概要
XRATED
『XRATED』からの追加キャラクター。先代の生徒会長。学年的には、前作「ToHeart」での松原葵、姫川琴音らと同学年である。
卒業式が行われた後でも卒業に必要な学力が足りず、3月中は補講・追試を受けていた(入試はカンニングによるもの)。
専門学校に進学を決め、主人公に世話を任せて無事卒業したはずだが、4月以降も何故か生徒会室に頻繁に現れる。破天荒な性格で何から何まで常識外れである。「お祭り生徒会」で校内での人気は高く、「ゴッデス・オブ・卑怯」の名でも呼ばれる。貴明と直接会ったのは卒業後が初めてだが、この時点では前述の通り卒業資格が無かった。現生徒会長である久寿川ささらから冷たくあしらわれていた。
この時点ではあくまでサブキャラ扱いであったが、単独の一枚絵や専用BGMがあるなど、サブキャラとしては特別扱いである(よっちやちゃるなどにはこの時点では一枚絵や専用曲は存在していない)。
XRATED以前に発売されたPS2版では登場しないが、PSP版やPS3版ではささらシナリオが追加された関係からか登場するように。
AnotherDays
攻略キャラクターに昇格する。一人称がなぜか「俺」になった(これ以前は「私」)。メタネタが存在するなど(ある選択肢から進むバッドエンドは完全にメタ落ちである)、やりたい放題はさらに加速している。そのせいか、彼女のシナリオは好き嫌いが分かれる評価にもなっている。BGMは前作からの流用。
菜々子シナリオでは魔法(まーほう)使いだか神様だか妖精だか妖怪みたいな存在で、何かと介入してくるが基本的に菜々子の味方をして貴明との恋を成就させてやろうとする良い人になっているが、ただの良い人では終わっていない。正体についても終盤にほのめかす展開がある程度で、確定はしない。公式絵では珍しい普通の私服絵が見られるのもこのシナリオ。
ちゃるシナリオでも、西音寺女学院との合同演劇を主導、ちゃると貴明の仲を面白おかしくながら進めようとする。
春夏シナリオでは、何を考えたか「年増」呼ばわりして春夏から鉄拳制裁を受けた。
発売直後に春夏以外のADヒロインで行われた人気投票では7位。TH2全体では2009年で17位、2010年では12位。
OVA
第一期3巻では、ささらと共にメインとして登場。
文化祭の準備をひっかきまわし、主人公とささらがこれに対応することになる。
ここでは、「破天荒だがささらのために行動している」という部分がしっかり描かれていた。
AQUAPAZZA
AQUAPAZZAでは不思議な鍋を手に入れて世界を我が物にしようと企み、アクアパッツァを作り出した黒幕でありラスボス。
しかしパートナーでもあり、メインは向坂環、ハクオロ、アロウンのいずれか(の影分身)が担当。
Ver.1.03よりプレイヤーもパートナーとして選択できるようになったが性能は異なり、専用技は使用できない。
呼び名について
ドラマCDのキャスト一覧では「朝霧麻亜子(あさぎり まあこ)」と表記され、またアクアプラスフェスタでも「まーりゃんこと朝霧麻亜子」と呼ばれていたが、『AnotherDays』のキャラクター紹介のページでは根も葉もない噂であると書いてある。その他、名前についてはいろいろ登場するが、結局本名は不明のままだった。
AnotherDaysで登場した名前
- まーりゃん
- 朝霧麻亜子
- 北新地まーりん
- 小鳥遊万里耶(たかなしまりや)
- 馬涼涼(まーりゃんりゃん)
他キャラへの呼び方
余談
前述の通り前作「To Heart」の登場人物の松原葵、姫川琴音とは同学年とされ、前述のような強烈なキャラクターから仮に前作に登場していれば前作メインキャラ(主人公の藤田浩之やメインヒロインたる神岸あかりなど)とも面識ありかつ迷惑をかけたかと思われるが
まーりゃんは前作「To Heart」には一切登場していない。
これには理由があり、「To Heart」の制作スタッフが同作完成後、ほとんどが制作会社アクアプラスを退社かつ「2連チャンはやりたくない」と述べていたことで続編制作に消極的だったことが挙げられる。ところがその後続編制作が決定するが、それにあたり前作キャラクターを一切登場させないということになり、まーりゃんはいわば前作では存在も設定もない後付け設定で登場したキャラクターとも言える。実際前作にて同級生とされる松原葵、姫川琴音のみならず前作登場キャラクターを語ることはほとんどない。
また、まーりゃんの声優を務めた小暮英麻も、まーりゃんを演じた影響のためか外の人、というかほぼそのものと評されてしまったとされる。