曖昧さ回避
- 農民車コマツ。小松製作所が昭和35年(1960年)から約2年間製造・販売した1人乗りの小型乗用車(出典)
- 兵庫県の淡路島で貨物・人員輸送のために、中古車の改造により製作された運搬車。本記事で解説
- 俗に、重機のメーカーが販売している、貨物輸送用の小さな荷台を備えた小型特殊自動車規格の運搬車
概要
淡路島で使用される農業用自動車。主に島内の鉄工所などで廃車になった車や農機具の部品などを組み合わせて自作された運搬車。そのため一台として同じ車両が存在せず、個性的な車両が勢ぞろいである。
車体は改造コストや貨物を運ぶ面での都合の良さから、乗用運搬車の廃車体が改造のベースにされることが多い。荷台は床板と背板だけの簡素なものや、あおり板(荷物の落下を防ぐための側板)を付けたもの、ホッパーなど用途に合わせた道具を据え付けたものなどがある。エンジンは動力耕耘機から取り外したものや汎用エンジンが修理・流用される。使いやすさ・メンテナンス性が重要視されるため、市販車より武骨な外観になることがほとんど。
基本的に屋根はなくエンジンなどもむき出しで、風雨により故障しやすいため、天候が荒れている間は基本屋根のある車庫や倉庫にしまわれ、やむを得ない場合を除いて使わない。近年では淡路島の名物としてインターネット上でも話題になりつつある。
類似の車両
東南アジアのタイ王国には「ロット・イーテーン」という類似の自作車両が存在するが、こちらは日本のものより一回りほど車体が大きい。