概要
彼女の父・纏一身が開発した、生命戦維の生命そのものを断つとされる「断ち斬りバサミ」の片刃。父の形見の品であるとともに彼の殺害に使用された凶器でもあり、流子はこのハサミを手掛かりに父の死の真相と、父がこれを作った目的を捜索している。
普段は刀剣のように振るって使用するが、ときに状況に合わせてテニスラケットや棍棒のような使い方をすることも。神衣「鮮血」と完全に人衣一体してからは、刀身がさらに長く変形した武滾流猛怒(ぶった切るモード)が登場し、「戦維喪失」の決定打となった。
また、当初はジェラルミン製のギターケースに収納して持ち運んでいたが、鮮血と完全に人衣一体出来るようになってからは手の平大まで折りたためるようになり、腰のガンホルダーのようなものにしまって携帯している。
第十一話に登場した針目縫が、一身を殺害しもう一つの片太刀バサミを奪っていたことが明かされた。
流子の所持する方は赤色、縫が所持する方は紫色をしている。
第二十二話で一時的に縫が二本とも手にしたときは、赤色と紫色のままであったが、流子が二本とも手にしたとき、紫色の片太刀バサミも赤色に変化した。
犬牟田宝火の解析によれば二本の片太刀バサミを使うことにより、強靭な生命戦維を両側から同時に断つことが可能になり、生命戦維は再生・復活できずにその機能を停止する。
縫の両腕が斬られたあと再生しなかったのはこの為で、片太刀バサミと同じ素材で出来ている鬼龍院皐月の愛刀・縛斬も、「縛斬蛟竜」「縛斬餓虎」の二本に打ち直されることにより同様の効果が得られることとなった。
(纏一身が片太刀バサミで縫の左眼を潰しているが、これは「纏一身という爺にやられたことに対する、縫自身が自分に与えた罰である。」ということが、「キルラキル」オールナイト上映会のトークショーで、シリーズ構成・脚本の中島かずき氏により明かされた。)
二本の片太刀バサミを手にすることにより、流子は両方を同時に変形させる、弩血盛武滾猛怒(どっちもぶった切るモード)を発現できるようになる。
また、二本の縛斬を失ってからは、片方を皐月が使用、流子と同時に振るうことにより「神羅纐纈」を身にまとった鬼龍院羅暁にダメージを与えた。
最後は、鮮血更衣となった流子の手により再び二本が連結され「断ち斬りバサミ」の形となるも、縫を吸収した羅暁の「神羅纐纈」にはほとんど歯が立たなかった。
・・・が、生命戦維に対抗する最後の武器、本当の切り札は、別にあったのである。
関連イラスト
類似タグ
関連タグ
二十五話ネタバレ
以下二十五話ネタバレあり。
羅暁との最終決戦後、成層圏に残されていた断ち斬りバサミは、第二十五話(TV未放映話・ブルーレイ/DVD第9巻収録)で地上に帰還し、流子の手に戻る。
流子により「片太刀鋏送辞猛怒」と「片太刀鋏答辞猛怒」に超巨大化&大変形し、最後の必殺技「戦維喪失・卒暁式布愛成」(そつぎょうしきふぁいなる)で鳳凰丸礼が起動させた裁繍紡衛機関(さいしゅうぼうえいきかん)を両断した。
戦いの後、元の大きさに戻った二本の片太刀バサミは、崩壊する本能字学園と共に海の底へと沈んでいった。