「ウゥ……ミノンガン……。あ〜? “ひとく(秘匿)” の……」 (第27話)
「参集せよ。 “秘匿” を破る時……」 (第43話)
データ
概要
『王様戦隊キングオージャー』第2部から登場する新たな敵・宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダンに仕える宇蟲五道化の1人。
吐いた糸で枝を固めて巣を作るミノガの幼虫「ミノムシ」のBNAを備えており、荘厳な黒いメタリックボディに身を包んだ巨躯を持ち、蓑を思わせる様な肥大化した両腕・「ミノガントレット」を備える。
その体躯は仲間のカメジム・ウンカやグローディ・ロイコディウムと比べても1回り大きく、シルエットは遠目で見れば大柄な山男のようにも見える。
また、シンボルマークのブラックホールの意匠は、肩当ての様に胸部と背中に一対ずつ施されている。
その見た目に違わぬパワーファイターであり、王様戦隊でも力強い戦闘を見せるハチオージャーと真正面から殴り合える程の、桁外れの怪力戦士。
また防御力もかなり高く、作中では王様戦隊の必殺技も身体が少し削れただけで、致命傷には至っていなかった。
この他にも身体を、ミノムシみたく頭と片腕のみの棍棒みたいな姿に縮め、高速で跳ね回っての攪乱戦法も可能で、鈍重愚鈍な見た目に囚われない立ち回りを取れる。
固有能力は、その体内の奥と繋がっている時間の秘密を用いた時間の歪曲。
第43話で他の五道化からエネルギーを注ぎ込まれて以降使い始めたこの能力は、額より放つ赤いビームを当てた対象の肉体・精神・記憶を特定のタイミングまで逆行させる昆虫界のタイムキングの証で、自らを媒介にすれば主たるダグデドの並行同位体を、別の時間軸から召喚し事実上復活させる離れ業もやってのける程。記憶もこちらの時間軸に居たダグデドの物へ自動的に更新されるらしく、実質完全蘇生しているに等しい。また同時に自身の受けた致命傷も時間歪曲でリセットしているらしく、基本的に物理的な攻撃手段で仕留めるのは困難。
これこそが「秘匿」の異名の由来にして、ミノンガンの昆虫最終奥義・マルチバースデイである。
その能力故にミノンガン自体が宇宙の理を歪める 生きた特異点 となっており、彼の意識がある限りは発生した時間の歪曲が元に戻りはしない。一方時間を歪曲された者がミノンガンを攻撃すれば、その者の時間歪曲は解除される。
しかし、一方で「単に物理攻撃で倒そうとしてもそれをトリガーにマルチバースデイを発動、ダグデドの並行同位体が複数召喚される悪夢の光景が発生する」可能性も否定できない。
一応、時間歪曲のコントロールはミノンガンの意志で操作可能らしいが、彼の愚鈍な思考からしてダグデドの復活(召喚)を止めるのを考えないのが極めて厄介。それ故に手の内がバレても敵に迂闊な攻撃を躊躇わせる、大変悪質で反則級な牽制としても成り立っている。
人物像
初登場の第27話の時点では上記の名乗り以外は唸り程度しか発しておらず、ダグデド達と共に本拠地に戻った際は幼子の様に動き回る等の様子を見せていた。
また、続く第28話ではダグデドの「誰がどうやってチキューを楽しく面白く(=如何にチキューの住民を長々と苦しめて)お片付けするか?」の呼び掛けに、ミノンガンはその意図を無視するように「力ずくでねじ伏せる」とばかりなボディランゲージを見せた様子から、他の幹部と違って知性が低い(あるいは精神構造が幼い)可能性がある。
実際、第34話でダグデドの計略によりチキューの5国が支配された際、シュゴッダムはシュゴ仮面、ンコソパはヒルビル、イシャバーナはカメジム、トウフはグローディ、ゴッカンはゴーマが統治する中、ミノンガンだけ統治者の枠から除外されていた。
しかし、第38話にてまるで日本語を覚えたばかりの外国人のように、やや片言ながらも流暢に喋った上に、相手の深層心理を見透かして誘導するような巧みな話術まで見せた。
続く第39話だったが、まるで別人の様に前話みたいな片言の日本語も使わず、登場初期の様な唸り声で声色も野太い物で「ミノンガン、つよい」としか発していなかった。
