「いいよ、売られた喧嘩は買うのが信条だ。かかってきな」
概要
CV:小清水亜美
左:変身前 / 右:変身後
殺された父の仇を探すために、鬼龍院皐月が支配する本能字学園へとやって来たスケバン転校生の少女。
赤いメッシュが前髪に入った髪をしており(後述)、1話ではスカジャンを着ていたが後述の出会いでセーラー服へと格好が変わる。(スカジャン流子を参照)
ぶっきらぼうな性格だが、根はやさしく情に厚い。
父の亡骸に刺さっていた巨大な赤い「片太刀バサミ」を持ち、その秘密を皐月から聞き出そうとするが、極制服を着た部下に呆気なく敗れてしまう。
傷付いた体で焼失した自宅に戻るが、その地下室で意思を持った黒いセーラー服を手に入れ、「鮮血」と名付けて身に纏う。
転校初日に隣の席に座っていた満艦飾マコと親友になり、彼女の家に居候することになる。
普段は「鮮血」を丈の短いセーラー服として着、スカートをサスペンダーで吊っている。
戦闘時には変形し鋼の服となる「鮮血」だが、露出が増えたその恰好は痴女同然。男勝りな彼女でも恥ずかしがる赤面モノである。
鮮血無しでも非常に強く(1つ星以上、2つ星以下程度)1つ星クラスなら複数相手でも簡単にあしらえる。
「鮮血」が目覚めて変形するには流子の血が不可欠であり、美木杉愛九郎から与えられた赤いグローブ「赤手甲」をそのための道具として左手に嵌めるようになる。この「赤手甲」は、手首部分の留め金を外すことで注射が行われ、血を与えている仕組みらしい。
「鮮血」のパワーに耐えられる道具は「片太刀バサミ」のみ。当初は四角いギターケースのような鞄に入れて背負っていたが、鋏の大きさを自在に変えられるようになってからは腰に提げたホルスターに小さくして仕舞っている。
上記のように戦闘においては流血も辞さないが、注射は苦手。
登場人物の中では割と常識をわきまえており、色恋沙汰に対して初心なことも相まってツッコミ役やイジられ役に回ることが多い。
流子以外には声が聞こえない「鮮血」と人前であってもためらわずに会話する(というより、騒ぐ)ため、満艦飾一家から「セーラー服に名前をつけて一人漫才をするヘンな娘」と思われている節がある。
結構ナイスバディであり、マコの見立てによれば皐月より胸が大きいらしい。
また絵師や作画により変わる為、目立った特徴ではないが、八重歯である。
下着はボーダー柄を着用する。
名前の由来
脚本の中島かずきは本作のベースとなったのは「男組」や「男大空」といった70年代少年漫画であると語っており、纏流子という名前は「男組」の主人公・流全次郎と「男大空」の主人公・祭俵太を合成したものである。
関連イラスト
関連タグ
鬼人正邪:カップ焼きそば現象
誤表記:纒流子・・・「纏」が俗字の「纒」となっている。
このタグだけでも100を超える作品がpixivで投稿されている。
この先ネタバレ(閲覧注意)
実は鬼龍院羅暁の実娘。つまり、皐月と流子は実の姉妹(きょうだい)だった事が18話で判明した。生命戦維と親和性の高い人間を作るために行った人体実験で、先に施した皐月がうまくいかなかったため、生まれて間もない次の子供を生命戦維と融合させる。しかし実験は失敗し、死んだと思われた為に破棄されてしまう。(髪の一部が赤いのはその影響)
しかし、その行いを許すことができなかった父、鬼龍院装一郎が救い出し逃亡、途中羅暁の差し向けた刺客により殺されかけるが、何とか刺客の目を欺き身を隠した。
そして、鬼龍院装一郎は姿と名前を変え纏一身として娘を流子と名付け、彼女を育てると同時に羅暁に対抗するため「ヌーディスト・ビーチ」を組織し、神衣「鮮血」を作った。流子が「鮮血」の声を聞くことができるのも、「鮮血」に彼女の中枢遺伝子を組み込んでいるからなのであった。
なお、流子は一度は生命戦維との融合に失敗したとされてきたが、神衣「鮮血」との適合率の高さや、羅暁との戦いで心臓を引きずり出されても生きているなど、羅暁と同じく生命戦維との融合に成功した模様である。生命戦維との融合で人間性を失った羅暁と違い、流子は生命戦維の力に飲み込まれずに今も人間性を保ったままでいる。
