概要
2メートルほどの長身と、足首近くまである銀髪を蓄えた女性。
「プラン」の障害となるため、殺害を検討されたが、彼女の性質故に断念された。(性質については後述)
彼女が「窓のないビル」から出ることは、「第一級警報」に相当する。
特徴
何らかの思想を持って動くのではなく、好奇心によって動き、好き嫌いの概念すらない。ただ、敵意もそれ程ないため、不用意に仕掛けなければ、向こうも何もせず通り過ぎることもある。
前述の性質は「何をどうしても死なない」ことである。
また、二者択一の条件を一つ一つ選択し続けているため、人間のように考えているように見えるが、実際は普通の人間とはかけ離れた特性を持っており、それが一般人とズレて見えがちな行動や、不死性が、魔術サイドでも科学サイドでも対応が難しい攻撃手段などに反映されている。
もっとも、上記にも述べられているように好奇心こそあれど、偏見や嫌悪といった感情に囚われやすいわけではないうえ、人間とは物事を捉える順序や感性こそ違うものの、知性そのものが低いわけではないので、人間の無知や偏見などからくる過剰な行為にも強く反発せず受け流す様子や、戦闘に突出していないが自分に負けず劣らず特異性の高い異能の持ち主などに対しても、あくまで自衛の域を出ていない範疇での反撃で済ませるといった描写をみせることも。
そのため、下手に放浪させれば、なんらかのトラブルによって不特定多数の人間の恐怖などを煽って、本人の敵意あるなしに関係なくパニックを起こすリスクなどはあるものの、個人としては、人間をはじめとする一部の種に対する攻撃性は少な目。人間との意思疎通を行えるだけの理解度や異能の才覚を、攻撃用術式や能力取得、武器確保に費やすといった邪念や歪みなども見受けられない。
(一応、不死性と邪念の少なさに付け込んで、よけいな入れ知恵や術式などを吹き込まれる可能性もなくはないが、魔術サイドも科学サイドも持て余し気味で、一時期まで幽閉のような状態にされてたこともあって、そういったことを吹き込む輩とも縁がなかった。)
言わば、禁書目録の回想編にて登場した吸血鬼のような立ち位置にいる、害の少ない変わり種の人間や生物と割り切ってしまえばそれまでで終わりかねない存在である。ただ、吸血殺しのような天敵は特に見受けられない。
新約6巻においては、“打ち止めの脳を食べることで情報を得る”、機能が備わっていたことが判明する。(おまけに、本人もその機能と折り合いがつけられないらしく、打ち止め等への情らしきものとの板挟みになった。)
彼女は打ち止めと友達になっていたため苦悩し、レイヴィニア=バードウェイに殺してもらおうとする。しかし、そこに乱入してきた上条当麻や、様々な人々の協力により、サンドリヨンの材料の余りから作ったニセモノをたべることで機能を停止させた。
そして、2メートル程の長身の女性だった姿も、幼い子供と同程度に変化した。
また、打ち止めとの邂逅と同時期に出会ったフレメア=セイヴェルンを大切な友達だと思っており、薬味久子による『人的資源』プロジェクトにおいて利用されそうになったフレメアを守るなど、長身だった頃より、人間らしい感情や行動を見せるようになった。