だが、ダグデドが伐たれた直後の第43話にて「今こそ秘匿を破る時……!!」と発言、貫禄に満ちた威風堂々とした口調と化していた。
上記の能力を考えるに、(恐らくダグデドから後天的に植え付けられたであろう)時間歪曲能力の副作用で、時間軸の錯綜とそこを起点に生じるパラレルワールドからの情報を受け続け、精神年齢が絶えず変動し一貫していない状態になっている可能性がある。この状態はミノンガンを自身のバックアップ代わりに利用しているダグデドにとっては都合が良く、万が一自分が戦死しても躊躇無く昆虫最終奥義を行使する人格が発現する様に、ミノンガンへ刷り込んでいたと考えられる。
他の宇蟲五道化との関係
初登場以降ではヒルビルとの絡みが散見されており、特に第29話ではミノンガンに抱き付くシーンもあるので、一見すると姉弟もしくは飼い主(=ヒルビル)とペット(=ミノンガン)の構図にも見えるが、それ以前に死んだゴーマと違い彼女の死に痛く悲しんでいた姿から、ミノンガンはヒルビルを「可愛い」と思って自らの好物と見る程に、本心から慕っていた模様。
そのために彼女が戦死した際は珍しく闘志を燃やし、自発的に「ヒルビルの仇討ち」すべく意気揚々と出陣したが……(しかし、ヒルビルの方はどう思っていたか不明)。
ヒルビル以外のメンバーはそのパワーを買って優秀な戦力として動向させており、専ら雑用係の様に扱っている。その為、流暢に喋って作戦を主導するミノンガンの姿に、ゴーマは終始戸惑っていた。
また、上記の理由からかやたらとダグデドから気に入られている節があり、第38話でミノンガンの計画が失敗したにもかかわらず、珍しく上機嫌のままブランコで遊んでいた。ミノンガンもダグデドを呼び捨てで呼んでいるが、当のダグデドがそれを気にする様子は皆無。
恐らく、当回の様に奇妙な人格が発現した際は、その人格の欲求を満たす様に宇蟲王一味が付き合い、ミノンガンを満足させて精神面の安定=成長を抑制。反逆を考えるのを未然に防ぐ工作の一環だったと推測される。
謂わば、甘やかしの体裁をした精神矯正と見なしても過言では無く、実態は自意識を育む環境を奪い『ダグデドの生きた道具』として扱い続ける酷薄な仕打ちと見れよう。
もっとも、第39話では他の五道化共々「国を王達に奪還された」失態から、ダグデドによるエネルギーで首を絞められるお仕置きを受けている。
他のメンバーからは容易に力作業へ駆り出せる木偶としての扱いが大半であり、故にミノンガンが自発的に動けば「面倒臭いだけで鬱憤が貯まる悪童」に見られていたと思われ、主のダグデドも可愛がる素振りをしつつも、所詮は授けた時間歪曲能力だけが求められているに過ぎず、実の所「中身空っぽの俺様のスペア(=別時間軸の自分を呼び出す装置)」と(自分がそう仕向けたのは棚に上げて)軽んじ吐き捨てる程度の認識しか持っていなかった。ただしミノンガンを可愛がっていたダグデドと、ミノンガンをスペア扱いするダグデドは別時間軸の存在のため、時間軸ごとに好感度に差があっただけの可能性がある。
総じて見れば、調教による自我の薄さから手駒として扱い易い一方で、その弊害による言動の不安定さから他者とのコミュニケーション能力に著しく欠陥を抱えてしまい、有能さに反して他の宇蟲王一味より内心煙たがられ、自分から死地に赴いてくれるのを寧ろ喜ばれ加勢もされない、悲しい対人関係が露わとなってしまった。
活躍
第27話
バグナラクとの戦いが終結した2年後のチキューへ「お片付け」と称して、チキューを滅ぼさんとするダグデドに率いられ来襲。
手始めに狭間の国バグナラクを滅亡に追いやった後は、単身で服役中でカグラギのいないトウフを襲撃し、国を陥落寸前に追い込む。
すると、ゲロウジームから事情を聞いて脱獄し、自国へ2年ぶりの帰還を果たしたカグラギに阻まれ交戦。ハチオージャーの繰り出すオージャフィニッシュを、ミノガントレットで弾き飛ばす程の肉弾戦を繰り広げるも、ダグデドの招集を受けてそのまま撤退した。
第30話
カメジムに同行する形でカーラス・デハーンと共に「氷の秘術」で氷漬けになっていたグローディの元を訪れ、持ち前の怪力で封印の氷塊を破砕し、カーラスとグローディを解放した。
