プロフィール
身長 | 179.5cm |
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体重 | 70.5kg |
特技 | 苦手がないこと |
好きなこと | 涼子に耳かきをしてもらうこと |
嫌いなこと | 吸血鬼たちの傲慢な態度 |
作中での主な呼称 | 「篤」「篤さん」「兄貴」「あっちゃん」「丸メガネ」 |
演 | 渡辺大(映画)、鈴木亮平(テレビドラマ) |
CV | 山寺宏一、朴璐美(ショートアニメ版/彼岸島X)、浪川大輔(単行本第30巻限定版付属ドラマCD) |
「さあ概要だ いつでも来い」 ハァ ハァ
「この島には 一人くらいはまともな奴がいてもいいんじゃないか?」
吸血鬼ウィルスの飛沫感染を防ぐため常時着用するマスクと雨合羽、および丸いロイド眼鏡が彼のトレードマークである。
状況によって軍手も装備する彼はコロナ禍さえも先取りした対ウィルスガチ勢である。
さらに、彼の使用する武器はなんと物凄ェ丸太。
つまり、彼こそ最強の不審者にして最強のお兄ちゃんなのである。
その姿格好からは想像もつかないほど高い戦闘力を有した、彼岸島世界の人間において最強格の一人。また、クソ雅の首を刎ね落とし、一時戦闘不能にまで追い込んだ作中唯一の人物でもある。
ハァハァと息を荒げて丸太を振り回し、吸血鬼たちを切り捨てるその姿はまさに歴戦の強者である。物語序盤では頼もしい最強の味方となったが、中盤にて最強の敵として明たちと対峙することとなる。
また...人間ではまるで歯が立たなかった吸血鬼をいともたやすく屠りまくる彼の存在は、純粋なパニックホラー作品だった彼岸島を...いい意味で現在の方向性へ舵を切らせるきっかけとなった。
「なんだって!?俺の経歴が彼岸島本編のネタバレだと!?」
「本当は俺よりも お前の方が優れていた」
二年前、婚約者の涼子と共にとある神社を訪れたことが悲劇の始まりとなった。
涼子の両親に挨拶すべく彼女の島を訪れた篤。
そこで戦前から寺内に閉じ込められていた雅を開放してしまう(善意とはいえ、篤は彼岸島ストーリー最序盤におけるA級戦犯とも言える)。
その結果、襲われた涼子は感染のうえ殺害されてしまった。
婚約者を亡くした篤は雅への復讐を誓い、その手に丸太を握ることとなる...
彼岸島へ渡る以前の篤は、優れた才能から両親の期待と愛情を一身に受けていた。
一方の明は、両親から常に篤と比較され悶々とすることも。
とはいえ基本的に仲の良い二人。明は篤を尊敬し、篤は弟の秘められた才能を確信していた。
時は流れて彼岸島本編開始後...自慢の兄だった篤が婚約者とともに突如行方不明となる。
明とその友人たちは、篤の所在につながる手がかりを探すうち青山冷という女性と出会う。
明は、篤が向かったという孤島彼岸島へたどり着いた。
紆余曲折を経て、吸血鬼に侵された島内にて兄弟は再会する。
再会した二人は吸血鬼の親玉である雅を倒すため戦いに身を投じるはずが、、、
「先に帰って待っててくれ、俺はこの先にいる雅を倒してくる」という旨の死亡フラグを序盤で口にする篤。その舌の根も乾かぬうちに雅の首を持って帰還した篤に、明たちと読者は驚きを隠せなかった。
「やっとこの島から出れる...!」と口々に篤への感謝を口にした一行。次々にボートへ乗り込み、雅がもたらした惨劇の舞台となった彼岸島を後にした、はずだった...
「首を斬られるとは 油断したぞ丸メガネめ」
不死身の雅は首を刎ねた程度で息絶えることはなかった。篤に切り落とされた頭部をどう間違えたのかそのまま左胸に埋め込んだ雑な復活を果たしていた。
篤たちが帰るべく乗り込んだボートは、雅のけしかけた20m越えのサンマをはじめとする邪鬼の大群に襲われてしまう。本土へ戻る術を失った彼らは再び彼岸島へ上陸するはめになった。
再上陸後の篤は、作中随一の戦闘力を発揮して明たちをサポート。篤と明たちは雅の不死を破る方法を探るためレジスタンス(抵抗勢力)として活動していく。
[彼岸島]内の各所の地面から生える日本刀や自生する丸太を武器として巧みに活用し、序盤から中盤にかけ文字通りの無双ぶりを見せつけた。
また、島のレジスタンスを率いる師匠と呼ばれる人物を明へ紹介し、明の隠れた才能を引き出すべく修行をつけさせた。
しかし...
「俺に触れるな明 お前も感染したいのか」 ハァ ハァ
再度復活した雅をも追い詰めた篤。しかし戦いの最中、篤はついに吸血鬼ウィルスに感染してしまう。
人間としての意識があるうちに、日本刀で雅もろとも自身を刺して動きを封じた篤だったが、そのまま雪崩に巻き込まれてしまう。クソ雅はともかくとして、重症の篤も雪雪崩に巻き込まれてしまい...二人は無事仲良死したかに思われた...
