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麦野沈利

むぎのしずり

『とある魔術の禁書目録』『とある科学の超電磁砲』に登場するキャラクターである。
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『ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね』

人物編集

CV.小清水亜美

学園都市230万人中の第4位の超能力者(レベル5)にして、暗部組織『アイテム』のリーダー。


若年層が多い学園都市では珍しく、かなり大人びた印象の顔立ち。

恐らく実年齢は高校生以上だと思われる(美琴からはオバサン呼ばわりされた)

それ故に演者の小清水亜美も成人キャラのような声質で演じている。


普段は面倒見の良い性格でアイテムのメンバーにも慕われていたがそれは一面でしかなく、実際には身内であろうと容赦しない酷薄かつ残虐な性格。

ただしそれは麦野を裏切った(指示に従わなかった)場合に限られ、彼女の命令を守った上で失敗したり、麦野の指示ミスによって被害を受けた場合は軽く叱責したり、全力で報復に赴く。


また気性もかなり荒く、逆上すると口調が非常に悪く、下品になっていき「ションベン臭いガキ」「粗末な上に早漏かよ!」とかいう非常に際どいセリフを叫んだり、旧約19巻では放送禁止ワードを使っていたほど。ただ、思慮に欠けるかと言えば、そうでもなく、浜面のスキルアウトのリーダーから暗部の下働きへの転落への愚痴に対しては、手短なあしらいだけで済ませ、滝壺の水中での機械処理の際には冷静な分析や指示を行っている。


滝壺理后曰く「思い込んだら一直線」とのこと。

語尾に「にゃーん」と付けることがよくあるが、荒い口調と相まって萌えと言うより怖い。


上記の通り言葉遣いも素行も悪いため想像もつかないが、これでも明治時代に小麦の売買で財を成した麦野家のお嬢様であり、幼い頃は執事も従えていた。

麦野家がマフィアと深い関係もあり、他のアイテムのメンバーと違い、進んで『暗部』に入った経緯がある。

自他共に認める悪党ではあるが彼女なりの矜持は持っており、無関係の一般人には極力被害を出さない様配慮したり、メンバーのわがままもある程度許容しており、彼女に背中を預けた仲間は騙さない。

逆に言えば裏切り者には容赦なく制裁を加えるが、それだけ嘘や偽りを嫌う証でもある。

また、暗部関係者であれば例え戦闘力のない者、命乞いする者、仲間のために命を張った者でさえ情を排除し例外なく粛清する器量を合わせ持つ。


フレンダに「ボロボロのぬいぐるみを抱いてないと寝れない」という意外な秘密がリークされてしまっている模様。

ちなみに麦野は自身の脚が太い事を気にしており脚が細く見えるようにと必ずストッキングやタイツ、ニーハイソックス等を着用している。


好物はシャケ弁当。意外にも和食党である。


アニメには当初『超電磁砲』一期12話にて姿のみ登場で声はなかった。しかし『禁書目録』のゲームに登場することとなったため、先行して声優があてがわることとなり、小清水亜美が担当することとなった。そのまま『とある科学の超電磁砲S』でも続投が決まり、8話で初登場となった。


能力編集

粒機波形高速砲

能力名原子崩し(メルトダウナー)
強度(レベル)超能力者(レベル5)
解説「曖昧なまま固定された電子」を強制的に操る。

正式名は「粒機波形高速砲」見た目は輝く光線

本来『粒子』又は『波形』のどちらかの性質を状況に応じて示す電子。彼女はその二つの中間である『曖昧なまま』の状態に固定し強制的に操ることができる。

『曖昧なまま固定された電子』は『粒子』にも『波形』にもなれないため、物体に衝突すると「留まる」性質を持つようになる。

この「留まる」性質により擬似的な「壁」となった『曖昧なまま固定された電子』を強制的に動かし、高速で叩きつけることで絶大な破壊力を生み出す。


この能力を簡単に説明するなら全身からビームが撃てる その一言につきる。


その火力は凄まじく、第二位の能力「未元物質」を一方通行以外で唯一貫けるほど。

射程を自由に調整でき、その気になれば5kmを軽く超える。

攻撃以外にもその場で盾のように展開することもでき、

その上反動を利用した高速移動にも用いる事が可能と「戦闘」に特化した能力である。


……これだけみれば良いこと尽くめなのだが、その分リスクも大きい。まずいちいち照準を合わせなければいけないために連射が出来ず、一発ごとの反動も大きい。

照準を合わせなければならないのは、その絶大な破壊力であるが故に一歩間違えれば自滅する可能性があるからである。事実、怒りのあまり照準を合わせず能力を使用した際には自らの腕が吹き飛んでいる。