第34話
王様戦隊がチキューを離れた半年の間に、ダグデドの策により各国の王が五道化に成り代わられてしまったが、何故かミノンガンだけ省かれてしまった。
当初はバグナラクを統治している可能性も考えられたが、バグナラクは最初の宇蟲王の侵略で壊滅的な打撃を受けている、生き延びた僅かな国民がゴッカンに匿わられている、同34話のゴローゲの発言等から鑑みると、既にバグナラクは国家としての体裁がほぼ保てていない現状があった中、続く第35話においてもバグナラクは壊滅状態のままだとほぼ確定、ミノンガンは一切登場しなかった。
第38話
久々に登場。
予告ではゴーマと共に審査員を務めている……よりも、実はミノンガンこそが一連の騒動の張本人である。
支配下に納めた囚人達を使って良からぬ事を企むゴーマの前に突如、「ゴーマアァァァァァァ!!!!!!!!」と叫びながら上空からザイバーン城から落下してきた思ったら、「面白いお片づけ」と称して「『宇蟲王専属アイドルオーディション』をしたい」と宣言、呆れ気味なゴーマに協力して貰い作戦を実行に移す。
この回では終始、上記の様なエセ外国人風の言動で理知的な会話をしており、巧みな話術でリタの本心を見抜き、徐々に操りながら最終選考にて『リタVSヒルビル』の図式に持っていき彼女を敗北させて弄んだ。
しかし、実際にリタは操られてなどおらず、純粋に『宇蟲五道化の調査』に徹していた本心が判明。あらぬ勘違いばかりされ散々調査を邪魔されて遂にリタは激昂し、そのままミノンガンは交戦する羽目に。
敵味方問わず、変なテンションで呆れ果てていたゴーマとの連携も上手くいかず、最終的に必殺技を叩き込まれたのも重なり、ミノンガンは撤退を選ぶのだが、去り際に「ボクがアナタに期待する事は、歌やダンスの実力が全てではありまセン! それに劣らず持ってて欲しいのは、立派な人柄デス!」と彼女の人柄を褒めながらゴッカンを後にした。
完全に趣旨のズレたミノンガンの企みに巻き込まれた挙げ句、自分がやろうとした作戦に水を差されたゴーマも流石に苛立ちを隠せず「で? 貴殿は如何様に滅ぼすつもりだった?」とミノンガンにツッコミを入れている中、何故かダグデドは上機嫌に彼を褒めていた(尚、このタイミングでミノンガンの言動も元に戻っていた)。
更にアイドルの特訓に励むリタの前に現れ、常に襟元で素顔を隠す彼女を見てミノンガンは「自分も同じ」「自身の『秘匿』の二つ名を表す様に他の五道化すら知らない秘密がある」等々と告げており、それを証明するかの様にパピヨンオージャーの攻撃の攻撃を受けた際、胴体を中心に表皮の所々が剥がれ、その中には幼虫のような足が蠢いており……。
第39話
怒り心頭のダグデドの命令に従い、他の五道化達と共にンコソパへ出陣。自国を奪還しようと各々が「天上天下唯我独尊」のダミーを携えるキングオージャーを迎撃すべく、前回からの因縁となるリタとの戦闘に突入。
自身の隠し事に疑いの目を向ける彼女の問いに対し、ミノンガンは普段と変わらない態度で「1つだけおしえる。ミノンガン、つよい!」と返答するや、肥大化したミノガントレットで彼女を叩きのめす。
しかし、破壊したのは(五道化それぞれ壊した物全て)ダミーだった上、隠しコマンドの解析に成功して王鎧武装・凌牙一閃にパワーアップしたキングオージャーと乱戦状態に入るも、本気を出したゴーマの能力で自分の能力が入れ替わった為、カメジム達と共に撤退した。
第43話
ダグデドが打ち倒され、途方に暮れ(?)つつも新年を迎える五道化の面々だったが、突然ミノンガンは上記の様な威厳に満ち溢れた声色で五道化を招集。
「今より、時の理を歪める」と発すると、残っていた五道化はそろってミノンガンに跪き、各員の力を注がれた。
「秘匿を破り混沌となる。残るは死を! 死を!! 死を!!!」
その後ミノンガンは単身でシュゴッダムに赴くと、遂に解禁した時間歪曲能力で同国の住民の年齢を逆転させる混乱を引き起こし、ラクレスの裁判でシュゴッダムに行けなかったリタを除く、キングオージャー5人をも上記の事象で子供の姿に戻してしまう。
