概要
植物に集団でへばりついて甘い汁(師管液)を吸って生活している。
体内で「ブフネラ」という大腸菌の親戚を飼っており、このブフネラから生命活動に必要な物質の一部をもらっている。
繁殖方法
繁殖方法としては季節によって卵胎生と卵生を使い分けており、短い期間でも大量に繁殖する事ができる。また、雌雄の交尾もするが雌が交尾無しで自分のクローンを産む単為生殖も出来る。
- 後述するが、この性質がアブラムシを人間にとって非常に厄介な害虫としている。
アリとの共生
糖分が大量に含まれた「甘露」という液体を分泌してアリに与える代わりに、アリに自分たちを守ってもらうということがよく知られている。
これ故「アリマキ(蟻牧)」という呼び方をされることもある。
ちなみに甘露は実はアブラムシにとってはれっきとした排泄物である。
こら、そこ。変な想像をしたな!効率がいいから原液がそのまま出てくるんだよ!おしっこと違うんだよ!!
天敵
アブラムシの天敵として有名なのはテントウムシが挙げられる。
肉食性テントウムシの場合、成虫・幼虫ともにアブラムシを食べる。
「体が柔らかく、大量発生する」という点で、テントウムシ以外にもアブラムシを食す虫はいくつか存在する(ヒラタアブ、クサカゲロウ等)。カマキリの幼虫を飼育する際にはその大きさから手頃の餌となるだろう。
ササコナフキツノアブラムシは、ゴイシシジミという肉食イモムシによく食われるので、特殊に発達した器官を持つ、戦闘用幼女(変態しないそうな)が発生し、アリと一緒に対抗する。また、似たような1齢幼虫と2齢に「戦闘用の口とか腕とかを持った」娘さんが発生する種類が50種類位いる。
ロリ兵士個体は、何種類か「人間」に立ち向かう(刺すとかするそうで)。
害虫としてのアブラムシ
概要の項目でも述べたとおり、アブラムシは基本的に植物の師管液を吸う昆虫である。
人間で言えば血液を吸っているようなものなので、アブラムシにたかられた植物は当然のように生育不良に陥るし最悪の場合枯れてしまう。
そのため、農家にとっては嫌われ昆虫の代表格の一つとなっている。
アブラムシは雌雄の交尾もするが、雌が交尾無しで自分のクローンを産む単為生殖も行う。殺虫剤Aに耐性のある雌が産んだクローンの群れにはもう殺虫剤Aは効かないため、人間(農家)にとっては非常に厄介である。(参考文献・百姓貴族7巻)
殺虫剤や農薬の開発がいたちごっこになるため、肉食のテントウムシや牛乳スプレーで窒息させて駆除している。
関連イラスト
関連タグ
有性生殖・単為生殖・大量発生:人間(農家)から見て非常に厄介な性質を持つ。
テントウムシ(肉食の種類は天敵)
カイガラムシ(色々と似たような存在)