ただ『拡散支援半導体(シリコンバーン)』という特殊なプリズム板を中継し、拡散掃射を行うなどいくつか発展させた攻撃方法もある模様。


また「防壁を常に展開する」といったことはできないようで、不意打ちや近距離での打撃などを避けられず致命傷を受けてしまうこともある。上位三名は自動防御的なスキルを所持していることもあり、この防御面の弱さはネックといえる。


本来は麦野自身の生存本能が原子崩しの力をセーブしており、その為に出力が抑え気味になっている。研究員曰く、それさえなければ御坂美琴を瞬殺できるらしい(ただし麦野の身体も消し飛ぶため意味が無い)


上記の通り、威力だけなら凄まじいが戦闘力という点では第一位・二位・七位には見劣りし、能力の汎用性では第三位。精神系最高位という特化型では第五位と詳細不明な第六位を除き、他のレベル5に比べ特筆秀でた能力とは呼べない何かと不遇な扱いを受ける事が多い。

これは彼女の主任研究者である鮎魚女キャロラインが研究所から追放された事で実質的に能力開発が打ち止めされていたからであり、キャロラインレベルの天才が居なければ能力を伸ばせない繊細な代物だったため。

原子崩しの電子を操作する能力を応用する事で遺伝子配列そのものを改造し、自在にレベル5を生み出すパーフェクトエレクトロンマイクロスコープ「プロジェクト(Angelica)」という計画に着手していたが、麦野では出力が大きすぎて不適合であったため、同系統の能力者に切り替えて研究を進めていた。

また、見方によっては半端に餌や耳障りのいい展望をちらつかせ、期待を膨らませるだけ膨らませてから、当人を置き去りにして逃走したようなものであるため、形はどうあれ未だ未来がある一方通行や美琴には痛烈な皮肉や酷薄な言動を見せる。

一方で始めから能力開発で見限りにあい不良に落ちぶれたものの、自分と異なるアプローチで前に進み始めた、浜面に対してはヤンデレ気味かつ複雑な心境を抱いており、ロシアにて能力開発での更なる暗黒面を知った際は、その度が過ぎる効率主義ぶりと傲慢さに、浜面の分まで激昂した。


光線の色は青白く輝くと描写される。そのためPSPの禁書目録のゲームでは白いビームとなっている。

しかしアニメ版では、なぜか光線の色が緑色になっている(おそらく美琴の電撃との区別を考慮しての処置と思われる)。


身体能力編集

上記のように強力な能力を持っているが、恐ろしさはそれだけに留まらない。

麦野は何故か非常に高い身体能力(腕力等)を有しているのである。その力は、スキルアウトプロスポーツ選手並みに鍛えているとされる浜面を軽くキック力で圧倒できる程。

麦野が作中で別段鍛えている様子はうかがえないし、能力の応用とも考え難いのだが…とにかくメチャクチャ強いのである。以下数例

・下が見えない高さの橋から転落しても普通に生きてる(一応原子崩しで勢いを殺しはしたらしい)

・数m以上の高さから飛び降りて平然と直立で着地(こっちは勢いを殺した描写もない)

・「軽く」10m以上ジャンプ

・至近距離で拳銃を数発打ちこまれても普通に立ち上がる生命力

・美琴や浜面が走って逃げても歩いて追ってくる

・浜面が銃を出した瞬間にビームで正確に撃ち抜く反射神経

・おそらく60kg以上はあるであろう浜面を蹴りで数m吹っ飛ばす

・おそらく40kg以上はあるであろう滝壺を片手で投げ捨てる

・フレンダを片手で持った状態で長距離移動

・美琴が操った鉄塊入り人形で側頭部をぶつけられても普通に復帰してくる

・美琴がガードした状態でも蹴りで強引に数mぶっ飛ばす

・肥満体の成人男性研究員を片手で背負い投げする。


腕力脚力・スタミナ・タフさ、どれをとっても常人を遥かに超えているレベルといえる。

また、発電系に分類される能力者なので帯電に対しある程度の耐性を持っており、即死レベルの電流を浴びたとしても心停止するに止まっており、仲間達が二分以内に心肺蘇生させた事で一命を取り留めている。


