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カメムシ

かめむし

カメムシ亜目(異翅亜目)に属する昆虫の総称。強い臭いを放出するので有名な昆虫である。
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概要編集

半翅目(カメムシ目)のうちカメムシ亜目に属する昆虫の総称。

コンパクトな体付き、節の少ない触角、尖った口吻とつぶら複眼が特徴。ほとんどの種類の前は前半部のみ硬化し、この類の別名「異翅類」(異翅亜目)および学名「Heteroptera」(ギリシャ語の hetero 異なる + pteron 羽)がこの特徴に因んでいる。


一見して甲虫にも似ているが、頭部(単眼と口吻を持つ)や背中の造形(前翅が重なる所は往々にしてX字状の模様を描く)から区別できる。また完全変態の甲虫と異なり不完全変態で、幼虫は翅以外が成虫と似た姿をしており、を経ずに成虫になる。


それ以外の特徴は種類により様々で、力士そっくりなジンメンカメムシや、ハート型の模様が可愛らしいエサキモンキツノカメムシなど、様々な種類のカメムシが存在し、世界中から5,000種ほど知られている。


危険を感じると大変刺激の強い臭いを放出する生態で知られているが、これはオナラではなくの付け根から分泌される化学物質である。

この臭いは実はカメムシ自身にも有害で、ペットボトルなど人為的に狭く閉じた空間内に入れてそれを放出させると、放出したカメムシ自身が死ぬケースも多々ある。これは一見して残念そうな仕様だが、自然界ではそもそもこうして閉じ込められる状況がほぼないため、このような事故に遭わず支障なく生きている。

ただし、オオクモヘリカメムシやキハラヘリカメムシなどの一部の種の出す匂いは、青リンゴの香りに非常に似たものを出す。

臭いものを出す虫として「ヘコキムシ」「ヘッピリムシ」とも呼ばれる。


大半のカメムシは植物の汁を吸う草食性であるが、獲物に口吻を差し込んで捕食するサシガメタガメなど、人間を含めて脊椎動物を吸う種類(トコジラミなど)も存在する。臭いにおいに加えて、草食性と吸血性のものはよく害虫として扱っている。代わりに捕食性のサシガメは益虫とされる。


水生カメムシ編集

水生のカメムシは、姿は一般のカメムシとはやや異なり、「カメムシ」と呼ばないものが多い。

主な種類は次の通り。

  • アメンボ:該当項目参照。
  • タガメ:該当項目参照。
  • タイコウチ:姿としてはお尻から長い呼吸管が伸びたほっそりしたタガメ。長い呼吸管を水面に突き出し、水生動物を捕食する昆虫界の水遁忍者。水田などの浅い水辺に生息している。
  • ミズカマキリ:名前に反してカマキリではなく、れっきとした水生カメムシである。タイコウチに近縁で、カマキリのように発達した前脚で水生動物を捕食する肉食性の昆虫。
  • コオイムシ:タガメに近縁で、全体的に小型の丸々としたタガメのような印象を受ける昆虫。その名の通り、メスが産卵した卵を孵化するまで背負うタツノオトシゴじみた生態を持っている。食性はやはり、水生動物を捕食する肉食性。
  • マツモムシ:後ろ足がオールのように大きく発達し、背泳ぎをする。他の水生カメムシ同様に、水生動物を捕食する。

関連項目編集

昆虫 不完全変態 半翅目

害虫 益虫 匂い 臭い 香り

コリアンダー(パクチー):香りがカメムシに似ているため、日本では「カメムシソウ」の別名がある。

ホモサピあろうことかカメムシを大量に集めてコーラを作り上げた。


フィクション・創作関連編集

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