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ゴローゲ

ごろーげ

ゴローゲ (GOROUGE)とは、『王様戦隊キングオージャー』の登場人物の1人。声がデカイシュゴッダムの一市民である。また、本項目では、ゴローゲと関連がある人物についても簡単に解説する。
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演:八木光太郎


ラクレス様! これが私の概要です!編集

第6話より登場したシュゴッダムの平民の1人。帽子が特徴のやや太ましい男性。


一言で言えば筋金入りの日和見主義で、当初はラクレス虚言ギラ悪役ムーブにすっかり騙されて「ギラが邪悪な人物である」と信じきっていた。


第1部ではラクレスが本性を見せるまで彼の情報操作を真っ先に信じ込み、以降人々を無意識に先導する役割を担う様になった……が、監督によると「彼は別にラクレスの仕込みで世論を操作している訳ではなく、ただの声がデカイ一般人」らしい。


良くも悪くも「目の前でヒーローor悪党を名乗る人物の大々的な活動を、何も知らない至極普通の人間が見せられたらどんなリアクションを見せるか?」を(やり過ぎなほど極端に)分かりやすく表現したキャラクター。30分前の彼と合わせて一部から謎の人気がある。


劇中においてキングオージャー達の戦いの最中で垣間見える、世界の秘密に一切関わらない一般市民の代表格の様な存在で、実際にゴローゲは声が大きい扇動的な人物として世間的にも割と有名だった事が物語終盤で示唆されている。


やっぱり動向は、大切だあぁぁぁぁ!編集

第1部編集

第11話では何故かギラ・ヤンマヒメノ達の「ギラが棺から蘇りラクレスを『嘘吐きの王』として失脚させるよ作戦」の3パターンの妄想の中に登場していた(ここでの彼の役割は「大衆はどう反応するか?」のシミュレーションである)。

そして肝心の本番、ギラの葬儀(の茶番)の前に突如現れた謎の蜘蛛仮面の男を見たゴローゲは、「……バグナラクだぁぁぁぁぁぁっ!!!」と騒ぎ立て、見物に来ていた国民達は正に蜘蛛の子を散らす様に逃げ出したのであった……。


また、第15話にて交際中の彼女がいた事実が発覚ダンゴムシタクシーに乗ってデートの待ち合わせ場所に向かおうとした物の、よりにもよって選んだ物がダンゴムシタクシーに擬態したギラだった為、彼に振り回される羽目になる(しかも途中でギラが立っていたため、普通なら薄々偽物だと気づいていた筈だが、なぜ諦めなかったのだろう……てか、見た目ですぐわかるはずだが……)。

その結果、待ち合わせ時間を大幅に過ぎる大遅刻をかましてしまい、彼女から大説教を喰らってしまった。公式サイトによると、「あの後、きっちりフラれました」との弁。そりゃ当たり前だ


そもそものゴローゲ当人は非力かつ悪意も無い一市民だったが、お互いに善悪を名乗って対立するハスティー兄弟を見てうっかり被害妄想を暴発させつつ大声を上げた結果、無意識にラクレスを担ぎ上げながら暗にギラを「加害者」呼ばわりして忌避する、事実上の卑怯な太鼓持ちにして道化を演じてしまう現実となった。そして当人にその自覚が無いまま、第8話で兄弟の争いに表向きの決着によって安堵し、一市民としての日々に戻るも、それが却って1人の王族を国家の悪へと貶める奸計に加担してしまった事実を際立たせてもいた。

独裁者としてのラクレスの考え『民道私国』の根拠となる、“名君を演じる独裁者(=ラクレス)を妄信、それへ逆らう者(=ギラ)を思慮無く敵とみなす民”の実例でもあり、ゴローゲや似た行動をする誰かが出しゃばるのを見越して、ラクレスはあの対立シーンを自国民に見せるのを端から計算していた節もある。


