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後付け設定

あとづけせってい

後付け設定とは、本来の設定に後から付け足された設定。
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解説

元あった初期設定に後から追加で設定を付け足すこと。

連載漫画などだと、連載が思ったより長期化したときや、話の展開上そのままでは矛盾等が生じると思った時に後付けをしてフォローする。ゲーム、映画等でシリーズの作品数が増えた時なども後付け設定がよく出て来る。シリーズものの続編で明かされる設定は(スタッフがあらかじめ構想を練っていなければ)まず大抵が後付け設定となる。

実写作品の場合は役者の都合やその他の大人の事情から仕方なく設定変更したり、後付け設定をしたりすることもある。

もちろん、あまりに露骨過ぎれば興を削ぎかねないし、後付け設定で新たな矛盾が発生してそのフォローのために後付け設定を繰り返した結果、「ストーリーが迷走している」という印象を抱かれるる場合もある。
過去作との設定の矛盾が発生した作品は「パラレルワールド」扱いになる事や後付け設定によって起きた矛盾を解決するためにまた新たな後付け設定を付け加えるというケースもある。

ただし、後付けのやり方が上手いとさも前から張っていた伏線のように話を盛り上げることができる。程度の問題ではあるが、後付け設定によって作品世界にも広がりが生まれるため、一概にダメな事とは言い切れない(後付け設定が巧妙過ぎて、改めて作中で提示した初期設定の方を「後付け設定」と評価されてしまう例もあるが……)。

ジャンプ黄金期の作品は毎週のアンケート競争が激しかったため、長編の連載をあらかじめ見越した作品作りよりその場その場の勢いや流れを重視した作劇を重視する傾向にあり、特にこうした後付け設定が多く見られた。しかし後付けをさも「実は最初から考えていた展開だったのだ!」と言わんばかりの図々しさもまた作品の勢いをつけるためにも大事であり、その塩梅も作者の腕の見せ所だったのである

またアメコミの場合は「キャラの版権は会社が所持し、場合によっては作者を交代させ続きを書かせる」といった事情のため、後付け設定が非常に発生しやすい。死んだキャラが生き返るなど日常茶飯事である。

後付け設定の例

  • 本名

キャラクターのフルネーム。キャラクター紹介はあだ名や暫定的な名前(〇〇の父、学校の先生)しか無かったが、作中でひょんな事から本名が明らかになるケースもある。(例:磯野波平磯野フネ
中には意図的に本名が設定されていないキャラクターもいる。

  • 家族・親戚
実は兄弟・姉妹・配偶者等が居た(例:ウィル・A・ツェペリ)。

  • 出生・正体
実は特別な家系の生まれであったり、異界人だったとか(例:南夕子)。

  • 血縁関係
ある意味上記3つの複合形とも言えるパターン。既に登場していたり名前が言及されていた重要人物が、実は他の人物の祖先・親・兄弟姉妹だったなど(例:ダース・ベイダーレイア・オーガナ)。
神話の時代から例は数多く、ギリシャ神話において後付けに次ぐ後付けによって様々な神や人物の祖先という事にされまくったゼウスなどはその極端かつ顕著な事例と言えるかもしれない。

  • 親の交友関係
主人公の親と別キャラの親との交友関係があるというもの(例:タクマ・サカザキから見た草薙柴舟ジェフ・ボガード)や実は親友が存在していたというパターン(例:ウルトラの父から見たウルトラマンベリアルウルトラマンタロウから見たウルトラマントレギア)。

  • 先輩・後輩・同級生
学園ものの続編で多くありがちなものだが、前作では姿形も一切登場しなかった後輩や同級生が続編で登場し、その様子がないにも関わらず前作キャラやその周囲と絡みや交流があったというもの(例:ユウナ・クロフォード)。あるいは、前作では未登場で、前作キャラクターとの関わりはあったと思われるが一切語られないもの(例:まーりゃん先輩羽根崎美緒)。

  • キャラデザ
キャラクターの設定だけなら古くから存在していたが、後の作品に本格参戦するに辺り、デザインが書き起こされたパターン(エンペラ星人パラドキサアンデッドなど)。
他にもベースとなる世界観の設定が固まっていくにつれて過去作に登場していたキャラクターデザイン+CV+一部設定が上書きされるというパターン(Fateシリーズフィンマーリンモードレッド)もある。

  • キャラクターの総数
例えば、「この世界では〇〇匹存在する!」と定められていたが、実はそれを遥かに超える種が世界に存在していた事になっているというパターン。言わずもがなポケットモンスターの事であり、現実世界の延長線だった世界観も第3世代辺りから設定が見直されるように。

  • 世界観
過去作とはパラレル設定で作っていたが、現行作品や後続の作品で過去作のキャラクターがゲスト出演する事で実は繋がっていたという事になってしまうパターン。例えば、元々は独立した世界観だった『仮面ライダーBLACK』が『仮面ライダーBLACKRX』で10人ライダーが登場した事でそれまでのシリーズが繋がっている事になったという例がある。

  • キャラクターの生存
過去作では確実に死んだとされていたはずなのに実は生きていた事になっているパターン。
先述のようにアメコミではあるあるな現象である。



関連タグ

設定 初期設定 どんな設定だ 裏設定

ゆで理論 - ジャンプ黄金期における後付け設定の代表格。時にはあまりに勢い任せが過ぎて語った直後に否定するような場面につながり矛盾が生じることも新シリーズ以降では当時読者だった担当協力の元、そうした設定を拾い上げ新たな伏線に発展させている

ミノフスキー粒子 - ガンダム世界では「何かあったらミノフスキー粒子の所為にしておけ」と言われるほど、後付け設定がもりもり追加されている

ウルトラシリーズ - 後付け設定がバンバン登場するシリーズの代表格。パラレルワールド設定の作品でもどこかで繋がっている部分があったり(近年のシリーズでは繋がりが密接)、挙げ句の果てには小説や舞台作品と映像作品に設定が繋がっている事もある為、ファンの知らぬ間に設定が増えていたという現象が起こる。実は『初代ウルトラマン』と『ウルトラセブン』は元々パラレル設定だったのが、『帰ってきたウルトラマン』制作に伴い、後付け設定で同世界の出来事とされるようになった(『平成ウルトラセブン』はこの後付け設定がないという前提の物語となる)。

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