概要
主にロータリーによる耕耘を目的とした農業機械の1つである。一般的には、エンジンを載せたフレームに耕耘のためのロータリーを連結し、人が後部からついて歩く形態。
簡易トレーラーを取り付けて運搬作業用として使用することも有り、日本ではあまり見られなくなったが今でも製造しており、中国やタイなど東南アジア諸国では活躍している。
発明したのはオーストラリアのアーサー・クリフォード・ハワード(Arthur Clifford Howard)と言われ、1920年にハワードは内燃機関を内蔵した耕耘機の特許を取得し、1922年、シドニー郊外のノースミード(Northmead)にオーストラリア自動耕耘機製造会社(Austral Auto Cultivators Pty Ltd)を立ち上げる。
日本には1920年頃から導入され始め、国産の耕耘機はセイレイ工業(1920年創業、現ヤンマーグループ)が1931年に初めて作られたが普及は戦後である。
日本では当初、米国メリー・ティラー(Merry Tiller、"tiller"は英語で「耕耘機」を意味する)社と技術提携した「メリーテーラー」が普及したため、テーラーとも呼称される。
現在、水田耕作用の安価な耕耘機は、主に中国(本土)や台湾、タイ、インドなどで製造され、日本国外への輸出も積極的に行われている。
主なメーカー
井関農機(ヰセキ) 共立 クボタ 新ダイワ工業 本田技研工業(ホンダ) マメトラ農機
三菱マヒンドラ農機 ヤンマー 等・・・