所属組織『アイテム』編集

ITEMセンシティブな作品

統括理事会直下の実行部隊。統括理事会も含めた暗部組織等の監視・制御を目的とし、暴走した場合に対応措置を取る。

暗部組織間抗争において「スクール」の反乱鎮圧のため行動していたが逆に壊滅させられそうになる。その後、麦野と浜面の仲間割れで壊滅。


来歴編集

超電磁砲「妹達」編編集

『とある科学の超電磁砲』では、絶対能力進化計画を止めようとした美琴による各研究施設への破壊工作から施設を防衛する依頼を受け、脳神経応用分析所で待機。

しかし美琴が別の施設を襲撃した為、滝壺を連れて遊撃隊として襲撃された施設へ赴きフレンダを救出。さらに滝壺の援護を受けつつ「原子崩し」で攻撃、美琴を苦しめた。

その後2人を下げて一騎打ちにもつれ込むが、フレンダの置き土産を利用され撃退されてしまう。

後に彼女の行動を疑問に思い、絶対能力進化計画の資料を研究員から奪い見る。詳細を知った後は、放置した方が良いと考えて身を引く。


超電磁砲S「革命未明(Silent Party)」編編集

アイテム共々いつも通り任務をこなしていたが、ここ最近パワードスーツの群れが襲ってくるだけの任務に疑問を持つ。実は依頼主の目的は依頼と称した戦闘データ収集で、駆動鎧(パワードスーツ)に原子崩しの能力を盗んで搭載するための暗部組織『STUDY』の策だった。

STUDYの研究発表会当日、滝壺のAIMストーカーで駆動鎧の場所を特定しアイテム全員で会場に殴り込む。そこで見た自分の能力をパクったオリジナルには到底及ばない原子崩しを使う駆動鎧や、組織が自分の能力をパクるために利用した事が麦野の逆鱗に触れ、オリジナルの原子崩しによって一瞬にして全機殲滅させられてしまった。


暗部組織間抗争編集

暗部組織間抗争では未元物質を有する第2位こと垣根帝督と2度交戦し2度とも敗北している。

その後、『アイテム』の隠れ家をバラしたフレンダを粛清、さらに限界をむかえていた滝壺の能力を無理やり使い『スクール』を潰そうとしたが、浜面仕上がそれに反発したために彼を殺そうとする。

序盤から終始圧倒的な力の差を見せたものの能力の欠点や自身の性格が仇となりその隙を付かれてしまう。結果的に能力の暴発によって左腕を消失、さらに右目を失うことに。銃弾を至近距離から喰らったこともあり、死亡したと思われていたのだが……。


『……はーまづらぁ……』編集

麦野さん浜面にげて~!!

銃弾を至近距離から喰らい死亡したかと思われたが、アレイスターによって回収されて一命を取り留め、冥土帰しの「負の遺産」によって復活した。だが完全といえるものではないようである。


猟犬部隊に追われていた浜面を自分の手で仕留めるために攻撃、第二三区へ追い詰めるものの浜面の咄嗟の機転によって再び敗北する。滝壺と浜面が学園都市を脱出する際に援護を行った所を見るに、何か思うところがあったのかもしれない。その後、浜面達を追って自身もロシアへと向かう。


その後21巻末にてついに浜面と交戦、自らの命を賭けて浜面との因縁に決着をつけるべく戦うことに。途中体晶を使うことで「原子崩し」を無数に飛ばすという荒業を披露したが、適性がなかった事もあり拒否反応によって「原子崩し」が使用できなくなる。

その後浜面の必死の説得により口論の末に和解を果たす。以降は浜面や滝壺と共に行動する。


「新約」以降編集

学園都市に帰還し、絹旗を加えて「新生アイテム」を始動させる。左腕は義手を、右目は義眼を装着し、目の周りの傷も消して、傍目には元通りになった。滝壺と共に体晶の治療を受けたのか、能力も完全に元に戻っている。暗部組織間抗争以前の生活を取り戻したかのように見えるが、フレンダを自ら手にかけた事に対してはやはり心中穏やかにはなれずにいる。


だが「何人殺しても何回壊しても、浜面なら最後には許してくれるから大丈夫」といった最早どこから突っ込めばいいのか分からない言葉を平然と吐くなど、その内面はある意味では以前よりもブッ壊れていると言えるかもしれない。とは言え、浜面と言う精神的なストッパーが出来たせいか、外面的にはある程度自制が利くようになっており、頼もしさが前面に押し出されたキャラとして振舞っている。


対垣根戦では突然一方通行と垣根の間に乱入し、一方通行に対して、自分が綺麗なまま終わろうとするな、その手を汚せ、と言い、彼を垣根の元へ向かわせた。

一方通行が垣根と「死んだ」妹達と戦う事が出来なければ自分で終わらせるつもりだったよう。

とある暗部の少女共棲編集

アイテム主人公のスピンオフ。

アイテムのリーダーとして、なんでもありの地下格闘技のコロシアム運営を調査を行う。




関連タグ編集

とある魔術の禁書目録 とある科学の超電磁砲

絹旗最愛 滝壺理后 フレンダ=セイヴェルン 浜面仕上

アイテム レベル5 麦琴


纏流子:中の人繋がり。こちらは言葉遣いに限れば麦野並みかそれ以上に荒いが、根はとても優しい。また、親友の声が滝壺である。


各巻のボス編集

左方のテッラ麦野沈利/垣根帝督後方のアックア

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