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邪鬼

おにもしくはじゃき

邪鬼とは、松本光司の漫画「彼岸島」シリーズに登場する敵の一種である。
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曖昧さ回避編集

  1. 邪(よこしま)な仏教などでは人間の煩悩の化身とされる。また強敵の名前にも使われる。
  2. 漫画『彼岸島』に登場する化け物。各個体とも非常に個性的な姿と能力を持つ。※この項で解説
  3. 漫画『伊賀の影丸』に登場する影丸のライバルである忍者。 →阿魔乃邪鬼
  4. 漫画『魁!!男塾』に登場する三号生筆頭。 →大豪院邪鬼
  5. ゲーム『女神転生シリーズ』に登場するN-D属性の仲魔の種族。世界各地の伝承に登場する食人などを行う邪悪な鬼が所属する。 →邪鬼(女神転生)
  6. 特撮テレビドラマ『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場する怪人。ただし読みは「じゃっき」。→邪鬼(ドンブラザーズ)

彼岸島の「邪鬼」編集

本来、作中で吸血鬼となってしまった人間は本能的に強く血を求めるようになるのだが、何らかの理由で長期間血液を摂取せず、かつ亡者とならなかった者は、ごく一部を除いて見た目からも人間っぽさ皆無の化け物と化す。それがこの「邪鬼」と呼ばれる存在である。


邪鬼となった吸血鬼は基本的にその体躯がこれでもかと言うほど巨大化し、通常の吸血鬼とは一線を画す圧倒的な戦闘力と耐久力を得る。その代わり(かどうかは不明だが)自我が殆ど崩壊し、「全身が乳房で覆われたムカデになる」「変な位置に顔ができる」「ホモォみたいなやつ」など醜悪な見た目となり、索敵範囲内の存在には人間・吸血鬼の区別なく襲い掛かり、動けなくした後で食べる

『お前も吸血鬼にしてやろうか!!!』 -雅様とゆかいな下僕達-センシティブな作品ひめちわわさま

邪鬼使い編集

このように、本来は自らの意思、または本能によってのみ行動する存在なのだが、唯一「邪鬼使い」と呼ばれる存在の指示・命令によってのみ制御することが可能。

この邪鬼使いとなれる者は邪鬼化した吸血鬼と深い絆を持つもののみらしいのだが、それが明かされるまではモブ吸血鬼や雅が操るばかりだった。

これについては後からどうとでも言えるので、おそらく後付け設定だと思われる。


ネタ枠の確立編集

初登場時はその圧倒的な威圧感と攻撃力で作中キャラや読者に強烈なインパクトを与えたが、明達の強化に伴って相対的に弱体化していき、一部例外はあるが「大型の邪鬼=強めの中ボス」あたりの扱いとなってしまった。

もっとも、それは明など一部の猛者だけで、普通の人間はモブ吸血鬼か亡者の相手をするのが精一杯であるが。


新たに敵地を襲撃する展開になると、大抵は大詰めの段階で敵モブが「○○が来る!」と叫ぶ、地響きや声が聞こえる、敵味方のモブが謎の攻撃で死ぬ、のどれかの後で大型邪鬼との戦闘が開始され、「またか…」となる読者多数。しかも展開や結果に多少の差異はあれど結局はなんやかんやで人間が勝利するので、割りとダレる。


その行動も「バタフライで泳ぐ」「母乳を飲ませる」など、妙に人間くさいものが多い。

人間が雅に敗北した後の世界を描いた「48日後…」の世界でも、「ウンコを投げてくる」、「体表を覆った骨で銃弾を弾く(撃つ側も何故か露出した目を狙わない)」など健在。

極めつけは17話で、なんと邪鬼同士で交尾をするというとんでもない展開に(しかもキス→勃起→濡れる→挿入の流れを全て描写)。これで興奮できた読者はいないと思われる。もしいたとすれば、間違いなく超越者か異次元の住人であろう。