19話では真実を知った流子は、最初から普通の人間ですらなかった自分を「生命戦維の化け物」と激しく嫌悪し、同じ生命戦維製の「鮮血」の装着を拒んでしまう。
20話では裸一貫で本能字学園に乗り込むも針目縫と羅暁に捕まり「純潔」を装着させられ(詳細は純潔流子参照)、大阪へ撤退するヌーディスト・ビーチの戦艦「裸の太陽丸」を襲撃する。21話では皐月に隙を突かれて「純潔」を破られ、その中に突入した鮮血とマコの説得により、最後は自力で「純潔」を脱ぎ捨てた。
「死んでも脱がなきゃいけねぇんだよ!! でなきゃ、また『鮮血』を着られないだろうが!」
22話では縫から片太刀バサミを奪還して完全な「断ち斬りバサミ」となり彼女の両腕を切り落としたが、鳳凰丸礼の介入でとどめはさせなかった。
縫撤退後は最終的に皐月と和解し、皆で羅暁の野望を止める決意を固めた。この時は「一発殴ることで区切りにしよう」と提案したが、手を抜いた形だけの拳であることを四天王に見抜かれ、逆にそのことを咎められている。
なお皐月は流子を名前で呼んでいるが、流子は照れくさいのか「姉ちゃん」と呼べなかった。
23話では皐月と共に羅暁と戦うも太刀打ちできなかったが、機転を利かせてマコ達の協力もあって原初生命戦維の破壊に成功する。そして、一同は本能字学園に到着。発信装置の破壊して「天種繭星」を阻止すべく最終決戦に挑もうとする。しかし学園には「神羅纐纈」(しんら・こうけつ)をまとった羅暁がいた。
羅暁は鳳凰丸を取り込んで「絶対服従」を発動させて、極制服と神衣の力を無力されてしまう。しかし、人間でも服でもない存在の流子には効かず、「鮮血」を脱いで一人立ち向かうが窮地に立たされてしまう。すると、同じ人間でも服でもない存在の「鮮血」の決死の攻撃により「絶対服従」が解かれる。力を取り戻したことによって形勢逆転し、発信装置の破壊に成功する。
しかし、縫が羅暁の命令により首を刎ねると原初生命戦維と融合し、その原初生命戦維は羅暁に取り込まれる。それらを取り込んだ羅暁はそのまま宇宙へ飛び立ち、通信衛星に直接「絶対服従」の信号が送られて世界中の人々がカバーズに飲み込まれてしまう。
流子は決着を着けるべく自らも宇宙へ行くことを決意し、マコから戦いの後にデートをすることを約束されると、その場にいる全員の極制服と「純潔」を吸収すると「鮮血更衣」に変身し、宇宙へと飛び立ち羅暁との最後の戦いが始まる。
羅暁に攻撃を加えようとするが、断ち斬りバサミの力が通じず圧倒されてしまう。しかし、自らを攻撃されたところを捕まえると「神羅纐纈」を吸収し「絶対服従」の力を手に入れて通信衛星から生命戦維に向けて人類を元に戻すよう信号を送り、人類の解放と生命戦維を無に帰すことに成功する。全てを失った羅暁に母親としてともに帰ることを促すが、羅暁は拒否し生命戦維が再び地球に来ることを予言し自害した。
一方、「鮮血」は想像以上の「神羅纐纈」の力に耐えきれず服が崩壊し始めたため、無理矢理流子を地球に帰還させる。大気圏に突入し徐々に燃え尽きようとしている「鮮血」との別れを拒むが、彼から「セーラー服とは卒業するものだ…これからは好きな服を着ろ…私よりも可愛い服をな…」と言われ、それを約束すると「鮮血」は燃え尽きて消滅した。
「鮮血」との別れで涙を流しながら落下していくが、皐月が全速力で流子のもとに駆け寄って行き落ちてくる彼女を受け止められると、続いてマコ、四天王、満艦飾一家、本能寺学園全生徒に支えられながら無事に帰還を果たす。そして帰還した際、皐月から、
「お帰り」
と、言われると流子は、
「ただいま、姉さん」
と返した。
その後、約束通りマコとついでに皐月と私服姿でデートをすることになる。その際、髪をバッサリと切ってショートヘアになって待ち合わせしている皐月に驚いていたが、すぐに喜びながら一緒に記念撮影撮っていた。そのまま3人は街へ行き、楽しくデートを楽しんでいた。