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概要編集

主に耕耘を目的とした農機の1つである。一般的には、エンジン(小型のものはガソリンエンジンが多いが、やや大きめのものはディーゼルエンジンを採用したものもある」)を載せたフレームに耕耘のためのロータリーを連結し、人が後部からついて歩く形態。アタッチメントをつけてさまざまな作業に対応できるようにしたものを管理機と呼ぶこともあり、主なアタッチメントとしてはマルチシートを貼るマルチャー、畝立て用の培土器・溝浚器、深耕のためのプラウなどがある。


簡易トレーラーを取り付けて運搬作業用として使用することもあり、日本ではあまり見られなくなったが今でも製造しており、中国やタイなど東南アジア諸国では活躍している。


農機の中では比較的安価で小回りが効くという特長があり、プロ農家もトラクターの入れない小さな田畑やビニールハウス内での作業で耕耘機・管理機を愛用するが、家庭菜園用のごく小型のものは電動式の最安値で1万円程度からある。草刈機トラクターなどと並んで作業中の事故が多く、不意の急加速(ダッシング)やバック時の巻き込まれ、転倒などが目立つ。耕耘機は押して使わなければならず、バックは絶対に不可。


歴史編集

発明したのはオーストラリアのアーサー・クリフォード・ハワード(Arthur Clifford Howard)と言われ、1920年にハワードは内燃機関を内蔵した耕耘機の特許を取得し、1922年、シドニー郊外のノースミード(Northmead)にオーストラリア自動耕耘機製造会社(Austral Auto Cultivators Pty Ltd)を立ち上げる。


日本には1920年頃から導入され始め、国産の耕耘機はセイレイ工業(1920年創業、現ヤンマーグループ)が1931年に初めて作られたが普及は戦後である。日本では当初、米国メリー・ティラー(Merry Tiller、"tiller"は英語で「耕耘機」を意味する)社と技術提携した「メリーテーラー」が普及したため、テーラーとも呼称される。


現在、水田耕作用の安価な耕耘機は、主に中国(本土)や台湾、タイ、インドなどで製造され、輸出も積極的に行われている。


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