邪鬼の一覧編集

以下は2020年現在、彼岸島作中にて登場した邪鬼のリストである。


彼岸島 無印編集

  • モルモット

大日本帝国陸軍中尉、彼岸島の生物兵器研究所の軍医である五十嵐一郎が人工的に混血種を作り出す実験中に生み出した、巨大な邪鬼のような姿をしたモルモット。

しかし元が小動物だったせいか上手く姿形をコントロールできず、誕生と同時に日本刀で駆除されて彼岸島に散った。

  • 量産型邪鬼

彼岸島で最も数の多い邪鬼。

個体によって多少の差があるものの皆手足が非常に長いという特徴がある。

目が左右に離れており、明によると顔はややサカナっぽい。

  • 石頭の邪鬼

序盤にのみ登場した珍しい邪鬼。

宮本篤による日本刀での攻撃をも簡単に受け止めて刀を折るほどの凄まじい固さの表皮で全身を覆われている。

真皮質までの皮膚が残らず無くなっており、血管が全身から浮き出している。

  • サンマ邪鬼

この作品のマスコットのような存在の邪鬼。

某未確認生物のような数十メートル以上の人間の身体に、サンマらしき奇怪な魚類の頭部が生えている。


彼岸島の支配者雅様による脳波干渉で操られており、彼岸島周囲の海をその死んだ魚のような目でずっと監視し続けている。

また、島から脱出しようとする者を発見するとバタフライに似た物凄い速さの泳法で執拗に追跡し船を沈める。

  • 太郎

「じじ様」と呼ばれる老吸血鬼により操られている巨大な邪鬼。

肉体能力も高いほか、長い舌で敵の武器を絡めとったりなどの変則的な技も駆使する。

また、致命傷を受けても数十分で再生したりとタフな邪鬼でもある。

  • 百目の邪鬼

彼岸島の棄てられた場所、旧帝国陸軍の研究所跡地の炭鉱内部に生きる吸血鬼の成れの果て。

地底で永く住む内に彼らの体内のウィルスが特異な変異を遂げたのか、この炭鉱内の吸血鬼たちは地上世界の吸血鬼とは全く異なる生態系を生み出している。

真っ黒のたまごのようなサナギから誕生し、その名の通り全身に無数に目が付いていて、死角が存在しない。手の爪は自在に伸縮する。

また一般の邪鬼とは比較にならないほど再生力が高く、討伐は至難の業である。

  • 炭鉱の姫

超危険な生物達が徘徊する炭鉱内において吸血鬼の生態系の頂点に君臨する邪鬼。

普段はそのムカデのような長大な体を使って炭鉱内を練り歩いている。

「目を合わせさえしなければ誰も襲わない」...そんな非常に心優しい邪鬼である。

  • あしなが婆さん

雅が統治する吸血鬼の拠点の一つ、廃病院にて明達が遭遇した婆と蜘蛛が合わさったかのような姿をした醜悪な邪鬼。

邪鬼化する前は田中ナオトの実の母親だった。

  • 蛇眼邪鬼

第二の拠点である水上の村にて、師匠が保管されていた倉庫の番をしていた長大な蛇のような姿をした邪鬼。

怒ったり感情が高まるとエリマキトカゲのように襟を開いて威嚇する。

  • 満腹爺

地獄谷の地下洞窟に封印されていた最悪クラスの邪鬼。

二つの頭部を持ち、硫酸の息とどこまでも伸びる両腕で獲物を追跡する。

かつて自身を操っていた邪鬼使いを食い殺したことで暴走、吸血鬼の里に大きな被害を出した。

五重塔を守る最強の邪鬼にして雅様の愛犬。

全てを焼き尽くす業火でもって敵対者を全て焼き尽くす生粋の番犬。

炎だけでなく肉弾戦も大の得意であり、攻撃スピード防御と三拍子揃った難敵。

(...なぜ火を吹く邪鬼を木造建築である五重塔で飼ってるのかは謎)


