曖昧さ回避
- イギリス英語でのアクセルペダルの別称。
- 処理の高速化を支援するハードウェアの総称、もしくはCPUが行う処理(ソフトウェア処理)をCPU以外のハードウェアに処理させる仕組み。前者はGPUの名称が作られる以前の時代の言葉。後者は「ハードウェア処理を無効化し、ソフトウェア処理にする機能」を実装しているソフトウェアで出てくる言葉、意味合いが逆の場合もある。
- Gred AntiVirus アクセラレータ - アンチウイルスソフトウェアのひとつ。
- 一方通行(アクセラレータ) - ライトノベル『とある魔術の禁書目録』の登場人物。
本項では4について記述する。
概要
CV:岡本信彦
『とある魔術の禁書目録』の主人公の一人。
スピンオフ『とある科学の一方通行』では単独主人公を務める。
学園都市に7人しか存在しない超能力者(レベル5)の第一位に君臨する最強の能力者。常人を遥かに超えた演算能力を持っていたが後に…。
因みに一方通行(アクセラレータ)は能力名であり、本名は今のところ不明(本人曰く苗字は2文字、名前は3文字の「どこにでもありふれた名前」とのこと)。去鳴曰く、意外と可愛らしい名前、らしい。
電脳戦機バーチャロンとのコラボ外伝『とある魔術の電脳戦機』ではスペシネフ使い。
容姿
白い髪と赤い瞳を持った中性的な色白の見た目。これは紫外線を能力で全て反射しているため全く日焼けしないためである。原作の小説では、木原数多視点の地の文で「整った顔立ち」とされている。
設定資料によると身長は168cm。後述するように能力に依存して生活していたため身体はとても細身。
なお、作中ではどちらかというと男性として扱われCVも男性だが、実は名前だけでなく、性別もはっきりとは明言されていない。そのため、地の文における三人称や呼称なども「彼」や「彼女」といった性別に依存するものは極力避けられている。
嗜好で明確なのは、缶コーヒーへの拘り。それも一つの銘柄を気に入ると延々と同じコーヒーを何本も買っては飲み干すのを飽きるまで繰り返すという飲みかたである。食事では肉料理を好むらしい。辛口フライドチキンに缶コーヒーという栄養バランスの悪い昼食をサラダを食べていた結標に呆れられたが、「好きなものだけ食って死ぬってのは幸せじゃねェの?」と平然としていた。
アニメの特典映像「飛び出せ一方さん ハチャメチャ快進撃」ではラーメン屋で油そばを平然と平らげ、なぜかラーメン屋にある牛丼(ラーメン屋といえば豚骨ラーメンに焼豚だから普通は豚丼だろうと本人もツッコんでいる)も平らげたが、流石に量が多かったらしい。アイキャッチも食べ物ばかり。
能力
強度(レベル) | 超能力者(レベル5) |
---|---|
能力名 | 一方通行(アクセラレータ) |
解説 | 触れたベクトル(向き)を変換する能力。 |
身体の周囲をわずかな保護膜のようなものが覆っており、これに触れることで発動する。
運動量・熱量・電気量etcといったもののベクトルを触れただけで感知・変換する。
普段は「反射」に設定されており、自身の無意識下で触れたあらゆる物理現象を反射する。
低周波や放射線など五感で認識できないものも知覚・変換できる。
物理法則に従って有害と無害のフィルタを無意識に構築し、生活に必要なもの(必要最低限の酸素や重力など)は「受け入れるベクトル」と設定して、「それ以外の全てのベクトル」を反射するように設定されている。
本人の意思で有害な音なども再設定することで反射可能。
未知のベクトルであっても「それ以外の全てのベクトル」と認識して反射可能だが、「受け入れるベクトル」に偽装したベクトル(変質した光や風など)は反射不可能。
これを反射するには「変質した物理法則」を認識・演算した上で、「それを排除するフィルタ」を組み直す必要がある。
魔術的な攻撃に対しても反応するが、理論が違う為に正常な変換は行われず、一方通行自身にとっても不可解な現象が起こる。例えば、水の槍を「反射」しようとした時は、槍は「反射」されず斜め後方に逸れ、七色の光に分解された。
新約22巻リバース時点では一方通行が魔術を理解したため、魔術の反射も正常に行えるようになっている。