戦闘の最中ミノンガンに一太刀を与えて元の姿に戻るや否や、同時に幼い頃の記憶を全て思い出したギラによって戦況が覆され、次々と元の姿に戻ったキングオージャー5人の必殺技を受けたミノンガンは堪らず怯むのだが、直後に彼の肉体に縦一文字の亀裂が走ると……。
「ウウッ!? ウグゥゥッ! ウウウゥゥ……秘匿を……破る時……!」
ダグデド「ヌッフフフ~! たっどぁいま~!!」
ミノンガンはマルチバースデイを発動させ、討たれたダグデドの並行同位体を召喚した。
それと同時にミノンガンは消滅……せずに平然と起き上がり、普段の愚鈍な調子に戻っていた。その後はダグデドに連れられて撤退した模様。
最期(第45話)
「ダグデドォ! ミノンガン、いかせて! いかせろォ!」
ダグデド「出来んのかぁ~? 中身空っぽの、俺様のスペア如きが~?」
「ヌゥゥ……! ゆるさない! おうさませんたいに、ぜつぼうをあたえるゥ!!」
前話でのヒルビルの死に慟哭した後、ミノンガンは仇討ちとばかりに激情のまま単騎で出撃、イシャバーナで『王の証』について相談している王様戦隊の前に突如出現。
「おで、ミノンガン! え~……ときの~、あ、いや~……じ、じくうをあやま、んん~……ころすッッ!!」
時間歪曲能力で(結果的に)スズメとモルフォーニャを攻撃した後、外に叩き出されて王様戦隊との戦闘に入る。
再びマルチバースデイを発動されると、今度はダグデドが増殖するリスクから、迂闊にミノンガンに斬撃を当てられない王様戦隊を相手に、自身はキングクワガタオージャーより大上段から斬り掛かられたのをカウンターに、ミノムシの様に縮小して跳ね回り翻弄。「ドウモ、ミノンガンデス。ビューン、ビューン! ビュ~ン!!」とふざけた口調でビームを乱射して王様戦隊を攪乱した後、攻撃を躊躇ったギラ、ヒメノ、ヤンマにビームを浴びせ3人の精神と記憶を子供時代に戻して無力化する。
「ウホホホ……ざまぁみろ〜! ダグデドォ~! いま、ぜつぼう! いま~っ!!(意訳=ダグデド!王様戦隊を無力化したから、今なら楽に止めを刺せるぞ!) 」
こうして王様戦隊を半壊させ、勝ち誇ってダグデドに加勢を頼むも、当のダグデドはカメジムとカードで遊んでいる上、ミノンガンの要請を「何言ってっかわかんねえからいいよ」とスルーした為に現れなかった(ついでに「ベロベロバァ~っ!!」と脅かして幼児化したヤンマとヒメノを大泣きさせた)。
結局その隙を突かれて、パピヨンオージャーからキングズウエポン弓モードの射撃を喰らったミノンガンは、空の彼方に吹き飛ばされ一旦は退場となった。
しかし、精神退行を起こしたのはギラ達だけではなく、シュゴッダムへの敵意に支配されてしまったスズメと、脱獄の常習犯に戻ってしまったモルフォーニャも同様であり、王様戦隊は一気に後方が脅かされる事態に陥ってしまった。
これに対し、まともに動けるリタとカグラギは一計を案じ、リタはスズメを「『ラクレスとの婚約解消』の裁判」の名目でゴッカンへ招き、対するカグラギはトウフへ不法入国したモルフォーニャを「トウフの国民として受け入れる」形で歓待し、それぞれの本音を聞き出しつつ説得する作戦に出る。
「おうさまみんなぜつぼう……あっ、ちょうちょ」
しばらくして、吹き飛ばされていたミノンガンはその間に白夜のゴッカンへ現れるが、互いに近しい者の本心を知った上で説得に成功したパピヨンオージャーとハチオージャーの奇襲攻撃を喰らい、「ぜつぼう、てつぼう! あ、いや、ぜつぼう~!」と憤慨したミノンガンは2人との戦闘に突入。
秘策を思い付いていた両者の息の合った猛撃で薙ぎ倒され、「ひどい、ひどいぞー! やだ、もう!!」と自分から攻撃したのも忘れ駄々をこねている間に、カグラギの『王の証』で援護されたリタが氷の秘法を発動。
「さ、さむいけど、ミノンガンまけない…!」
リタ「無駄だ……必ず、希望が勝つ!!」
カグラギ「そのまま永遠に、お休みください!!」
「さむい~! さ、さ、さ~……!!」
身も凍る寒さに耐え忍びながら歩みを少しずつ進めるミノンガンだったが、マルチバースデイも発動できない状態に凍結し沈黙。
