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センシティブな作品

※本記事はエイワスからの分割記事です。元ネタについてはそちらを参照してください

概要

初出:7巻、初登場:19巻

とある魔術の禁書目録に登場する聖守護天使。CV:宮本充

魔術師アレイスター=クロウリーに「法の書」の霊智を授けた高次知性体。「聖守護天使」「シークレットチーフの真なる者」「地球外生命体」「ドラゴン」など様々な称号で呼ばれている。本人曰くドラゴンの方が本質により近い。

史実通り1904年のクロウリーとその妻ローズ=ケリーの新婚旅行中にローズに憑依し、彼女の口述から「法の書」が執筆された。

クロウリー曰く、十字教が支配する「オシリスの時代(アイオーン)」は「法の書」が世に投下された1904年に崩壊し、現在は人類が真なる目覚めを果たす新たな時代「ホルスの時代(アイオーン)」を迎えているらしい。

テレマ」と同じ「93」の数価を背負う聖守護天使エイワスの召喚は、クロウリーにとって最大の転換点でもあった。

作中では「ドラゴン」のコードネームで匿われる謎の存在として初登場。

ヒューズ=カザキリ(風斬氷華)を製造ラインにして、この世界に再び現出。「オシリスのアイオーン」の力に囚われたアクセラレータを叩きのめした。

その後、携帯電話らしきものを使ってクロウリーと通話し、これまでの全てを見据えて自身が感じた三種のヒーロー像をクロウリーに伝えている。

設定(以下ネタバレ注意)

以下、本編に関わる重大なネタバレを含みます。

「法の書」は、テレマ僧院およびテレマ僧院を科学に擬態させた「学園都市」を始めとする魔術師クロウリーの科学思想の土台となった。

魔術が生む運命に反旗を翻したクロウリーにとって、エイワスがもたらした反十字教的な魔術思想は魅力的だった。その思想は作中時代に至るまでのクロウリーの足跡にもはっきりと表れている。

「法の書」以外で最も有名なのが「トート・タロット」である。これはクロウリーが晩年に編纂したタロットで、十字教の誕生からハルマゲドンの到来、すなわちエイワスの接触があった1904年を起点に、次の時代を謳歌する配列が組み込まれている。

科学の世界(純粋なる物理法則の世界)

新約18巻で『魔神オティヌスにより、エイワスが最下層の世界「純粋なる物理法則の世界」に佇む天使ということが明かされた。

この純粋なる物理法則の世界とは、全ての位相の下地となる世界である。オティヌスは新約9巻で「科学の世界」と呼んでいた。科学的とはクロウリーにとって「霊的・物理的問わず物事の順序を筋道立てて説明できること」を意味し、すなわち「純粋なる物理法則」こそがクロウリーの定義する科学でもある。

あらゆる魔術的な異世界(重なった位相)の一番下の世界に、テレマの聖守護天使である筈のエイワスがいる理由は未だ不明。

何度も書くようだが本作の学園都市はテレマ僧院を科学に擬態させた巨大機関であった。魔術師クロウリーの同名の思想と直結していることは決して無関係では無いと思われるが…。

強さ

詳細不明。新約18巻オティヌス曰く「理論値で魔神に対抗出来る」とか。

少なくとも素の状態で上条当麻の「中の人」(成長途中の不完全な状態?)を戦闘開始早々潰せる程度には強い。

新約19巻コロンゾン戦の描写によると、どうやら地球から離れると力が解放されていくらしい。地球外生命体説とは一体…。

(史実のクロウリーの作品には、作品の結末や主題として地球外の超越存在を扱ったものが複数あり、そのオマージュと思われる)

性格

対の様な存在の悪魔コロンゾンに対してはかなり口が悪く、毎回汚い物や酷い物に例えて呼び、事あるごとに貶して詰るなど徹底的に蔑む。見た目も価値観も超然としているが「全ての命は幸せになるための努力を怠ってはならない」という考えを持っており、命ある者への態度はやや暑苦しく意外とフランクな事もある。

予め身籠っていたローズに憑依してクロウリーの娘「ニュイ=マ=アサヌール=ヘカテ=サッポー=イザベル=リリス」の生命力を位相に退避させ、救ったのもエイワスだった。この時の彼のセリフにその熱が感じ取れるのではないだろうか。

作者はあとがきにて「エイワスは善人ではない」と言っていたが、これが何かの布石でないことを祈りたい。主にクロウリーと読者のメンタルのために

背信

魔神は新約10巻でエイワスを失敗作と断言し、今後クロウリーがエイワスの存在に頭を抱える事になると予告した。

そして新約22巻の最後で、契約者であるクロウリーに背く。

そもそもエイワスは最初からマダム・ホロスに奪われたアンナ=シュプレンゲルの器の奪還を目的に行動していた。つまりクロウリーに真意を告げていなかったのである。

リリスもクロウリーの件も、全ては(本物の)シュプレンゲル嬢が仕組んだ(予言した?)悪趣味なお遊びに過ぎなかった。

シュプレンゲル嬢の器の奪還が達成された後、彼女と共に瀕死のクロウリーを見下しつつ彼の元から離れた。

創約

創約2巻にてアンナの命令を無視して勝手に現出、彼女を守るような行動をしており、その際の容姿が鷲の頭部をした天使というホルス神を彷彿とさせるものへと変化していた

(補足)

※記事では裏切ったと断言したが未だエイワスの行動には疑問が残る

※新約22巻リバースによると、エイワスもシュプレンゲル嬢も秘密結社「薔薇十字団」のメンバーであるらしい。

関連タグ

とある魔術の禁書目録 セレマ アレイスター=クロウリー

アンナ=シュプレンゲル 薔薇十字(とある魔術の禁書目録)

コロンゾン 魔神(とある魔術の禁書目録) ミナ=メイザース

エイワス:元ネタ。二重神ホルス(ホールパールクラアト)の使者。クロウリーにセレマの概念を伝え、新たな時代の薔薇十字〈銀の星〉や悪名高い〈テレマ僧院〉をクロウリーが創るきっかけとなった。別名はセト、シャイタン、またヨグ・ソトースとこじつけられることも。

各巻のボス

キャーリサエイワス番外個体

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