また、木原数多は「放った拳が保護膜に触れた後、反射される直前に引き戻すことで『遠ざかる拳』を内側に反射させる(通称:木原神拳)」という方法で一方通行を殴っている。保護膜に触れてから「反射」が発動するまでに若干のタイムラグがあるらしい。
酸素濃度が低下すれば酸欠になるが、風の操作や足下のベクトル変換による移動が行えれば、身体能力は低下こそあれ、さほど致命的ではない。
ただし一瞬で無酸素状態になった場合、呼吸器内の酸素を制御出来なければその瞬間失神する可能性もある。
ベクトル変換の能力は圧倒的な防御性だけに留まらず、攻撃手段としても凄まじい威力を発揮する。
小石を蹴り衝撃を一点集中させて砲弾のようにする、無反動で凄まじい威力のパンチ・キックが放てるといった小技から、精緻な計算により風を操りプラズマを生み出す、地球の自転エネルギーを奪いコンクリートを撃ち出す、積んである鉄骨を数十本浮かせて高速でぶっ飛ばす、戦略兵器に耐えうるレベルのシェルターに乗用車を投げつけて粉砕する、ベクトルを集めてブラックホールのようなものを作る、バズーカにも耐える装甲車の装甲を片手で引きちぎるといった壊滅的な損害を生み出す攻撃も可能である。
移動手段に応用することも可能で、地面を蹴っての高速移動や、背中に竜巻を生み出して飛行するなどが挙げられる。本気を出せば時速数百キロでの移動が可能。
医療としての側面も強く、血流操作による止血、体内の電磁波や脳波を読み取ることでの状態把握、生体水分の操作による薬の処置法、それら全てを含めた手術の詳細な方法、など多岐に渡る。
能力の本質
旧約22巻では、ベクトルを操る能力は単なる付加価値に過ぎないとまで言い切られている。
能力の本質とでも言うべき力は更に別にあった。
それは「自身が観測した現象から逆算し、限りなく本物に近い推論を導き出す事」。
一方通行が自ら粒子加速器(アクセラレイター)の名を冠したのは、自身の能力の核たる部分に本能的に気付いていた為であった。
また、下記の翼に代表されるように一方通行の演算はプランの重要なファクターに影響を及ぼしている。エイワス曰く、一方通行の能力はアレイスターが五〇年以上もかけてようやく発現させる事に成功した力であるらしい。
能力、戦闘方法の変遷
打ち止めを守るために負った脳の損傷により、チョーカーや首輪のような形(厳密には少し違う)の演算補助デバイスが必需品となった。
日常生活は杖が必要である以外は問題無く送れるが、能力の使用時間は15分から30分程度に制限された。
能力そのものも大きく減衰したようだが、復活以降も地球の自転エネルギーすら操る凄まじい破壊力と精緻さを振るっている上、AIM拡散力場との繋がりも得たため、変わらず一位の座に君臨し続けている。
失われた能力の分をカバーするため、猟犬部隊との戦闘以降は銃器を用いたり、その知能の高さを活かした頭脳戦も多く行うようになった。また己の能力に対する慢心による舐めプもなくなり、敵を倒すことを目的としたより効率的な戦い方をするようになった。
また、ロシアで打ち止めを救うために魔術的な歌唱を行った際、全身ズタボロになりながらも自力で魔術側の領域へ片足を突っ込んだらしく、学園都市の人の移動パターンから力の流れを観測するといったことも出来る。ただし一方通行自身は超能力者であるため体には大きな負荷がかかる。
『黒い翼』
一方通行が窮地に陥ったり、完全にキレたりすると発現できる能力。
詳しくは「『黒い翼』」を参照。
いわば中盤以降の切り札・奥の手的な力。この状態では全てを無差別に攻撃しかねない破壊衝動に支配される。アレイスター=クロウリーによればAIM拡散力場のベクトルを操作しているらしいが、演算不可の状況でもこの翼は発動できるらしい。
エイワスには「オシリスの時代のものはホルスの時代を生きる自分には通用しない」という理由から、まるで歯が立たなかった。
この法則の上下関係は現実のクロウリーが主張していた「テレマ教」の概念が元となっている。
いわく、
- 十字教(キリスト教)支配下の時代が「オシリスの時代」。
- 十字教の支配が崩壊し、人類が真なる目覚めを果たす(神となる)「ホルスの時代」。
※()内は元ネタ。
現時点ではクロウリーの主張する次(ホルス)の時代(アイオーン)には届いておらず、一方通行が組み込まれているプランの到着点がそのホルスの時代を見据えている事からも、不完全な力だった可能性もあるが…?