その後、『ラクレスに討たれた』とされたギラが表舞台に舞い戻ったのと程無くして、ラクレスと和平条約を結んだ筈のバグナラクが、シュゴッダムを占拠する緊急事態が発生この事態を打破すべく動いた王様戦隊の中心にいたのは、ゴローゲら殆どのシュゴッダム国民が『悪』として忌避した筈のギラであり、自分達が事実と正反対の妄想を信じてしまっていた現実を、ゴローゲらは否応無しに突き付けられる事態に至った。

そして2度目の決闘裁判において、ラクレスが視聴者は知っていた本性を暴露した際は、遂に真実を知ってブチギレてしまう。

「ラクレスは、極悪人だあぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」と叫び散らしながら、ラクレスの応援を放棄してギラ側に回り、ギラ勝利後はさっきまで揉めていたおじさんとハグをしてギラの勝利に歓喜した。


結局、彼は自分の弱さを持て余し気味で解り易い『善悪の構図』を盲信してしまう傾向のある、色んな意味で等身大の一個人に過ぎなかった。そこをラクレスは悪用して、当人の知らぬ間に邪知暴虐な策略の一端を担がせる『道具』として扱われたに過ぎず、その真意が遠回しにばれた結果あっさりと掌を返されたのは、ある意味当然の報いとも言えよう。

逆にゴローゲの暴発させた被害妄想に怯まず、彼ら真実を知らない国民に担がれ『ラクレスに勝つ未来』だけを見続けたギラとの関係は最終的にプラマイゼロ、すなわち過去のしがらみを忘れて新しく信頼を築いて行ける位置に収まったのだった。


その後、第22~23話において新たな王として国を救わんとするギラの姿と実像を間近で目撃しており、彼の理想と違う発言などに声を荒げつつも、ギラがどんな人柄かを何となく理解した様子。

最後は多少締まらなくても民を守り、かつお互いに助け合って困難を乗り越えられた事実へ素直に感謝を示すギラを改めて王と認め、自分が先頭に立って他の民と共に彼を胴上げするのだった。


第2部編集

第29話にて再び登場。

ヒルビル・リッチの策略で6ヶ国の同盟並び、各国内部でも亀裂が生じ掛けた際、ジェラミーを除く5人が共同で退位宣言しようとした時に、それを破産させるべくジェラミーがゲロウジームと共に狭間の国バグナラクが5ヶ国を貶め、チキューを支配せんと暗躍した」との一芝居を打つと、ゴローゲはラクレスの時と同様に真っ先に反応し、周囲を『打倒! バグナラク!!』『キングオージャー万歳!!』の機運に染めてしまった

  • ジェラミーが『泣いた赤鬼』の青鬼のように泥を被り、チキューの破綻は免れたが、その真実を知らぬゴローゲと違い、ギラ達5人の王は苦しい顔を浮かべていた。

第34話で登場するも、ダグデドの計略に陥りキングオージャーに対する敬意を失った挙げ句、ダグデドの甘言に乗せられるまま飼い殺される傀儡に成り下がった。

その際、ダグデドに与えられたイシャバーナの宝飾品を身に付け、トウフの食物を飽食のままに貪る醜態まで晒しており、ある意味ラクレス政権時代よりも酷い姿だった


第36話。

イシャバーナを奪還したとされるヒメノがチキュー全土に自分の結婚相手を決めるお見合いの御触れを出す。大勢押し掛けた見合い候補の群衆の先頭に、なんとめかし込んだゴローゲも…。

「彼女と別れてきました!立候補します!」


…この野郎。


しかし、謎の婚約者候補ロマーネ・ディアーボーンのあまりのイケメンぶりに彼も「か…かっけえ!」と驚いていた。お前はお呼びじゃないよ。

  • 視聴者には「ゴローゲ、出てくる度に最低を更新するんじゃない」だの「彼女と二股掛けようとしなかっただけマシ」だのSNSで色々言われていた。

第40話では、ダグデドとラクレスの公開した真実に驚愕し、他市民と共に大騒ぎするなど、いつもどおりの役割を果たしていた。だがコガネブーンをギラから引き離し守ろうとする一面も見せており、その本質は善良なものである。いつもの大騒ぎも悪意を以て人を貶めているわけではなく、善良な一人の国民だからこその言動なのかもしれない。