カグラギの猛火により氷の封印の反動を相殺されたリタは生還し、特異点であったミノンガンが封じられた結果、時間歪曲も解除され5人は元に戻った。
こうして「秘匿」を行使する為だけに、自我の成長を阻害され宇蟲王に利用され続けた宇蟲の永遠なる幼子は、豊穣の王殿様の力添えも受けて法で裁けぬ悪に下す力を解放した不動の王により、永久に解けぬ氷牢へ閉じ込められ目覚めぬ眠りの刑を下されたのだった。
これまで討伐された五道化に対し、その能力を鑑みた上での封印との顛末は最善手ではあるも、同時に宇蟲王一味から良い様に顎で使われ、死も反逆すらも叶わない無惨な飼い殺しを受けていたと思わしき状況を終わらせてもらった様へも見えるのは、ミノンガンにとってある意味救いだろうか。但し、あくまで封印されただけである為、もしかしたら、何らかの事情で封印が解ける可能性も無いとは言い切れ無い。
その後、第49話ではダグデドとの最後の戦いで絶望させ王様戦隊を追い込むべく、大量のコピー怪ジームと共に作り出されたコピー体が登場。
カメジム以外の五道化と共に物言わぬ道具として、宇蟲王の駒として王様戦隊を追い込んでいくが、死の国から助っ人達が救援に駆けつけ、最期はラクレス達によってカメジム以外の五道化諸共撃破された。
余談
- ミノムシがモチーフの戦隊怪人は今作が初。尚、Gロッソのキングオージャーショーでは同じモチーフのミノジームが登場している。
- 演者の関は本作でゲロウジームの声も担当しているが、実は幹部怪人役で出演するのは電磁戦隊メガレンジャーに登場するビビデビ以来で、実に26年ぶりだったりする。
- スーツアクターの小森は一撃将軍・ダイゴーグを演じており、本作で敵キャラを演じるのは2体目となる。
- 名前の由来は恐らく「ミノガ(ミノムシ)」「モス」を組み合わせ物だと思われる他、カグラギ・ディボウスキとの初戦のやり取りから、相撲を掛けている可能性もあると思われる。
- ミノムシモチーフの怪人であるのは明白だが、その簑に相当する部位が白い為か、極一部の視聴者から「コレの様に見える」との意見があるとか。
- 第38話では、予告の時点でキューブを授ける某音楽プロデューサーの口調を完璧なまでに真似ており、早速視聴者の腹筋を崩壊させている。
- 公式によると単なるネタだけではなく「ミノンガンの進化と二つ名の由来を暗示している」との弁。
- 時間歪曲から派生したマルチバースデイでダグデドが復活している事実から、ダグデドはミノンガンを「俺様のスペア(を呼び出す道具)」たる存在と見做している通り、先にミノンガンを倒さなければダグデドが永遠に復活、果ては増殖し続ける状況に陥ってしまうが、裏を返せば彼を先に倒せばダグデドの復活を阻止できる為、ミノンガンの存在は「切札でもあると同時に弱点でもある」と考えられる。
- また、一部の視聴者から「(ダグデドが全ての虫型生命体の始祖である為)互いがバックアップになっている可能性」を指摘、その為「ダグデドとミノンガンを同時撃破しないとならないのでは?」とも考えられたが、実際は「タイムホール(=ミノンガン)を通して過去のダグデドを召喚する」方法だったと判明。
- それ故にミノンガンを傷つけず封印する形でタイムホールを閉鎖、これ以上別時間軸からダグデドが召喚されるのを阻止する形でバックアップを潰せた。
- 一方で2月初め公演のシアターGロッソのショー第4弾は、突如ミノンガンが復活し、再びダグデドの並行同位体を召喚するストーリーと予告されており、ショーまで見越した上でのストーリー構成を組んだ物と考えられる。
関連タグ
ゲロウジーム:上記の通り本作品で関智一が演じる別キャラ。視聴者から関係性を疑われるもミノンガンが封印された翌話に登場したため、無関係の別人であると無事判明した。精神的な境遇や交流面も、確固とした自我を持ち狭間の王の側近として他者より一定の信頼を得ていると、ミノンガンと正反対にある。ついでに一部の視聴者から「ゲロウジームとミノンガン(のスーツ)は、パーツ差し替えによる共用仕様では?」とも見られている。