新約6巻において、打ち止めがフロイライン=クロイトゥーネによって捕食されたと思い込んだ際、完全な絶望と怒りにより新たな力に目覚めかけるシーンがあった。すんでの所で打ち止めが阻止したが、その翼は黒でも白でもない非常にグロテスクな力であったようで、翼の色や性質は一方通行の心理状態に左右されていることが分かる。
打ち止めに手を出すとほぼ100%の確率で黒い翼でボコられるのでやめておこう。
そして新約22巻にてさらに…(下記)。
人造の樹(クロノオト)/透き通るような青ざめたプラチナの翼
※人造の樹(クロノオト)、クリファパズル545、下部の新約22巻の項も参照
〈魔神〉ネフテュスとの戦闘の際、クリファパズル545の協力を得て〈人造の樹〉=クロノオトにわだかまる〈深淵〉超えを果たし、〈叡智〉を手に入れた。
〈人造の樹〉は光輝的な正の側面を持つ〈生命の樹〉=セフィロトや、その否定的側面の〈邪悪の樹〉=クリフォトとも異なり、「後世の人間の魂の変化を網羅した第三の法則・図面」とされる。
樹自体はミサカネットワークが母体になっており、ミサカ総体と対話して認められたクリファパズルが、主の一方通行を支える為に定義したものである。
史実のアレイスター・クロウリーは〈生命の樹〉の〈深淵〉を意識的に乗り越えて8=3位階〈神殿の首領〉へと到達したが、同様に一方通行も魔術師で言う〈第三団〉に属する者と同等の領域に至っている。
さらに〈人造の樹〉の〈深淵〉を越えたことで、聖守護天使エイワスに匹敵する「透き通るような青ざめたプラチナの翼」を発現させた。
新約22巻冒頭にて、一方通行は魔術師で言う0=0位階(ニオファイトやプロベイショナー)に相当すると言われていたが、最後の最後にまさかの一足飛び昇格であった。
契約しているコロンゾン製の悪魔。クリファは一方通行をご主人様と呼び、忠誠を誓っている。彼女の協力を得て一方通行は人造の樹の〈深淵〉を乗り越え、さらなる飛躍を遂げた。
グループ
一方通行、土御門元春、結標淡希、海原光貴(エツァリ)の4人からなる暗部組織。リーダーは土御門。 (厳密にはリーダーは決まっていない。)
「0930」事件をきっかけに、打ち止めを守るべく学園都市暗部組織「グループ」のメンバーに身をやつし、学園都市の裏側で活動。土御門達と学園都市上層部への反抗を誓った。
しかし、エイワス戦にて一時壊滅している。
暗部所属時~第三次世界大戦
暗部では学園都市の汚れ仕事を請け負い、無慈悲な世界で戦いを繰り返していた。暗部での大規模な内部抗争の際には暗部組織・ブロックと対立し、これを撃破することに成功した。またスクールのリーダー、学園都市第二位垣根帝督とも交戦し、激闘の末に完膚なきまでに叩きのめした。
とある羅針盤の摂理解析C
『NHN×ドワンゴ』により共同開発されたリアルタイムオンライン対戦ゲーム『#コンパス』で御坂美琴と共に参戦。KADOKAWAから6作品目でめぐみん達と再び共演が実現。
アクセラレータのロールはガンナー。
攻撃防御共に最高倍率のステータスに対して、体力が極端に低く上条さんに素手でボコボコにされるほどだった弱い体力もきちんと再現されている。
実装当初の体力倍率は0.50だったが、現在は下方されたことで、幼女達を下回り全ヒーローの中でも最も低い0.40となっている。
またガンナーの中では機動力が高く、ヒーローアクション「タメ攻撃/ベクトルジャンプ攻撃」によってハイジャンプ攻撃ができるため高低差のあるフィールドでも裏取りが可能。さらにヒーローアクションの着地時、範囲内にいる敵のガードを破壊できる。
アビリティ「一方通行(アクセラレータ)」は、直接攻撃カードの状態異常を使用者に反射する効果。カード効果も半減するなど反射を上手く再現しているが代償にヒーロースキルゲージを大きく消費してしまう。
ヒーロースキルは高電離気体(プラズマ)。前方にプラズマを生成し、一定範囲の敵を引き寄せプラズマに接触した敵に高ダメージを与える。アビリティにより発動することはやや難しいが妨害としても拠点奪還の起点としても使える強力なヒーロースキルである。
高い攻撃力から繰り出される連射速度も速い通常攻撃、アビリティ、ヒーローアクション、ヒーロースキルなど強みが多いが、ガンナー内最低射程(一部例外あり)や前述した体力倍率により非常にピーキーな性能となっているため、かなり繊細な立ち回りが要求される。
ただし、火力がしっかり出せる立ち回りができれば敵を圧倒し無双することも可能であるため、まさに最強のアクセラレータに相応しい性能と言えるだろう。
また、アクセラレータを使用し、バトルで御坂御琴を合計で128回倒すと…?
科学と摂理が交差するとき、物語は動き出す…
関連イラスト
絵師はいむら氏によるイラスト
関連タグ
とある魔術の禁書目録 とある科学の一方通行 とある科学の超電磁砲
個別タグ
パパセラレータ エプロン装備の家庭的一方通行 アクセロリータ
関連人物
正式名称・表記揺れ・誤記
一方通行(アクセラレータ) 一方通行(とある魔術の禁書目録) アクセラレーター
各巻のボス
アウレオルス=イザード→一方通行→土御門元春
その他
- 電撃文庫FIGHTINGCLIMAX:(家庭用にサポートキャラとして登場後アーケード版にも登場。発動後に打ち止めが登場し打ち止めに攻撃が当たることによってアクセラレータが攻撃するカウンタータイプのサポート)
- スペシネフ:(とある魔術の電脳戦機での搭乗機)