曖昧さ回避
床(ゆか)
建物の構造の一部で、人や動物が立ったり歩いたりする場所。家具を置いたり、敷物を敷いたりもする。フロア。
一般に建物の階層の数だけ床も存在する。2階建て以上の建物では、上の階の床下が下の階の天井となる。
床材のいろいろ
床はほとんどの場合、なんらかの硬い材質のものでできている。
- 土間:厳密には床ではないが、ここに記載する。家屋の内部のうち、地面がむき出しになっている場所のこと。しっかりと固めないと崩れやすい。
- 石:丸石と平石がある。石どうしの間にコンクリートを流して隙間を埋めたりもする。
- 木材:木の板を敷き詰めたり、半分に割った丸太を並べたりする。地面にじかに敷くこともあるし、短い柱を立ててその上に床を敷くこともある。後者の場合は地面との間に床下という空間ができることになる。
- コンクリート:主に工場・倉庫など荷重がかかる場所が多い。マンションやオフィスビルなどの場合は鉄筋コンクリート構造であっても構造材の床スラブをそのまま露出するのではなく、別体の床を設けている場合が多い。居住空間の床はコンクリート製であっても二重床になっていたりする。
- タイル:石、陶磁器、ガラス、プラスチックなど、さまざまな素材のものがある。見た目を良くするほか、掃除がしやすくなる。また重い家具などに対して耐久性が高い。
- クッションフロア:塩化ビニルなど、プラスチック系の素材で作られた床材。「程よい弾力性がある」「見た目が多様でお洒落」「掃除がしやすい」「耐水性が高い」などの利点がある。
- フローリング:木材の板またはそれに似せた素材を敷き詰めた床。すっきりとした印象を与え、掃除がしやすい。日本では洋室の床材として好まれる。
- リノリウム:亜麻仁油をベースに、植物の繊維や石灰などを混ぜて作る。堅牢であり、ナチュラルな風合いが好まれる。
床に敷くもの
床(とこ)
そこから転じて、就寝すること。
また、床の間の正式名称も「床(とこ)」という。