第41話では、その声の大きさからかヒルビル・リッチに操られ、シュゴッダム国民を城に誘導していた。(視聴者からは「洗脳されててもいつもと変わらないじゃん」との声が…。)


第43話では、ミノンガン・モウズの力でシュゴッダムの民の年齢が操作され、ゴローゲは年老いた姿で「ラクレスは、極悪人だあ!」とわめいていた…。(なお、この回は長らく隠されていたラクレス・ハスティーの真意とシュゴッダム王家の負の歴史が明らかになる回である。)


最終決戦にて、まさかの事態。編集

第48話では、ダグデドの襲撃から逃げ回る人々を前に「慌てるなみんな!落ち着いて!いったん落ち着けー!」と叫んでいたが、今までお前が一番うるさかったんだよなぁ


その後、避難場所に到着した後、避難計画ゼロを知った側近たちが王様戦隊の元へ向かおうとするのを「王の証を持っていかれたら生きていけないから奪え」と民衆を先導しようとした。

(視聴者は、「またゴローゲが空気読めないことを言いだしたよ」と思った、のだが…。)



「こいつは偽者だぁぁぁぁぁぁっ!!」



そこに現れたのはボロボロの姿になった本人が。

そう、五道化の一人・カメジム擬態して避難民の内部に潜り込み、隙をうかがって民達を抹殺あるいは王の証を奪うなりして、王様戦隊の希望を摘み取ろうとしていたのであった。

(よく見てみると、側近たちが覚悟を決めている中偽者のゴローゲが後ろであくびをしているのが確認できる

しかも該当シーンでTV字幕を付けて見ると、カメジム版はびっくりマークが「!」と一つなのに対し本物は「!!」と二つになっており、見分けられるように芸コマになっている

その際、本物の方を「声がでかい!これが本物だー!」とブーンに認定してもらい、「そうです、僕です。本物です…。」と泣いていた。その際、周囲が拍手をしておりどうやらシュゴッダム国民からも「声がデカい」と認識されているようだ


最終決戦ではラクレス達が戦ってる間戦いの被害がないシュゴッダム後方で子供とセバスチャンスズメと共に満身創痍の王様戦隊と負傷した民達を少しでも回復させるために食事を作っている。


ダグデドが倒されてから2年後は、チキューにやってきた新たな脅威からシュゴッダム国民を何人か連れ、先導して避難していた。



王様戦隊キングオージャーVSドンブラザーズ編集

なぜかイシャバーナで俳優として活動しており、実写版『もっふんといっしょ』にパンピー役で出演していた。


いい加減俺の関連人物も見せなさい!編集

ゴローゲの彼女(演:不明)

第15話で登場した彼女。デートに大遅刻したゴローゲが持っていた花束で「ありえないんだけど! 遅いのよ!」と怒鳴り散らしながらゴローゲを叩きまくった。


第2部である第36話でヒメノと見合いのために別れた彼女もこの人なのだろうか…?


ゴローゲと揉めたおじさん(演:大久保運

第20話の決闘裁判で登場したおじさん。ギラを応援したのを見たゴローゲに「おい! 何反逆者の応援してんだよ!」と非難された際に、「バグナラクに占領された時に助けてくれたのはギラだろ! ラクレスは何もしてなかったじゃねえか!」と反論、コガネとブーンを含めた養護園の子供達と共にギラを応援し、ギラが勝った時はゴローゲと抱き合った。因みに服装を見る辺り、シュゴッダムの工場で働いていると思われる。


トウフの一般市民(演:寺本翔悟

37話の冒頭にて、カグラギが米を独占した挙げ句、焼却処分したことからカグラギを裏切り者と大声で叫んでおり(このカグラギの行動にはちゃんと裏がある。詳しくはこちら)、ゴローゲとは直接の関わりがないながらも想起する視聴者が続出した。演者はハチオージャーのスーツアクター。


