「“虚飾”のカメジム……。 ウッフッフ……」 (第27話)
「ウッフッ……これからが本番なのですよ。虫ケラの語り部よ、伝えなさい、“宇宙の王が来た”と……」 (同上)
「真に嘘を、火には油を。血で飾り立て、残るは虚ろ……。 虚飾のカメジム、いざ泰平に混沌を! ヌッフッフ…!!」 (第48話)
データ
体長 | 197cm(異常成虫時:49.0m) |
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重さ | 138kg (異常成虫時:343.6t) |
分布 | シュゴッダム(荒廃) |
好物 | 嘘 |
観察ポイント | かつてはバグナラクの宰相としてデズナラク8世に付き従い、戦いを激化させるために怪ジームを出撃させていたようである。 |
CV | 三木眞一郎 |
スーツアクター | 蔦宗正人 |
概要
宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダンに仕える幹部《宇蟲五道化》の1人。
テントウムシに擬態する虫「キボシマルウンカ」のBNAを備えた、宇蟲王に仕える宰相。
怪しげな技で相手をあざ笑うかの様に戦闘し、擬態能力を使って周囲を欺くそのスタイルから「虚飾のカメジム」の異名を持つ。
地帝国バグナラクに所属していた宰相カメジムの真の姿であり、第26話にて戦死したと思われていたが、執念深く生き延びていた。
ダグデドの指示でチキューへと潜入し、バグナラクの構成員として言葉巧みに彼らを揺動し、人類との争いを長い間引き起こした、昆虫界のライアーキング。
慇懃無礼な所は変わっていないが、自分が真に仕える王のダグデドには割とぞんざいに扱われている場面も。また策略を成功させる為に我が身を張る場面も多く、苦労人の側面も垣間見える。
(左:バグナラク時 右:現在)
外見に大きな変化は無いが、頭と専用武器の「長針杖ムシマルピン」に刻まれたバグナラクのマークが、彼らの共通のシンボルである赤いブラックホールに描き直されている。
戦闘では引き続きムシマルピンを携えての槍術や、第26話で見せた遠くにいる相手をムシマルピンから放つビームで自由自在に捕縛する昆虫最終奥義・ウンカクソーサーを使用する他、姿を消したり巨大な虫ピンを作り出して敵を一網打尽にする技などバグナラク潜入時に見せなかった攻撃手段を披露している。
そして、偽り欺き倒した相手の死角を紫色のオーラを纏ったムシマルピンで落命の一撃を繰り出す、もう1つのあるいは本当の昆虫最終奥義・キョショクリティカルでトドメを刺す。
加えてバグナラク時代に作ったコネを利用、五道化の本格侵攻時に壊滅した狭間の国バグナラクのサナギムや怪ジームの遺体を無数に調達、後に復活したグローディ・ロイコディウムの力でゾンビ化し即席の戦力として供与している様子。
旧バグナラク、並びにシュゴッダムへ潜伏している頃からの傾向だが、他人に擬態しての諜報が得意であるも、成り済まし相手の再現精度は割と適当。成り済まし元の人物自体は極力再現しようと演技へ努力を割くも、その相手の人間関係等の周りには無頓着で、そこから擬態を暴かれた場合もある。
しかし「虚飾」の異名からして、擬態してから潜伏先になるべく喰い込もうとするよりも、その擬態がバレて自分達が騙されていた真実に潜伏先の人々が直面、ショックを受けた反応を見たいが為にスパイ活動を行っている節もある。
つまり、他人を演じる際の穴は正体がバレる隙としてわざと残し、同時に個人の戦闘レベルが高い五道化の一角として強引に潜伏先を脱出できる自信の裏返しだったとも読める。
