概要
設定厨とはオリジナルの世界観やオリキャラの設定をひたすら練ることに取り憑かれてしまった人のことを表す呼称である。中二病と併発することも多い。
漫画などの創作活動において、世界観やキャラクターの設定を練り込むことは非常に重要なことである。しかし中には設定の練り込みだけ極端に細かく、ストーリーなどが疎かにするとアンバランスに陥りやすくなり、問題点となりやすい。
設定厨が陥りがちな症状
設定が無駄に細かい
オリジナルの世界観やオリキャラの設定がむやみに細かい。世界観でいえば世界の地図や歴史、勢力図、政治形態、果ては通貨のデザインやら警察官の制服デザインなどにすら及ぶ。
設定が厨設定
オリキャラに特殊能力などの厨設定をやたらと取り入れる。難読漢字や当て字を入れた風変わりな氏名に始まり、氷を操る超能力があるとか、実は滅亡した伝説の種族の末裔だとか、オッドアイだとか、さらには舌が伸びるだとか足の指が少ないだとか活かしにくい設定も盛り込む、しかしそれを作中で活かさない。
そのくせにストーリーは薄い
凝った設定に反してストーリーが淡泊、あるいは何がしたいのかよく分からないストーリーの断片断片を作っただけて終わってしまう。それらは漫画などとして出力されることがあるが、殆どの場合完成されることはない。
キャラが立たない?
オリキャラには凝った設定(肩書き、出自、略歴、名前、誕生日、血液型、特殊能力、必殺技、ルックス、服装、武器、etc...)を盛り込むが、内面の設定が伴っていない事例も。
酷いものでは技や本人の名前が違うだけでどこかで見たキャラの焼き増しと言う事も(二次創作SS全盛期はリンク先の三人の能力が雑に与えられる作品が非常に多かった)。
二次元の嘘に不寛容
所謂重箱の隅を突いて遊ぶオタクの言う様な茶化しすら受け入れたくないゆえにガチガチに作り込んでしまうため、漫画や小説なら「"法律"や"治安維持組織"が邪魔して悪の帝国や悪徳政治家などを打倒するのに著しい労力を要する」「敵が異様に用意周到(一応して当然の防備であるが、「それをし始めたら作品として成り立たないだろう」というほどガチガチ)、ゲームなどなら「"薬草の生えている草原"にある草のうち9.5割が雑草(「ゲーム」なら「9割が薬草」であるべきである)」「重武装の敵がやたら硬い上、敵組織の大きさ上ワラワラ湧いてくる、主人公はデザイン上軽装なのですぐ死ぬ」というプレイする側の気持ちを考えない無駄なリアルさを付加してしまう。