概要
原作:西荻弓絵、作画:幾田羊による日本の漫画作品。『イブニング』(講談社)にて、2021年2号から2023年2号まで連載された。
とはいえ、その連載終了経緯は『イブニング』の廃刊の影響を受けた半ば打ち切りに近い形となっている。
2025年1月からテレビドラマが日本テレビ系列局(ほか)の土ドラ9枠で放送されている。主演:赤楚衛二
脚本は原作者である西荻が自ら担当する。
登場人物
灰江相続探偵事務所
- 灰江七生(演:赤楚衛二)
元弁護士である依頼人の資産を横領し弁護士会を追放されたというワケありの経歴を持つ遺産相続専門探偵。灰江相続探偵事務所所長。同業者からは遺産関連の事件ばかり首を突っ込んでいるため忌み嫌われ、名前をもじって「ハイエナ」と呼ばれる。
多額の借金があり、玲子には給料を予定通りに支払ったことがない。
よくコーヒー豆を直食いしている。
「死人に口なし」という言葉が大嫌いで、亡くなった依頼人の遺産が親族たちの手で無駄に使われることを「泣かされる」と表現し依頼人の遺志を尊重する方針を執る。
何やら父親がバス事故の責任を負わされ多額の賠償金を支払うこととなり、そのように仕向けた何者かに対して復讐に燃えている。
弁護士時代の最後の依頼が玲子の父親・剛士の医療過誤事件であり、それを機に転身している。
- 三富玲子(演:桜田ひより)
探偵事務所のスタッフで京都医科歯科大学(※)に在籍していた京都府出身の元医大生。(ドラマ版では一応籍は置いたまま休学中)。二輪免許を取得しておりバイクに乗れる。探偵事務所スタッフの給料だけでは食っていけないのでジムのパーソナルトレーナーのバイトも兼任している。
武術にも心得があり、大人一人を簡単にあしらい拘束することができる。
火曜サスペンス劇場マニアであり、朝永からは冗談半分でアラフォー疑惑をかけられている。
元々、灰江の弁護士時代の依頼人であり、父親の三富剛士が医療過誤で訴訟を起こされたことで、灰江に泣きすがるかのように転がり込んできた。父親は係争中に亡くなり、母親まで父親を疑い始めたため疎遠となり家出。幸い、無実を証明し勝訴したものの、大学内には居場所が無くなったことが退学(休学)の理由である。ドラマ版では復学に意欲を見せていたが、恩師の長谷川教授から無理しないよう勧められひとまず保留にした。
母親とは上記の通り父親の死を機に不仲となっていたが、彼女が胃癌で入院していることを知り、実際に容態が悪化した母の姿を見た事で長谷川に母の手術の執刀を頼み込んだ。
そして、それを機に母と向き合う決意を固めこれまでの件を謝罪した。
※実際には存在せず架空のもの。
- 朝永秀樹(演:矢本悠馬)
元警視庁科捜研のエース研究員。今は民間の鑑定会社に勤めている。どうでもいいことは小声で話す。灰江に金を貸しており、常日頃返済するよう釘を刺している。
どうやら朝永の復讐相手は灰江の復讐相手と同一人物のようで…。
周辺人物
- 福士遥(演:落合モトキ)
灰江を一方的にライバル視する人気弁護士。しかし、灰江の眼中には無く完全に舐められている。
- 今野(演:石井正則)
灰江行きつけの喫茶店のマスター。
- 金山竜(演:渋川清彦)
灰江にお金を貸している高利貸。裏の世界の住人なのか、ロシア絡みのシンジケートにも精通しており、灰江の依頼でダークウェブ上で売買されている筋弛緩剤の一種(日本では流通していないため「名も無き毒」として扱われている。)を大金と引き換えに渡した。
- 羽毛田香(演:三浦貴大)
関西弁を話す週刊誌のフリーライター。人の弱みをにぎり、それを記事にするというマスゴミっぷりから通称「ハゲタカ」と呼ばれ忌み嫌われている。
灰江に対しても弁護士時代の横領事件を機に気に入っているのか、執着している。その他にも灰江の父親の過去についても把握しており…。
- 地鶏健吾(演:加藤雅也)
最高裁判事を務める灰江と因縁を持つ謎の男。福士と会合し彼が灰江からコテンパンにされたことを本人に指摘した。
その後、再び福士と面会した際に灰江の監視を命じており、「余計なことしよったらどうなるか、骨の髄まで分からせてやる…!」と敵意をむき出しにしていた
- 三富沙織(演:中島ひろ子)
玲子の母。夫の医療過誤により夫を信じられなくなり思わず夫を非難するような言葉をマスコミの前で発してしまいそれがきっかけで娘と不仲になる。
現在は娘からも見捨てられたことでストレスにより胃癌を発症しており、入院している。
一時容態が急変し、生死の境をさまよっていたが、長谷川の執刀により生命を救われた。
- 長谷川晴生(演:髙橋洋)
京都医科歯科大学の教授。令子の元担当教授。令子の父・三富剛士の元弟子。
母親と向き合おうとしない玲子を説得しようとするが、逆に「あの時父をなぜ擁護しなかったのか?」と責められ謝罪した。
その後、玲子の頼みで沙織の手術の執刀を担当し彼女の生命を救った。
余談
予告でナレーションを担当していた田中真弓が第1話に顔出しでゲスト出演している。また、第3話では平野文が顔出しでゲスト出演している。