一方で、悪辣陰湿な腹芸で相手を追い詰める策略家こそが本分だからか、実は純粋な近接戦能力は五道化の中では低め。乱闘ならまだしも、タイマンの白兵戦になると(宇蟲五道化としての並外れたタフネスさが仇となって)防戦一方の末にサンドバッグと化すなど、相手によっては力量の差が明確になりやすい弱点を持つ(しかも同じ五道化相手ならば認めざるを得ないのか、ミノンガンに睨まれると即座に怯んだ姿を見せた)。
その上、主や他の五道化と同様に「自分達(=宇蟲王)以外の存在は等しく虫ケラ」と見下し切っている為に、劣勢に追いやられるとそれを察しながらも、ヒステリーな金切り声で不利を否定しつつ暴れ出すと、文字通りの「虚飾」その物の道化っぷりを晒している。
活躍
第27・28話
第26話にて撃破されたが命辛々生き延びていたカメジムは2年の月日が経ったチキューを滅ぼさんとするゴーマ、ヒルビル、ミノンガンらと合流、狭間の国バグナラクを滅亡に追いやった。
その後、シュゴッダムにて自らが真に付き従う主君・宇蟲王ダグデドを出迎えたが、未だにバグナラクが滅んでいない失態を開口一番に突かれて地面に伏せられる。
ギラをダグデドに教えて何とかはぐらかした後は、単身で服役中でリタのいないゴッカンを襲撃し、国を陥落寸前に追い込む。
するとゲロウジームから事情を聞いて脱獄し、自国への帰還を果たしたリタに阻まれ交戦。オージャフィニッシュでトドメを刺されそうになるも大量の蝶のエネルギーに紛れて逃走、ダグデドと再合流してそのまま撤退した。
しかし、チキューを滅ぼせなかった失敗をダグデドが許すはずが無く、「1回休み」だとぐるぐる巻きにされて磔の刑を受ける羽目になった。
第30話
「一回休み」の仕置きから解き放たれた後はミノンガンを引き連れてゴッカンに来訪。
第16話で抹殺を試みようとしたが失敗し、ゴッカンの前裁判長・カーラス・デハーンの行方を探すシロンが彼女の居場所を発見したのに乗じて彼を殺害し、ミノンガンに氷塊を破壊させ、カーラスが施した「氷の秘術」で封印されていた神の怒りを引き起こした黒幕である宇蟲五道化最後の1人・グローディ・ロイコディウムの解放に成功する。
「随分と長いお休みでしたねぇ、グローディ? ダグデド様が「チキュー人類を滅ぼせ」との事です」
グローディ「フッ……。前と同じ、生かさず殺さずか……」
「ウッフッフッ……いいえ、皆殺しです! 死体はお好きでしょう?」
再度封印を試みようとしたカーラスすら殺害すると、グローディに彼女の亡骸を操らせイシャバーナの侵略行為を引き起こした。
ダグデド「うん?……誰?」
「宇蟲五道化“静謐のグローディ”。1人居なかったでしょう? “五”道化がずっと“4”」
ダグデド「1人、2人、3人、4人……ん!?」
「あら……。長らく怪しげな術で封印され、隠されておりましたが、私が解放いたしました」
また、長い間封印されて姿を現さなかった為に、グローディをダグデドはすっかり忘れていたので、彼を思い出させている。
第34~36話
王様戦隊がチキューを離れた半年間の間にイシャバーナを占領。
チキューに存在しない宇宙由来の未知の毒をばら撒いてイシャバーナの民を苦しめ、国に戻ったヒメノにも毒を吸わせて地下牢に幽閉。擬態して彼女の姿に成り変わった。
第35話では「イシャバーナは奪還した」と嘘の情報を伝えている(良く見ると、カメジムの癖である小指を立てる仕草をしているので分かる)。
そして、第36話でチキュー全土にヒメノの結婚相手を決めるお見合いを催し、彼女の姿で駆け付けた王達を殺害し、憎み合わせてチキューを滅亡させようと企てる。
しかし、突如現れたロマーネ・ディアーボーンがとある人物の素顔だった真実を知らなかったために計画のボロが出てしまい、更にヒメノが幽閉された人々を看護しながら即席の解毒剤を作り、救出に来たクレオメイド長が檻を破壊して堂々と脱獄。
こうして自身の計画が完全に破綻し撤退を余儀無くされ、2000年以上に渡って大勢の人々を騙していた彼が騙される因果応報の事態に陥ったのであった。
