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伊賀の影丸

いがのかげまる

横山光輝が1961年に世に送り出した傑作忍者活劇。ステレオタイプな忍者像を確立させた作品である。
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伊賀の影丸とは

横山光輝が週刊少年サンデーで連載した忍者漫画。

黒装束に鎖帷子を着込んでいるという、現代における忍者のイメージを確立させた作品である。

江戸幕府お抱えの忍者(公儀隠密と作中で呼ばれる)の一人である影丸が仲間達と共に数多の敵と戦うという物語で、横山お得意の独創的で説得力のある忍術・忍法合戦から大ヒットを飛ばした。

親しみやすい絵柄とは裏腹にストーリーはハードでシリアス。

レギュラーキャラクターと呼べるのは主人公・影丸とその上司服部半蔵(徳川家康に仕えた初代から数えて5代目に当たる)くらいのもので、その他のキャラクターは使い捨てと言っていいほどに死ぬキャラクターが多い。

とかく敵味方ともに死傷者が多いのだが、そのぶん毎回登場するゲストキャラクターには横山光輝独特のアイディアが盛り込まれ、さながら仮面ライダーに登場するショッカー改造人間のような異能忍者が生み出された。


影丸

本作の主人公で、公儀隠密の中でも腕利きの忍者。木の葉を舞い散らせて敵の目を欺く「木の葉隠れの術」など、木の葉を使う術に長ける。色んな忍者マンガでパロディの的にされた。

任務遂行に際し人命を奪うことは最小限で済ませたいと考えており、「木の葉隠れ」もしびれ薬で相手を一時的に動けなくすることで逃走や脱出の時間稼ぎに使う術である。それゆえに、残った木の葉を敵が分析して術を破られることもたびたびあった。が、強敵に対しては奥義といえる「忍法木の葉火輪」(木の葉の渦で相手を包み込み、その木の葉を引火させることで相手を火の渦で封じる。相手は逃げられず焼死するか、逃げようとしても影丸に動きを読まれ、手裏剣を撃ち込まれる)を容赦なく使う。また、術を破られたことを逆手にとって相手を倒す機転も見せる。

公儀隠密として徳川家に仕えることに疑問は抱いてないが、権力争いにより何の関係もない人々が殺されることには言いようのない空しさを感じている。それに、敵の忍者を破り、任務を果たした際に、彼の顔に浮かぶのは哀愁だけである(これは、殆どの任務で仲間がほぼ全滅してしまうこともあるだろう)。

そして、その優しさを同僚の忍者たちもわかっており、それゆえに彼を信頼している。基本的に半蔵門下の伊賀忍者は仲間を見捨てないようである。

彼をライバルとして付け狙っている阿魔乃邪鬼も、彼の「仲間を決して見捨てない」「最小限の被害にとどめたい」という彼の思いを「甘い」と一笑しつつ、認めている。


かんがえてみればつまらないことだな。ただのいやがらせのためにつみのない人たちがころされていった

うまれた時代がわるかったのかもしれんよ。とにかくわれわれはやくめとしてうちはたそう」「うん

(『闇一族の巻』)


また、美少年でもあるため、『忍たま乱太郎』原作者であり、横山作品の大ファンである尼子騒兵衛は、文庫版解説で「ハンサムな影丸が敵に捕らえられて拷問を受ける際にエロティシズムを感じる読者もいるようです」と記している。

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