概要
あらゆる木製品などの材料として様々な種類が存在している。
現在はログハウスや柵等を除き丸太のままとしてはあまり建材に使われることはない。
フィクション作品などにおいては"吸血鬼を杭で倒す"という吸血鬼伝承の延長で丸太など杭の延長線上っぽいものが対吸血鬼用の武器として用いられることがある。
杭なんて普通はその辺に都合よく見つからない上、一般人は持ち歩かない物なので仕方ない面もあるだろう。
pixiv上では某ホラーマンガのネタ武器として使われるイラストが大半を占めている。
彼岸島の特産品としての丸太
某ホラーマンガの舞台となる伸縮自在の絶海の孤島、彼岸島に何故か大量に放置してあることで知られている。
ちょっと探せば都合よくホイホイ見つかるため、戦闘中にその辺に雑に落ちている日本刀と合わせて「彼岸島の特産品」と呼ばれている。
作中においては銃や刀剣の攻撃を殆ど無効化してしまう亡者に対してその見た目通りの圧倒的質量を生かした武器として極めて有効であり、気がつけば読者の方も夢中で読み進めるうちに
「みんな丸太は持ったな!!」「行くぞォ!!」
という明らかにヤバい台詞に対しても全く違和感を感じなくなる。
しかしこの作品の特異性を抜きで見た途端、その場面があまりにシュールに映るようになるためよくネタにされている。
武器としての基本的な使い方としては、丸太を両手でしっかりホールドして全力で殴打・打突を行ったりするほか、熟練者の中でも特に半端ねェ者の場合はその腕力にものを言わせて振り回し、飛び交う弓矢を丸太で全て弾き返しつつ周辺の吸血鬼を無差別に叩き潰すなどして戦う。
武器が武器だけにまずカッコいい使われ方はしないが、木が大量に生えている島なので入手機会が比較的多いこと、そしてたまに巨大なボスクラスの敵にも丸太が通用することもあるので活躍の機会は妙に多い。
また、明らかに屋久島の屋久杉やメタセコイアを切り出したとしか思えない巨大丸太なる破城鎚型の決戦兵器も登場する。
しかしながら、そんな白昼夢のような尋常じゃねェ丸太と至って真剣なホラー漫画の吸血鬼が普通に共存できているのが彼岸島ワールドである。
(ここまでやりたい放題してるのに読んでる間は違和感無いの凄ェな...)
基本的に通常の丸太は、敵味方問わずモブキャラでも使用できる基本装備という扱いだが、
師匠(本名:青山龍ノ介)や宮本明、そして兄貴といった作中有数の武人たちが使用する場合では雑兵に対し一撃必殺の威力を誇る武器と化す。
彼岸島のそこら中に生息するモブの忍者が使用した場合でも、吸血鬼や亡者たちに対して有効な武器となる。
また一方で、本作のラスボスである最強の吸血鬼雅様に対しては師匠による全力の丸太の殴打すら一切通用しなかった。
雅様は師匠の丸太を小枝と評した後、巨大な樹木を圧倒的な腕力で引き抜いて「これは....いい丸太だな....」ハーハーと言い放つなどした。
彼岸島 本土編における丸太
彼岸島の続編にあたり、日本列島本土が決戦の地となる「彼岸島 48日後...」では序盤の冒頭部にて前作の主人公宮本明が早々に丸太を引っ提げて登場。
襲い来る吸血鬼を丸太でもって怒涛の勢いで蹴散らした明は、丸太と一緒に同時に隊長が拵えた特殊な刃を武器として仕込んだ義手刀を初披露した。
その後も丸太は飛んでくる無数の弓矢を弾き折る、モノレールの先頭車両に縄で結え付けてそのまま発車、一コマで駅上の吸血鬼を殲滅するなど数々の伝説的な名シーンで登場する。
鮫島が丸太に類似する武器として角材を用いて吸血鬼を瞬殺したこともあった。
...しかし、東京都編においてはやはり道路がアスファルトで舗装された大都市の中心部なせいか、丸太の登場する頻度は大きく下がってしまう。
たまにその辺の道路に理由もなく落ちている程度になってしまった丸太だが、池袋編では雅様がうっかりやらかして灰塵に帰した池袋の巨大なクレーターの湖を移動する手段としてイカダとして魔改造された大量の丸太が地元の吸血鬼社会を支える唯一のインフラとして機能している。
他作品での丸太
母国で国辱超人と罵られるカナディアンマンのジムを破壊するべく、民衆が丸太を担いで突撃している。
↓とあるアイドルによる使用例
だが、然るべき人が用いると…
ゲームに登場する武器としての丸太
ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット ビークルバトルトーナメント
丸太アームという武器が登場する。序盤から購入できるが、耐久力が非常に高く
強化すれば攻撃力も平均以上になるため、終盤まで使用可能。重いのが難点か。
プレイヤーの力量次第では、全編通して丸太のみで制覇する丸太クリアも可能。
打撃武器でありながら、木を伐採して材木に加工したり、ブルーベリーを収穫出来たりもする。
また、本作ではフィールドに落ちている材木を掴んで武器や飛び道具として使用する。
ロマンシングサガ
敵のオーガが武器として使用する。グラフィックでも丸太を抱えている。
LENNUS古代機械の記憶
プレイアブルキャラの1人「ガイスン」がたいぼくという武器を装備している。
グループ攻撃用の武器。厳密には丸太ではないが、取り回しや持ち運びを考えると
根っこや枝のついた大木をそのまま持ち歩いているとは考えにくく、加工した状態の大木、
すなわち丸太に近い状態になっている物であると推測される。
DARK SOULS Ⅲ
磔の森に登場する亡者憑き物狩りが丸太を武器として持ち歩いている。
この敵を倒すと丸太ではなくパイクをドロップする。
RAM TIME!
「丸太で城門破壊ゲーム」というコンセプトが示す通り、丸太がゲームの中核を
成している。
余談
木を加工した物品であるため、当然ながら伐採した直後の水分を吸った状態の新鮮な丸太は到底常人が支えられないほどの重量がある。
そのため武器として使う場合、ある程度乾燥させて人が支えられる程度に重量を軽くすることが推奨される。