尚、同話にてカグラギはカメジムの企てたお見合い及び戦闘に参加していなかったが、これにはある理由が関わっていた……
第39話
怒り心頭のダグデドの命令に従い、他の五道化と共にンコソパへ出陣。自国を奪還しようと各々が「天上天下唯我独尊」のダミーを携えるキングオージャーを迎撃すべく、ハチオージャーとの戦闘に突入。持ち前のムシマルピンを使った槍術や、巨大化させた虫ピン攻撃で圧倒した。
しかし、破壊したのは(五道化それぞれ壊したもの全て)ダミーだった上、隠しコマンドの解析に成功して王鎧武装・凌牙一閃にパワーアップ。
「ヌフッ……宇宙最強の戦闘能力、その身に刻んであげましょう……」
とうとう遊び半分では倒せないと本気を出し、キングオージャーと乱戦状態に入るも、本気を出したゴーマの能力で自分の能力が入れ替わったため撤退した。
第43話
今回は非番。
暇潰しの餅つきに夢中なヒルビルや、討たれたダグデドに対して「死んだのが羨ましい」と呟くグローディとは異なり、カメジムのみ「ダグデド様、よもや死んでしまわれるとは……。これから先一体……」と唯1人死んだダグデドを憐れみ、これからの自分達の立場を不安がっていた。
しかし、唐突に荘厳な声色で話すミノンガンに気付くと、ヒルビル、グローディと共に自身の力を分け与えていた。
だが、並行して展開された過去のシーンでは、シュゴッダム先々代王コーサス・ハスティーの胡乱な空気を察したのか、カメジム自ら衛兵に化けてシュゴッダムに潜入、その際にコーサスの謀略に苦しむギラに駆け寄るボシマールと邂逅。
『王の双剣』として刃を向けるボシマールを容易く一蹴したカメジムは、そのままボシマールに擬態しダグデドと合流、反意を見せたコーサスを返り討つのだった。
第44話
復活したダグデドの姿に安堵したカメジムだったが、直後にダグデドから八つ当たりの暴行の形で力を与えられる。
第45話
前回の第44話で戦死したヒルビルに酷く悲しむミノンガンに対し「(同じ五道化であっても死んだ以上は)彼女もムシケラだった」と彼女を愚弄したが、直後にミノンガンの怒りに満ちた視線に堪らず怯んでしまった。
ミノンガンが単身で出撃した後、カメジムはダグデドを相手にカード遊びに興じていた。
第48話
ダグデド攻略の道筋を掴み掛けていた王様戦隊に対し、実質五道化が崩壊したのを切っ掛けにとうとう本気を出したダグデドの行動をサポート。
ダグデドがシュゴッダムで王様戦隊を玩びながら圧倒している裏で、チキューの全国民を「王の証」と共に別の惑星へ逃がす避難計画ゼロが執行された中、ゴローゲに擬態して避難民の内部に潜り込み、隙をうかがって民達を抹殺あるいは王の証を奪うなりして、王様戦隊の希望を摘み取ろうとする。
※避難計画ゼロが、かつてグローディに母星を滅ぼされチキューに逃げ延びたバグナラクの先祖とほぼ同じ行動と思わしき点からして、徐々にプレッシャーを掛けながら侵略する “お片付け遊び” 自体がこの行動を誘発させるのを見越した戦略だった可能性もある。
ところが各国の側近達が王達の真意に気付いて避難を拒否、それに呼応してラクレスが王様戦隊に加勢しようとする。
これを「行かせるなぁーっ! 王の証持ってかれたら、この先生きていけねぇぞ?……奪えーッ!!」と叫んで民を煽動、制止させようとしたが、ボロボロの状態で本物のゴローゲが現れ叫ぶ。
ゴローゲ(本物)「待てぇぇぇっ! そいつは偽物だぁぁぁぁぁぁっ!!」
ブーン「声がデカい! こっちが本物だー!」
さすがの五道化を以てしてもゴローゲのバカげた声量は真似が出来ず、企みが露見したカメジムは正体を現す。
「無様にもがく虫ケラ共……この私がプチリと潰して差し上げましょう……!」
「かつては仲良くさせていただいたではありませんか……」
