元ネタ
2018年5月25日発売のPlayStation4用ADV、『デトロイトビカムヒューマン』(日本版)における、あるシーンが元ネタとなっている。
アンドロイドで警察のサポートが任務である主人公のRK800(以下コナー)は、警部補のハンク・アンダーソンと行動を共にすることになった。
14話「鳥の巣」で、二人は空き家から物音がするという情報をもとに捜査に訪れる。
コナーはドアをノックするが、返事はなし。
「すみません」と普通に声をかけるも返答はなく、これに対して次に発した一言が
「開けろ!デトロイト市警だ!」というキレ気味の大声であった。
普段はアンドロイドということもあり、理性的、冷静で声を荒らげることもないコナーだが、普通の声量での「すみません」からのいきなりの大声、それも屋内での事だったため、ふたば☆ちゃんねるやTwitterで「クソデカボイスコナー君」と大いに話題となった。
これ以外にもコナーは「28箇所の刺し傷だぞ!」など、それまで静かに説得していたのにいきなり大声で恫喝する場面(更にプレイヤーの選択肢次第では即座に恫喝をやめて普通の声に戻る)や、友情ルートでハンクの家を訪問した際、1回目は普通にブザーを鳴らすものの返答がなかったため長々とブザーを押し続ける、寝ているハンクの頬を軽く叩いて起こそうとするが、起きる気配がないとフルスイングでビンタをかますなど言動の振れ幅が極端すぎる(例えると「テンション0%か100%しかない」)節があり、この機械じみた極端な切り替えは流石はアンドロイドだと言えるだろう。
その後はコナーに限らず「声の大きいキャラ」や「大きな声で叫んでいる様子」を表す言葉としてインターネット上で定着した。
英語版
「Anybody home?(誰かいますか?)」
↓
「open up! Detroit police!(開けろ!デトロイト市警だ!)」
原語版(英語)の音声(演:Bryan Dechart)だと、最初からある程度声を張っているものの声の態度や振れ幅はあまり変わらない。
これに関しては英語以外の他の言語でも同様である。どうやら突然のクソデカボイスコナーくんは日本語吹き替え(cv:花輪英司)限定のようである。
なお「28箇所~」の方は『良い警官、悪い警官』戦術を1人で演じるというシチュエーションの都合で、他の言語でも同様のクソデカボイスを披露しており、memeとして人気がある。
余談
コナー役の声優である花輪英司は、ゲスト参加したオフ会のインタビューにて、「収録時はゲームの映像ではなく、パフォーマンスキャプチャー(モーションアクターをスタジオで撮影した映像)を見て演じていたためどのようなシチュエーションなのか分からず、屋外のシーンだと思ってあんな大声になった」、「アンドロイドらしさ、ゲームらしさを出す為に、普段の吹き替え以上にわざと「すみません」と「開けろ!」のテンションにギャップをつけようとしてあのような声になった」と話しており、またこの台詞がアンケートで一番人気の台詞である事に対して「その意味がよくわかんないんですよね(笑)」と不思議に思っていることを語っている。
発売3周年となる21年5月25日には、プレイステーション公式ツイッターがクソデカボイスで祝い、「デトロイト市警」がトレンド入りする騒ぎとなった。
他のクソデカボイスな方々
キャラクター
※設定上「声が大きい」というキャラ以外も含まれる
- 煉獄杏寿郎(鬼滅の刃)
- セベク・ジグボルト(ツイステッドワンダーランド)
- 入間銃兎(ヒプノシスマイク)
- 優木せつ菜(ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会)
- 全力のシシリアン(ONEPIECE) ※担当声優はコナーと同じ花輪英司である。
- 朝加圭一郎(快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー)
- 小宮果穂(アイドルマスターシャイニーカラーズ)
- 無能探偵(探偵撲滅)
- 日高愛(アイドルマスターDS)
- ハッサク(ポケットモンスター スカーレット/バイオレット)
実在人物