生き残った明たちはその後、雅の不死身を一時的に解除する「501ワクチン」の存在を知る。大日本帝国陸軍の生物学研究所跡地へと向かい、ワクチンを奪取するべく内部の吸血鬼を倒して突き進んでいく。
その道中で60年前からの陸軍の生き残りである五十嵐中佐の支離滅裂な思考・発言...
そして炭鉱内トロッコの不自然な挙動など、白昼夢に悩まされた一行がたどり着いた研究所深部にて、すでにウィルスに感染し、不死身の吸血鬼となった篤と再会する。
「今の俺は お前の敵なんだよ」 ハァ ハァ
五十嵐の研究所深部にて吸血鬼として再登場した篤。
すでに身も心も吸血鬼に堕ちた彼は、今や自らの意志で雅に従っていることを明に告白する。
これまで心強い味方だった篤が最強の敵となり立ちはだかった。
「本当は小さい頃から俺よりも お前の方が優れていた」
「いつも一緒にいた俺には、お前の本当の力がわかっていた」
「俺はそれがずっと怖かった」
吸血鬼化すると闇の感情が増長するのか、再登場した篤は弟への闘志にみなぎっていた。
どういうわけか人間だったころは未使用の超強力な薙刀を用いた白兵戦、くわえて超強化された吸血鬼の身体能力により明を圧倒しワクチンを奪取する。
それを賭け、明に対し決闘を申し込む篤。
篤は、丸太より携帯性に劣り使えなかった得意武器の薙刀を装備し、吸血鬼パワーで強化されたかつてない最強状態で明に挑んだ。しかし、ここまでの世界観を破壊する未来予知能力、師匠との修行により培った超人的な戦闘力を有する明に徐々に押され、脳天から股下まで一刀両断され敗北。
しかし、吸血鬼由来の生命力および回復力で復活し、クソでかい教会へ逃げ込んだ。
教会に集まっていた島民らは、どう考えても平時ではない彼岸島で呑気に結婚式を挙げていた。
新郎新婦や神父などを吸血鬼に変え、果ては正気を失った振りをして吸血鬼化した神父を囮にするプライドをかなぐり捨てた騙し討ちで明に噛みつき半身麻痺状態に至らしめたが、
ガッ ポイッ ゴーン
半身麻痺状態ながら根性で動く明さんの反撃により、神父が身に付けていた十字架のペンダントで片目を貫かれ、神父は上記の効果音と共に片手で瞬殺。
更に半身麻痺したままの明さんに素手で一方的に滅多打ちに殴られてしまう。
※吸血鬼は人間時代の三倍の筋力があります‥‥‥っていうか殴ったら感染するんj
たまらず教会の屋根の上に逃げ出すも、執拗に素手で殴打してくる明さんに対し、泣きながら命乞いをする。最終的には足場が崩れて落下、このままではともに地面への激突は必至だが...
「明 俺に掴まれ」
凄まじいスピードで落下しながら会話する二人。
師匠による迫真の助け丸太も虚しく、明は捕まりきれず脱出に失敗。
篤は、今際の際に自身がクッションとなることを告げた刹那、空中で明の真下へ移動、敵である明を助ける形で着地し、重傷を負う。
下半身を失いながらも戦いの中でほぼいつものお兄ちゃんに戻った篤。妻の涼子と最期の会話を楽しんだあと彼女に別れを告げると、最終的に廃墟と化した結婚式場の壇上で明に介錯される形で死亡した。
平成十五年 享年25才にて 宮本篤 彼岸島内に散る
死亡後は、宮本明および師匠の回想にたびたび現れる。そのほか、篤の人間時代の友人である斧神の回想にて珍しくハァハァと息を切らしていない、フランクかつかなり砕けた口調で話す年相応の篤兄さんが登場する。
続編となる『48日後』に日本橋の竹馬にて宮本篤を名乗る雅の息子が登場。
どうやら雅に抵抗できるワクチンを作っている様で…?
「まだ書いていない余談が一つや二つ以上 あるはずだ」ハァ ハァ
コミックDAYSの検証によると、会話を挟みつつ落下した時間を仮に10秒とすると教会の全長は694mにもなり、スカイツリーよりも高い計算となる。
本土へと戦場が拡大し、救世主となった明ですら肝心のクソ雅にはいまだ大したダメージを与えられていない。
初期だからとはいえクソ雅の首を手土産に帰還した篤の異様な強さは目を見張るものがある。
テレビドラマ版でも自室の机に剣道の面が置かれていたことから、劇場版同様に剣道経験者である模様。
「篤は日本刀でなく実は薙刀を使った方が強い、だが普段持ち歩くにはデカすぎるため使わない」
という理由は、片手で丸太ブンブン振り回した後だと説得力がないよお兄ちゃん。
なお、彼の装備している軍手にはカエルのパッチワークが刺繍されている。かわいい。