ラクレス「お前には、多過ぎる程借りがあるっ……!」
王達のいない絶体絶命の中、自衛の為オージャカリバーZEROは託されていても実力で不利があるのは承知で、側近を殺されるなどの幾つもの因縁を持つラクレスが応戦する。その最中、不思議な鯨の鳴き声が響くやカメジムの背後で謎の扉が開き、差し込む光の向こうから現れたのは……。
「貴様はっ……!?」
裏切りと侮蔑を重ねた果てにあるものは、生きながらの死という究極の虚飾(第49・最終話)
王の命に背いてでも共に戦おうとする者=「反逆者」となった、六王国の民ことチキュー人達をラクレスが率いてシュゴッダムに向かうのを止められず、喰い付いてきたデズナラクと戦っていたらしいが、元より戦闘へ特化した旧バグナラクの王相手に策略家のカメジムでは1対1は不利でしかなく、滅多乱打を受ける形で無理矢理ダグデドが待つ荒廃したシュゴッダムまで連行されてしまった。
その後も「反逆者」と宇蟲王が産み出した複製軍勢の大乱戦が続く中、カメジムは未だにデズナラクと戦っていたが元より正面戦闘よりも引っかき回しを得意とするだけに、彼を払いのけて別の敵を止めていたジェラミーに横槍を入れようとする……が、空から降って来たゲロウジームの奇襲を受けて失敗。
そのままデズナラクに首根っこをつかまれて投げ飛ばされ、反対側からネフィラが蹴り飛ばしたコピーグローディと激突した所を新たな昆虫最終奥義・バグナラッシュクローを繰り出したゲロウジームに叩き落とされた。
奇しくもこの話ではネフィラ、デズナラク、ゲロウジーム、ジェラミー等々、かつて彼が弄んだ新旧バグナラクの面々とぶつかった末、かつてのお礼参りとばかりの連携攻撃に為す術なく玩ばれる羽目へなったのだった。
続く最終話では、「永遠の命」の代用品としてシュゴッドソウルの構造に目を付けたコフキを口封じせんと奇襲したが、他の5人にダグデドを任せてとんぼ返りしてきたジェラミーに阻止される。
「向こうは良いのですかぁ?」
ジェラミー「彼らを信じているからね……」
「ンヌゥッフーッ! バ〜カ〜バ〜カ〜し〜い! 信頼なぞ……裏切りの前座ァ! 全てを混沌の坩堝に落とし、私はそれを嘲笑う! 虫ケラは! 我が愉悦の、餌食となれェェ!!」
悪意に満ちた口上を挙げながら襲いかかるカメジムだが、その声音は余裕のない金切り声で、内心では本格的に後が無い現状を悟り、自暴自棄に陥っている証左であった。
ジェラミー「お前さんには、お仕置きじゃ足りないな!……だが、トドメは相応しい相手に譲るとしよう!」
止めのキョショクリティカルを受け止められた挙句反撃を喰らい、吹き飛ばされた先にいたのは、「幾千の恨み……この剣に込める!!」と、自身に恨み骨髄怒り心頭のラクレス/オオクワガタオージャーとデズナラク8世。
両者渾身の必殺技を立て続けに叩き込まれた末、戦意とムシマルピンが共に折れる程の致命傷を負い、遂に膝を折るカメジム。
しかし運命はこの男を、爆発四散という安易な幕切れで終わらせるつもりなど毛頭なかった。
デズナラクは抵抗できなくなったカメジムの首根っこを掴むと「死の国で永遠に殺してやろう、下等生物!」と正に死刑以上の無間地獄を宣言しつつ、ハーカバーカへ還る道連れにした。
そして放り込まれた先には、一足先に地獄へ堕ちて多数の怨念に取り囲まれ、すっかり憔悴したグローディの姿が。
彼と同様に荒れ狂う無数の怨念を目の当たりにし、ようやく自らの行く末を理解したカメジムは正気を失い微かに呻くや否や、恐怖と絶望に満ちた叫びとも笑いとも判別できない声を響かせるしかなかった。
「うう、ううっ……ウウフフフフ……フハハハハッ……! ウワァァハハハーーッ!!?」
かくして永遠そのものの暗躍で絶え間ない惨劇を巻き起こし、人々の平和な営みが失われるのを面白がり蔑んでいた宇蟲の宰相は、自身が散々「虫ケラ」と蔑み弄んだ者達の反撃で生かされたまま死の国に放り込まれ、グローディ同様に闇に陥る形で永劫続く自分への怨嗟の声に耐え切れず、恐怖と苦痛に慄き「虚飾」の仮面が崩壊。
