとかヤハズススキと呼ばれる品種群もある。
欧米でもオーナメンタルグラス(観賞用に利用されるイネ科・カヤツリグサ科植物)として喜ばれ、イトススキは「ジャパニーズシルバーグラス」、タカノハススキは「タイガーグラス」などの名で出回っている。
関連タグ
パンパスグラス…ススキと似た使い方をされるオーナメンタルグラス。