詳細
国王 | リタ・カニスカ |
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守護神 | ゴッドパピヨン |
役割 | 絶対中立国、国家裁判所 |
国章 | 蝶と雪の結晶 |
気候 | 常にマイナス。ほぼ吹雪いている。白夜と極夜のどちらか |
交通 | 輸送機の発着以外無し |
特徴 | 永久凍結。雪山に城のみ。裁判所と牢獄。他国に馴染めなかった人々が流れ着き、多様性の国に。王位継承は世襲ではなく指名制。 |
テーマソング | Ignorantia juris nocet |
概要
シュゴッダムから見て北東に位置する寒冷地に存在する氷雪の国。国土自体はシュゴッダムやイシャバーナと互角の面積があるものの、過酷な環境ゆえか他の国に比べ首都の規模は小さい。
常に氷点下の気候に加え、絶え間なく吹き荒れる吹雪もあってか交通の便はないに等しく、せいぜい罪人や物資を運ぶ輸送機が来る程度。更に電波の通りも悪いためテレビなどもロクに映らないと、インフラ環境は五王国の中で最も劣悪である。
「不動の中立国」と呼ばれており、リタの言動からシュゴッダムやイシャバーナのような法治主義(法律によって国家を統治する意味で、統治者が恣意的にやりたい放題しても正当化できる)ではなく、法の支配=rule of law(非人格的な〈法〉が国家のみならず統治者をも拘束し、国家権力の恣意的な運用から国民を守る社会的なバリケードとして在るとする思想)が徹底された厳密な意味での「法治国家」である模様。
チキュー単位の国際的犯罪者は全てこの国で裁かれる運びとなっており、カグラギ・ディボウスキは本来シュゴッダム国内で裁かれる対象だったギラに対して「トウフへの侵略に対する国家侵略の疑惑」をでっち上げ、ギラをこの国で裁かせている。
捕らえられた容疑者は、まず白玉と呼ばれる雪だるまの中に詰められた後留置所にいれられ、裁判所で判決を受けるとリタの背後にあるドラゴンの口を通して刑罰に適した牢獄に入れられる。
王城のザイバーン城は切り立った崖山の上にそびえ立ち、その下に小規模の住居が散布している。
国民は最初から暮らしていた少数の国民もいるが、元々他所の国から連行され、裁判を受けて服役した後そのままここで暮らすようになった者も多い。またジェラミー・ブラシエリの両親が落ち延びてから辿り着いた経緯があり、ジェラミーの生まれ故郷ともなっている。そのため狭間の国バグナラクの建国後は、国王となったジェラミーの玉座もゴッカンの地下に置かれている。
国の環境が過酷な上に国王であるリタを嫌う人間も多い不利な環境だが、それでも彼らが元の国に帰らない辺り、リタや国に対してもなんだかんだで馴染んでいる模様。
……もっともここに送られてくるのが上述した国際的犯罪者である点を考えると、(よっぽどのコネか後ろ盾がない限りは)社会復帰が難しいために、仕方がなくこの国で暮らしていると考えた方が正しいのかも知れない。
上記の国内情勢からか、国王が執務に励む程に国民からの反感・不興を買う異常事態が常態化しているのも考えると、このゴッカンの国自体が凶悪な犯罪者を社会から隔離するための、巨大な刑務所兼流刑地と評せるだろう。
罪人は雪かきが責務となっているようで、四六時中雪が降る中の雪かきはきつい。
ギラの裁判では裁判長のリタ自らが現場に赴いて調査を進めていたが、弁護士や検事に該当する役職があるのかは不明(一応法学校はあり、職員もいるようだが……)。もしいなかった場合、彼女の負担はとんでもないものになるが……。
そして、この国にはバグナラクが求める秘宝である、三大守護神の1体のシュゴッドソウルがジェラミーによって言い伝えとともに残されていたが、カメジムによって強奪されてしまった。
第33~34話の半年間で宇蟲五道化の一角のゴーマ・ローザリアに支配され、多数の罪人が解放され国内に離散した無法地帯と化した。更にゴーマの能力によって意識を入れ替えられた罪人達は彼の命令に忠実な傀儡にされている。続く第35話にて、リタは玉座及び国の奪還よりも罪人の確保を優先し、それらの対処でストレスが爆発した。
そして、第38話にてゴーマや「宇蟲王専属アイドルオーディション」を主催したいと乱入してきたミノンガン・モウズを結果的にリタが退け、奪還に成功している。
主な住人
裁かれた囚人は見窄らしい格好が多く、リタと同じく裁判所で働いている住民は紫色のシンプルな格好をしている。
一般国民や城下町の様子は未だ不明のまま。
国王
国王選出は世襲制ではなく、現国王が世代交代を決定した際に、指名された側近が次代の王となる仕来たりとなっている。