彼岸島 最後の47日間編集

第一研究所の最奥部に封印されていた、常に糞便に塗れた巨大な幼児の姿をした邪鬼。

頭部に巨大な顎部が備わっているほか尻尾まで生えており、全体像はまるでイモリのようなフォルムである。口からは鉄をも溶かす息を吐く。

また、腹から垂れ下がったヘソの緒を踏まれると激昂する。

  • 邪鬼化師匠

地底空間にて邪鬼化衝動に襲われた師匠が変貌した、巨大な昆虫の姿を模した異形の邪鬼。

邪鬼化以前の身体が邪鬼の頭部から生えており、攻撃時は肩部の昆虫の鋭い大顎や胴体部の巨大な口で攻撃する。

胴体下部には無数の触脚が生えており、壁や天井をも縦横無尽に這い回れる。

鋭く尖った爪と、列になって生えた大量の乳房を持つ女性の邪鬼。

大糞赤子の生前の母であったものの彼女も邪鬼化、失った我が子を求め彷徨うようになる。

母乳には麻薬に似た成分が含まれている。

彼岸島の最終決戦にて登場した、雅様が特にお気に入りとしている巨大な邪鬼。

かつて雅様に儚い恋心を抱いていた吸血鬼の女性が邪鬼化した姿であり、生前に視力を失った彼女の眼孔からは獲物を捕食するための触腕が伸びている。

邪鬼の中では知能が異様に高く、切り離した触腕をデコイとして使ったり捕らえた獲物を保存食として保管したりする。

蜘蛛のような強靭な脚を持っているため機動力が非常に高く、また獲物への執着心が凄まじく強い。


彼岸島 48日後...編集

  • 吉昭

本土編開始後、明達がJOSCOにて交戦した邪鬼。

元は美男子...とのことだったが見る影なく怪物と変わり果てており、うんちを投げて攻撃してくる。

  • ユリ

吉昭が息絶える直前にその姿を現した女性型邪鬼。

元々、彼女は人間時代に吉昭と交際していた元美少女の邪鬼...とのことだったが、絵面は甘酸っぱい青春の恋を紡ぐ少女漫画どころか血飛沫と粉塵が立ち込める怪獣総進撃そのもの。

...しかもR18確定演出のおせっ○を人間達の眼前でやってのけるフリーダムさはまさに「自由」の一言であり、見事吉昭を討伐した当の明さん達は完全に置き去りにされた。ちくしょう。

  • 邪鬼化ユキ

なんと仮にも本作のメインヒロインだったユキがまさかの邪鬼化。

想像を絶するほど巨大なサイズの邪鬼であり、生前の彼女の肉体の残骸が頸部の骨から突き出している。

頭部〜頸部が凄まじく強靭な背骨で繋がっており、顔に当たる場所からは枯れ果てた向日葵のような花が咲いている。

また口から無数の血管針を伸ばし、触れた生物の生命力を奪う能力を持っている。

ここに来て初登場となった、空を自由自在に舞うことの出来る邪鬼。

芦ノ湖周辺を制圧した海賊船の船長である鮫島の船へとその姿を現した。

骸骨に無数の人間の手や腕が生えた姿をしているので死神...ンだよ、結構ストレートなネーミングじゃねェか

富士山麓にて現れた、女体への執着が形となった変態の邪鬼。

一度は振り切ったはずの明達の前に再度現れたものの、その後はやっぱり東京の壁を通り抜けることができず...壁に仕込まれた罠に掛かって爆裂死した。南無三。

東京の地下道の闇の中に暮らす盲目の邪鬼。

元々は妙子という心優しい少女だったが大人達の行動が元で吸血鬼ウィルスに感染、そして子供である自身を助けなかった家族や人間達への強い怒りを抱き邪鬼となってしまった。

最後は姑獲鳥の手で致命傷を負わされた後に投げ飛ばされ、そして明の手によって一撃で胴体を両断されて即死した。

池袋の巨大湖の最深部に住む、女性の顔を持った非常に穏やかな邪鬼。

...例に同じく、「起こしさえしなければ」絶対に安全である。

後に倒される

老人の町 巣鴨にて人々を攫っては食糧に...いや、正確には食糧生産機にしていたという過去最悪に醜悪で下品な邪鬼。

しかし、そのクソを自身の武器として使って戦うというコロコロコミックじみた能力からは到底想像もつかないほど強く、しかも生への執着のあまりに悪夢の第二形態まで発動することに。

東都ドームの吸血鬼達の武闘大会にて登場した非常に大型の邪鬼。

性格は恐ろしく凶暴であり、四肢の全てを封じられた状態でなお挑戦者を次々と返り討ちにしていた。

しかし姑獲鳥への怒りで眼中に無いとばかりに明さんの手によってザンッされ敗死。

カメレオン、東都ドームの床に散る____

327話に登場

名前の通りデコがでかい邪鬼

明達が次の目的地に向かう道中に現れた野良邪鬼

人間をまるで焼き鳥のごとく捕食する

一度は明にザンされるも、後に再登場その際は、サメ島により倒される

378話に登場

野良邪鬼明達が一休みしたさいにザンした、吸血鬼の死体を貪っている。

また貪りながら排泄をする様は、まるで製造機のよう明には、ザンされていないためいずれ再登場してほしい


関連タグ編集

彼岸島 吸血鬼  超越者向け


1.の邪鬼を名に冠するキャラクター

邪鬼王 邪鬼姫 天邪鬼 夢邪鬼 羅邪鬼 乳邪鬼 邪鬼銃王

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