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セイタカアワダチソウ

せいたかあわだちそう

キク科の多年草。人の入らなくなった休耕地などに侵入する、背の高い雑草である。
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概要編集

キク科アキノキリンソウ属の多年草。明治時代、米国より観賞用に持ち込まれたキク科の帰化植物(園芸植物としての名前はソリダゴ)。アキノキリンソウ(アワダチソウ)より背が高いためセイタカアワダチソウと名づけられた。


人の入らない空き地に最初に生える背の高い雑草の一つで、パイオニア植物の代表格。休耕田など、肥料となる成分の多い湿った土地では4メートル以上に伸びることがあり、秋には黄色い花を付ける。

地下茎からアレロパシー物質(ポリアセチレン化合物など)を出して他の植物の発芽を抑制し、単一の群落を作るが、アレロパシー物質はセイタカアワダチソウ自体の発芽も抑制するため、ススキなど他の植物と入れ替わってゆく。


地上に伸びている部分だけ毟り取ったり、群生地を焼き払うなどして開けた状態が保たれると繁茂し、駆除には相当強力な除草剤が必要。しかし、人の手が入らない土地では次第に衰退する。かつてはセイタカアワダチソウばかり生えていた筑豊のボタ山も、現在では植生が遷移し潅木に覆われている。


余談編集

同じくキク科の帰化植物のブタクサと混同され、花粉症の元凶と疑われた事もあったが、セイタカアワダチソウは虫媒花であり風で花粉を飛ばすタイプの植物ではなく、花粉症とはほとんど関係ないと考えられている。かつては米国・アラバマ州の州花だったが、この風評によりツバキに地位を譲る。ケンタッキー州、ネブラスカ州などでは現在も州花で、ゴールデン・ロッドと呼ばれ親しまれている。

実・花・葉・茎が食用となり、開花前の蕾はハーブ・ティーとして利用される。花は蜂蜜の蜜源として優秀。

なおトーマス・エジソンが、この草から天然ゴムを抽出する技術を編み出したといわれているが、商業化までは至らなかった。


関連作品編集

機動警察パトレイバー:この植物が繁茂する東京の埋め立て地が主舞台

爆竜戦隊アバレンジャー:この植物をモチーフとした怪人が想像図で登場

非公認戦隊アキバレンジャー:この植物に寄生するアブラムシをモチーフにした怪人が登場


関連タグ編集

キク科 雑草 風評被害

アキノキリンソウ ブタクサ - セイタカアワダチソウと混同されやすい植物

ススキ- 競合種。ススキは北米に侵入してセイタカアワダチソウと競合している。

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