なお法律上は、指名さえされれば罪人の子でも最高裁判長になり得るという公平なシステム(国民の大半が罪人である以上、当然そうなる可能性も考慮されていると考えられる)だが、該当者のモルフォーニャの反応から実際に即位できるケースはなかった模様。
また国王には強力な吹雪を発生させ、辺り全てを凍結する秘術「氷の封印」が代々受け継がれており、「法で裁くことができず、かといって放置ができない」犯罪者が現れた場合の最終手段として、裁けなかった自ら諸とも対象を凍結して封印する処置をとる(当然国王も対象と共に封印されるため、表向きには死亡扱いとして国王も交代となる)。
後にこの秘術は他の王家にも継承されてきた「王の証」(ゴッカンでは手飾り)に秘められた固有能力であり、ゴッカンではその力の一部を国王に付与する形で(オージャクラウンよりも先んじて)継承してきた事、そして自身をも凍結させるリスクについては本来トウフの王の証(火炎)で解消して使うものであったことが判明した。
王にして裁判長。人目も憚らず奇声をあげることもあるが、公私はきっちりとしている。
先代国王
先代国王。かつて5歳のリタを側近として指名し、神の怒り直後に死んだとされていたが、実際はその犯人を先述の「氷の封印」で自ら諸とも凍結封印していた。
側近
次期裁判長=国王候補。両親は罪人で自らも脱獄の常習犯だったが、法学校を出て今に至る。
リタとは法学校時代からの付き合いで、彼女にとって唯一の味方であるが、なかなか飄々とした食えない人物。
罪人
(恐らく)ンコソパ出身。もっふんのぬいぐるみを定価の10倍で転売した罪でマイナス10度の牢獄で半年の禁固刑が下った。
- ジェラミーの両親
2000年前に歴史から抹消された6人目の英雄ブラシエリと、バグナラクの女性・ネフィラ(演:井上喜久子)の2人。当時の国王による裁きを受けたかは不明だが、罪人として追放された末に夫婦でゴッカンに流れ着いており、ここでジェラミーが誕生している……が、恐らく全ては表上の処置で、当代の国王が密かに見逃していた可能性がある。
カーラスの夫でイシャバーナ出身の医者。
ウルトラPC『天上天下唯我独尊』開発目的での全世界電力独占罪で服役していたが、宇蟲王の襲来とともに王様戦隊として活動すべく脱獄。
1000メガトン級の花火を打ち上げ、各国に飛び火させた全世界同時放火罪で服役していたが、宇蟲王の襲来とともに王様戦隊として活動すべく脱獄。
- カグラギ・ディボウスキ(演:佳久創)
埋め込み型耕し機『ありぢごく』が対人間用とみなされ、非人道農業機械所持容疑で捕縛された。厳密には勾留中で罪人ではなかったが、宇蟲王の襲来とともに王様戦隊として活動すべく脱獄したので、今後正式にそちらがつくものと思われる。
- モルフォーニャの両親
夫婦共に罪人であり、獄中でモルフォーニャが誕生している。
かつてヤンマが王となる前のンコソパで幅を利かせていたギャング団の元ボス。ギャング団壊滅後第47話で投獄されていた事が判明。
住民
- リタの両親
劇中では未登場だが両者とも存命であり、TV朝日版公式HPの第38話王様百科にて存在が語られている。
シュゴッド
ゴッカンを生まれ故郷とするジェラミーによって、シュゴッドソウルのみが言い伝えとともに隠されていた。
施設・土地
ゴッカンの居城。詳細はリンク先参照。
余談
- 見るからに寒そうな立地からして名前の由来はそのまま「極寒」であると思われる。
- また、犯罪者を収容する場でもある実状から「監獄」とも掛けている。
- デザイン段階では最初に「氷雪の国」のコンセプトが決定し、後から裁判の要素が追加された。
- 第5話クライマックスの戦闘シーンは那須で撮影。実は撮影当日、季節外れの高温によりロケ現場の雪が溶けて撮影が中止に追い込まれる事態となったが、それでも「本物の雪を撮影したい」監督の意向から再び雪が降るのを待つと祈りが通じたのか、雪が降り始め無事に撮影が行われた。
- また、関係者は鱗翅目が名前の由来になっている人物が多い。
人物名 | 元ネタ |
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リタ・カニスカ | ルリタテハ(学名"Kaniska" canace) |
モルフォーニャ | モルフォチョウ |
カーラス・デハーン | カラスアゲハ(学名:Papilio "dehaanii") |
シロン | モンシロチョウ |
スジ | アオスジアゲハorスジグロシロチョウ |
関連イラスト
関連タグ
チキュー シュゴッダム ンコソパ イシャバーナ トウフ バグナラク/狭間の国バグナラク ハーカバーカ