『黒い翼』
くろいつばさ
一方通行(アクセラレータ)が発生させた謎の力。
彼の能力「ベクトル操作」との関係は不明。
作中では「神にも等しい力の片鱗を振るう者」と表記されている。
インデックス曰く「天使の力に酷似している」らしいが、「魔術」との関係も不明である。
初出は旧約13巻の木原数多戦(アニメでは2期22話)。
その後発生したのは、vs垣根帝督(15巻)、vsエイワス(19巻)、vs上条当麻(2回目、20巻)の計4回。
この力はアレイスター=クロウリーが提唱した「テレマ思想」において、十字教(キリスト教)が支配する古い時代「オシリスの時代」に属する。
そのため十字教の支配体制が消滅した「ホルスの時代」…つまり、人間が真なる目覚めを果たして神に至るという次の時代には全く届いておらず、実際にホルスの時代を生きる聖守護天使「エイワス」には一蹴されていた。
(※現実に存在する時代区分である。クロウリーにとってオシリスの時代は古いフォーマットで、彼が憎む「魔術」も黒い翼と同じくオシリスの時代に分類される)
全貌は明らかにされていないが、
- 敵を音速以上の速さで吹き飛ばし流れ星にする。
- 軽く手を動かすだけで全力を出した超能力者を叩き潰す。
- 翼自体が幻想殺しで打ち消しきれないほどのエネルギー体。
など凄まじい力を持つ。
旧約22巻では心境の変化から黒い翼が純白の翼になった。一方さんマジ天使。
外見から本質まで変わっており、黒い翼同様に謎に包まれている。
現状、戦闘で発現したのは旧約22巻で「ベツレヘムの星」の攻撃を相殺した時、新約10巻の上条当麻戦の2回。
また恋査も一方通行の能力を使った際に『白い翼』を出していた。
暴走時に出現する黒い翼と比較して、この翼を出した時は一方通行の精神状態が安定している。打ち止めが死亡したと勘違いした際に「グロテスクな何かに塗り替えられた翼」が出現しかけた例、翼の色や性質は一方通行の状態に左右されている事が窺える。
※人造の樹(クロノオト)やクリファパズル545の記事も参照
後世の人間の魂の変化を網羅した〈人造の樹〉と関連する力。
新約22巻で自身の本質を理解したクリファパズル545の協力を得て、彼女の主である一方通行が〈人造の樹〉の〈深淵〉超えを果たした末に獲得した。
この状態は〈テレマ〉における聖守護天使エイワスと同等と言われ、かの魔術師アレイスター=クロウリーを越えた証でもある。
史実的には8=3位階〈神殿の首領〉相当の状態と言えなくもないが、明言されてないので不明。ちなみにコロンゾン曰く、乗り越える前の一方通行を魔術師に例えると〈外陣〉の0=0位階相当らしい。フラター・エイカドもびっくりな飛び級である。
一方通行と契約したクリファパズルがミサカネットワークを母体に創った〈人造の樹〉。生命の樹(セフィロト)とも邪悪の樹(クリフォト)とも異なるこの力は、「**意志に従って変化する科学であり業である**」と表現されたクロウリー系魔術の集成と言える。
現段階だと未知数な部分が大きいが、現実の魔術における〈秘密の首領〉すなわち第三団(サードオーダー)の達人並のポテンシャルを秘めている事は想像に難くない。
ただし、〈黄金夜明〉の始祖である令嬢アンナ=シュプレンゲルには「あの程度」と見下されていた。エイワスを椅子・下僕扱いできる幼女なので仕方ない。
(類似した力を持つ、クロウリーにとって第2プランのイケメルヘン)
(サポートキャラとして参戦している一方通行が操作キャラの前方に登場し、地面を蹴りつけて黒い衝撃波を出し、当たった相手を上下にバウンドさせる攻撃と、打ち止めが登場し打ち止めに攻撃が当たったら突然出現し手を振って黒い翼を相手に当て吹っ飛ばす2種の攻撃を使用する)