見上げると君は
みあげるときみは
コンプレックスを抱える少年少女の青春ストーリー
背の低さに悩む男子高校生・渋木優希は初めての告白で玉砕。公園で泣き崩れていると、高身長の超絶カッコいい女子高生ストリートミュージシャン・高峯千加子に出逢う。そのとき限りの出逢いかと思いきや、意外な場所で二人は再会を果たす。運命と奇跡を感じながら、二人はゆっくりと距離を縮めていくのだった——。
渋木優希(しぶき ゆうき)
本作の主人公。人生初の告白で背の低さを理由に振られて公園で泣き崩れていたところ、理想像のような高身長で格好いいストリートミュージシャン・高峯さんに出逢う。負けず嫌いで格好いいものに憧れている。洋楽が好き。童顔と身長から小学生に間違われることもしばしば。
高峯千加子(たかみね ちかこ)
ストリートミュージシャンをしている女子高生。高身長でイケメン、態度も紳士的であることから、学校では女子人気が非常に高い。両親はともに音楽家でツアーやコンサートを中心に各地で働いているため、小学生の頃は引っ越しや転校が多かった。それゆえ、幼い頃は家でも学校でも一人でいる時間が長かった。中学に上がってからは、母方の祖母の家で二人暮らししている。
シュージ
優希の親友。優希とは、とある事件がきっかけで仲良くなった。とても親友想いで、いつもは優希をからかっているが、いざとなると優希のために行動する。
楓(かえで)
高峯さんの親友。高峯さんと同じ軽音楽部で担当はベース。高峯さんの言動ひとつひとつに翻弄されるほど、高峯さんのことを大切に想っている。自分に自信が持てないのが悩み。色んな人から可愛がられている。
柏木 かな恵(かしわぎ かなえ)
優希のクラスメイト。優希とは中学時代からの同級生。細い作業や手先が器用で、優希の髪を切ったのもこの子。イチゴ味の飴が好き。ギャルっぽい見た目だが、勉強はできるほう。他人をイジることが好きで、楓ちゃんが標的になることが多い。高峯さんには毎回カウンターをくらっている。
菅田 凛(すだ りん)
テストで学年一位を取ったことがある実行委員長。しっかり者で頭も良く、先生や生徒から信頼されている反面、他人に頼る勇気が出ないのが悩み。実家は老舗の和菓子屋。
橘 六花(たちばな りっか)
優希を振った本人。実行委員の一人。公私を器用に使い分け、菅田さんをよく気に掛けている。