ダグデド「レディース・アンド・ジェントルメン!お待たせしました!チキューお片付け遊び、最初にやりたい人~!」 (第28話)
概要
宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダンに仕える5人の直属の配下。一言でいえば「ダグデドの眷属」にあたる者達である。
ダグデドの直属の部下だけあって実力も高く、狭間の国バグナラクの王であるジェラミーを完膚無きまでに打ち倒した上にサナギムもほぼ全滅させ、1人だけで国を制圧・陥落寸前まで追い込む程。
バグナラクと同じく彼等も昆虫由来の遺伝子情報「BNA」を持つ他、五道化として選ばれた証としてダグデドから授けられた、常人に理解不能な不可思議な力を備えている。
そのため、百戦錬磨の王様戦隊でもなかなか倒せず、王鎧武装・凌牙一閃や王の証と言った対抗しえる力を以って撃破・封印するなど、一手間を加えないと倒すことができなかった。
当初は4名しか登場しておらず、残りの1人の詳細は不明だった経緯から、視聴者からは「カーラス・デハーンが氷の秘術で17年間封印していた「神の怒りの実行犯では?」と考えられていたが、第30話にてその推測を裏付けるように、最後の1人にしてその張本人である『グローディ・ロイコディウム』が登場し、遂に五道化が勢揃いする事態となった。
第34話では、王様戦隊がチキューを離れた半年間の間に、ミノンガン以外の4名とシュゴ仮面が、壊滅状態のバグナラク以外の5王国を占領。
チキューの民を「王様狩り」で扇動し、王様戦隊を追い詰めて行く。
メンバー
- 虚飾のカメジム(CV:三木眞一郎/アクター:蔦宗正人)
- 胡乱のゴーマ(CV:山路和弘/アクター:米岡孝弘)
- 籠絡のヒルビル(CV:沢城みゆき/アクター:五十嵐睦美)
- 秘匿のミノンガン(CV:関智一/アクター:小森拓真)
- 静謐のグローディ(演・CV:天野浩成/アクター:村岡弘之)
メンバー候補
- 暴虐のラクレス/シュゴ仮面/オオクワガタオージャー(演:矢野聖人)※ゴーマの死後ラクレスが自薦し、ダグデドが「功績次第」の条件で加入を認める予定……だったのだが?
二つ名について
名前の宇蟲五道化は、宮廷道化師に由来すると思われる。
また、彼らの二つ名の内、「虚飾」「胡乱」「秘匿」「静謐」全てが、概ね正体が隠されている状態を表す熟語である。
そして「籠絡」は巧みに手懐けるを意味し、既出の「静謐」には静かで落ち着いている状態、或いは世の中が穏やかに治まっている事態をも意味しており、全員が一筋縄では行かなさそうな名前である。
実態
一見ダグデドとの上下関係は希薄で、普段は一緒になって対象の星を「お片付け」と称して、争いの火種を撒き散らして滅び行く光景を楽しみながら眺めている。その様子は「侵略者の集団」よりも「仲の良い遊び友達」の様。
しかし 結局は彼等もダグデドにとっては、自分を楽しませる為の「道化」に過ぎない。
事実17年間行方不明だったグローディは、ダグデドから半ば存在を忘れられており、もしダグデドを楽しませられないなどの不興を買えば平然と威圧や暴力が振るわれ、最悪これまで滅ぼした星の「おツブ」のように切り捨てられかねない歪な関係である。
更に、グローディはダグデドの「お片付け」に関しては内心不満(グローディは「短期間且つ力任せに殲滅したい」が、ダグデドがそれを許さない)を持っているし、ミノンガンに至ってはダグデドの「お片付け」の真意を理解し切れていない節すら見受けられる等々、必ずしも五道化全員がダグデドに忠誠を誓っていない実状もある。
メンバー同士は「『ダグデドの命令を忠実かつ適度に楽しませる』を共通の目的」としているため、五道化同士で手柄の横取りや足を引っ張り合うような醜態は晒していない。しかし、チキュー殲滅は各々の趣味嗜好が出てくるため波長が合うはずもなく、戦闘や作戦では連携こそ出来るが、その根底に仲間意識は皆無に等しい。いわば、潰しあいも彼らにとっては日常茶飯事に過ぎないのである。
それもあってヒルビルはシュゴ仮面の入れ知恵に従うままに、味方殺しの浅慮に走る失態を演じてしまった。
……ただしゴーマの死後、ダグデドはその発端となったシュゴ仮面を呼び出すや否や、暴行を加えながらその真意を詰め寄る姿を見せており、一応はお気に入りなのもあってそれなりに愛着は持っていると思われた。
だが、後にダグデドはミノンガンの秘匿がキングオージャーに明らかになっても、特段警戒せずにいた挙げ句ミノンガンを失う、自身の不死性の秘密と役割を知って茫然自失となるグローディを、カメジムと共に嘲笑う姿などから、愛着どころか『使い減りもしない道具』でしかなかった実態が徐々に明らかになっており、第49話にてカメジムを除く4人のコピー体を躊躇なく生成し、『使い捨て道具』として使われている。
更に宇蟲王で最も道具扱いを受けていたミノンガンのみ、ヒルビルに対し強い仲間意識を抱いていたのは、痛烈な皮肉でしかあるまい。
余談
- 王様戦隊キングオージャーにおいて、謂わば「真の敵」とも評される存在であり、彼等の声を担当する声優陣は人気と実績のある豪華声優を多数、そして人型幹部は『仮面ライダーシリーズ』に何度も出演した天野浩成氏と、豪華なキャスティングを行っている。
関連タグ
ジューノイド:こちらも、一般怪人を担っている幹部ポジションの怪人群。