廃人と化す未来に絶望して発狂する様は、かつてデズナラクに向け吐き捨てた「敗残の虫ケラ」に相応しい惨めな末路以上のものであった。
そして彼の敗北を持って宇蟲五道化は壊滅、主であるダグデドもまた王様戦隊により討伐される幕引きと相成った。
余談
- 第一部でゴッドキングオージャーの必殺技が直撃して爆死した筈なのに、何故か平然と生きていたのか謎である。
- 視聴者の中には、「名前と必殺技名が少し面白い」と思う者もいるらしい(恐らく、昆虫最終奥義も「遠隔操作」と「う◯こくさそう」&「う◯こ糞さ。」のもじりだと思われる)。ギラといいジェラミーといい大いなる排泄物ネタがキングオージャーでは普通に使われている様だ。
- 宇蟲五道化の登場以降、偶然にも現実世界の日本でカメムシが大量発生しているとの報道が相次いでされている。
- 過去作に登場した複数の組織で暗躍した怪人の真の姿がとんでもない存在だった事例もあり、カメジムも物語の鍵を握るキャラだと予想する声が多かった。尚、そちらの中身の人はダグデドと一致する。
- バグナラク時代を含めると第1話から最終話までずっと生存するのも凄い長命であり、裏を返せば卑劣な策謀等で数多くの者を貶め、死に追いやり続けながらまんまと生き長らえていた卑劣漢でもあった。故に上記の末路がより相応しいとも切り捨てられよう。
- 名前から長らくモチーフはカメムシかと思われたが、公式サイトの害虫記にて『キボシマルウンカがモチーフである』事実が改めて判明した。つまりは自身のBNAさえも視聴者を欺いていたのだった(第26話後のupでは、BNAの記載が無かった)。
- 擬態元の本人がしない行動・言動等で擬態がバレることが多々あったが、モチーフのキボシマルウンカもテントウムシへの擬態は見た目だけで行動までは擬態できておらず、まさに上辺だけ取り繕う『虚飾』に相応しいモチーフであるともいえる。
- 上述の通りモチーフはキボシマルウンカなのだが、キボシマルウンカ以外のカメムシの仲間(半翅目)の要素も多々ある。
- 顔のデザインはカメムシに近く、服の模様はキボシマルウンカの翅の模様。
- ボシマールに擬態=キボシマルウンカがテントウムシに擬態することから。(後にヒメノやゴローゲにも擬態しているが、カメムシの仲間にはカマキリに似たミズカマキリやカモドキサシガメなどもおり、ヒメノのモチーフであるハナカマキリの一齢幼虫は肉食性カメムシのサシガメに擬態している。・ゴローゲのモチーフのゲンゴロウは水生昆虫だが、カメムシの仲間にもタガメやアメンボなどの水生昆虫が多数いる等、両者ともカメムシとしっかり関連性がある面子となっている。)
- 撤退時の瞬間移動=キボシマルウンカは後脚を使って跳躍することで素早く逃走するが、この動きが恐ろしく早く、瞬間移動したように見える。
- 悪臭攻撃=カメムシ由来(キボシマルウンカは悪臭を出さない)
- 針(ムシマルピン)による攻撃=サシガメ(アサシンバグ)から?
- 毒を国中にばらまいて疫病で苦しめる=国外から日本各地に飛来するトビイロウンカやセジロウンカは稲を枯らす疫病菌やウイルスを媒介し、かつては大飢餓を引き起こして人々を苦しめたこともあった。
- 1度死んだと思われたが生きていた=ツチカメムシやホオズキカメムシなど一部のカメムシは死んだふりをする。
- 最終回にてハーカバーカに連行された故、視聴者からは同場所が舞台となる『王様戦隊キングオージャーVSドンブラザーズ』にてグローディに続き爆上鬼(あるいはそれに相当する怪人。登場するかは不明だが)の新たな変身者の候補と目されていた。しかし、実際に登場したのはコイツだった。