おいおいおいおい! 余談も書いてるぞ!編集

  • 名前の由来はゲンゴロウと思われる。ゲンゴロウは普段は水中で暮らすが、翅に貯蔵した呼吸用の空気が少なくなると新たな空気を求めて浮上し、水上で空気を集めると再び潜水する。ゴローゲが自身の立場をコロコロ変える行動はこれに由来すると思われる。

演技過剰おじさん?編集

  • ゴローゲは良くも悪くもモブの1人に過ぎないのにその特徴的な大声からやたら目立つ。Twitterでは「演技過剰おじさん」だの「シュゴッダムのデブ」などと辛口気味な渾名を付けられている。
  • 第10話『伝説の守護神』などのギラが大きな役割を果たす回では(恐らく制作側の意図で)出てこない。Twitterでは「今週あいついないね」「画面が静かだ……」と、出番が無いなら無いで話題になってしまっている。演者の八木光太郎氏も役者冥利につきるだろう。
  • 本作脚本の高野水登氏は自身のXのスペースにて、ゴローゲについて ”撮影現場でキャラを作ってくれた” と語っており、彼に彼女が居るのも現場のアイデアであり、それ等の影響を受けて台本で彼の台詞に!を増やしていると話している。
    • ゴローゲには”民の代弁者””の役割があり、誤解を生んだり、ギラ達を糾弾する場面もあるが故に視聴者に嫌われる可能性を心配をしていたが、”デカい声による面白さでキャラの好感度を上がり、幾らでもギラ達を責められる”と語っている。


第2部以降編集

第27話から始まった第2部では、まだ特筆すべき活躍をしていないゴローゲだが、同2部のヴィランである『宇蟲王』のダグデド・ドゥジャルダンの直属の部下である宇蟲五道化の存在により、ネット界隈から俄に注目されている。

その理由は『宇蟲五道化』と『ゴローゲ』の響きが似ているため、一部のファンから「実はゴローゲは宇蟲五道化の一員」との推測が発生している。

しかも、当の宇蟲五道化はの字が使われていながら、現時点では4人しか登場していないのもあり、その推測を加速させてた(勿論、上記の推測はネタ込みである)。

だが、第30話で遂に最後の五道化の存在が判明したため、このネタは次第に終息していった。



はずだった。




第48話にて、五道化の一人に成り代わられており、図らずも五道化とゴローゲというネタが実現した事になる。



まさかの怪人候補?編集

王様戦隊キングオージャーVSドンブラザーズが公開決定された為、爆上鬼になるのではないか」と言われている(なお、変身者の候補はもう1名おりさらに本編中新たなる人物も候補に挙がってきた)。


ギラ様! 関連タグをご覧ください!編集

王様戦隊キングオージャー シュゴッダム


馬鹿正直 大衆 被害妄想 道化 スピーカー クソデカボイス

愚民/クズモブ愛すべき馬鹿:物語当初は一部視聴者からヘイトを買いがちだったが、話が進むにつれて彼の人物像が掘り下げられていった結果ただただ声がデカく素直なだけで、根はいいおっさんだと判明したのでこれに当てはまる。


インフルエンサー:ある意味。


INFERNO(キングオージャー):ゴローゲ視点ではハスティー兄弟の争いで自分達国民が地獄に落ちそうと思っているだろうが、第三者から見れば彼自身が自らの弱さを持て余して被害妄想に振り回され、地獄みたいな善悪観に自分を閉じ込めている一人相撲をしているだけでしかない。ラクレスはこうした自国民の負の思い込みから産まれた“地獄”を利用し、ギラを突き落として社会的に抹殺すると同時に自分を正義の立場へ担ぎ上げさせようとした。


ダイカーン:『宇宙戦隊キュウレンジャー』の一般怪人だが、その実態は宇宙のほぼ全土を支配した独裁国家に与するのと引き換えに、弱者から搾取しての贅沢を黙認される誘惑へ乗ってしまった愚かな宇宙人達。第34話以降のゴローゲらもほぼ同じ手口でダグデドの支配に甘んじてしまい、更なる贅沢が出来る立場へなれる誘惑に釣られ、王様戦隊を生贄にしようと追い回す愚者に成り下がった。

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