「結局、日頃の行いな訳よ」
概要
CV.内田真礼
学園都市の暗部で活動する組織の1つ『アイテム』に所属するメンバーの一人。
ファミリーネームは新約1巻において妹のフレメア=セイヴェルンが登場した事により判明した。
口癖は「結局~」「~訳よ」。脚線美が自慢で、恐らく高校生。
性格
性格はお調子者で楽観的、ありとあらゆる物事を軽い気持ちで考える人間性の持ち主で、それが気兼ねなく他者の懐に入り込んで悩みを払拭する長所にも、暗部の仕事(ターゲットの排除を含む)を侮ったり自己保身にすぐ走るという悪癖にも繋がっている。
またターゲットを痛ぶる加虐趣味も持ち合わせており、命を摘む瞬間、相手の運命を支配した気分になる等の残虐性を秘めている。
他者の殺し合いもポップコーン片手に楽しんで眺められ、ライブ配信されるルール無用の地下格闘『コロシアム』も部屋で食事をしながら観戦しているほど。
一方で、妹やその友人の安否等には彼女なりに結構気にかけており、非常事態とはいえ、スタングレネードを使用した際は、光量の膨大さなどで幼い身体に悪影響を与えてしまったのではと、自責の念に駆られる場面も。
面倒事を避けて楽しく暮らしていければいいと思っており、学園都市の暗部にはあまり関心はなく『アイテム』にいるのも深い理由ではない(広く浅い友達の一端との認識)
しかし上記の性格から肝心なところでミスをしてしまい台無しにしてしまう事も。他の『アイテム』メンバーである絹旗最愛やリーダーの麦野沈利にもたびたび指摘されており、仲間内での信頼度は高くないようだ。
交友関係
非常に顔が広く、軽く1000人は超える程の友人がいる。
暗部の活動で取得した報酬の大半が友人との交友費に当てられている。
上層部ですら友人知人が多過ぎることから全体像を把握しきれておらず、なぜ彼女が暗部に身を置いているのかすら不明。
また暗部全体としては、上層部も把握しきれない独自のコネクションを形成される事が忌避される。これは安全な場所から一方的に指示を送る「電話の声」の命令系統に食い込んで逆襲されるリスクがあるため。
そういう意味では、アイテム四人の中で一番怖いのは社交性が高くてあっちこっちの業界で無秩序に友達を作っているフレンダであり、必要なら何らかの対処をしなければならないと危惧されていた。
戦闘能力
トラップや爆発物を用いり、それに蹴り主体の体術を交えた戦闘を得意とする。
罠を使うためかハッタリなどの心理戦にも長けており、不利な状況でも自身の得意分野にひっくり返す。
能力は作中では明かされなかったが「とある科学の超電磁砲」にて御坂美琴との交戦の際に一切能力を使わなかった事から戦闘向きの能力ではない、もしくは低レベル能力者ではないのかと予想されていた。
その後のアニメ「とある科学の超電磁砲S」第18話ではレベル4(能力名はunknown)と表記されていたものの、アニオリのため一説に留まっており、長らく謎に包まれていた。
その後超電磁砲担当編集の荻野氏のツイートにより、フレンダが無能力者である事が明言された。
よってアニメの描写は単なるミスということになる。
レベル0でありながら体術と度胸、そして道具で暗部の魑魅魍魎と渡り合う、まさに「アイテム」らしい人物といえよう。
所持品
テープ状のツール
フレンダの道具の中でも特によく使用しているもので、
貼り付けた箇所に着火すると、テープの上を物体ごと切断する火柱が走る。
本来はドアや壁などを焼き切るためのツールらしい。
初登場となる旧約15巻ではこのテープを使ってサバの缶詰を開くシーンがあり、戦闘以外にも利用しているようである。このテープは火力の違うものが二種類存在するようで、ドリームランカー編で間違えた時には、サバ缶が黒焦げになってしまった。
爆弾
設置して使うものと、持ち運びできるものの2種類が存在する。
普段は無線起爆のリモコン式だが、状況次第では時限式、着火式のものも使用する。
- 設置式
事前に設置しておき敵が近いたら起爆させる、罠としての爆弾。
施設防衛に向いており、美琴戦ではハッキングを恐れて無線が使えないこともあり全てこのタイプだった。
フレンダは人形の内部に爆弾を仕込んでいる。多分本人の趣味であるが、美琴からは悪趣味呼ばわりされた。
- 携帯式
四面体の形をした小型爆弾。
破片効果をなくして爆破効果に絞ってあり、殺傷性は低くなるが近距離での取り回しを可能としている。
主に体術に混ぜて使用しており、ステゴロに油断した相手を爆殺する。
携行型対戦車ミサイル
サメのように見えるペイントがされた黒い手持ちミサイル。
命中したビルを一発で崩壊させる高い威力をもつ。
作中での活躍(※以下ネタバレ注意)
とある魔術の禁書目録
(ここから下はネタバレ含みます。了承した方のみスクロールしてください)
暗部組織間抗争では対『スクール』戦で負傷、他のメンバーとはぐれた際に『スクール』に捕まってしまう。その際に保身に走り、情報を渡すかわりに見逃してもらったが裏切りを許さない麦野の手によって粛清、上半身と下半身を真っ二つにされてしまうという無残な死を遂げた。
彼女の遺体は第十学区にある墓地に埋葬された。
新約5巻でまさかの復活…と思われたが、実際は麦野の義眼に介入し、彼女の脳に誤認させていただけの偽物だった。ちなみに後ほど駆けつけた絹旗によると、正体は中年のオッサンとのこと。
麦野への復讐という形を装い麦野を襲うが、『死んだ人間は生き返らない』ことを理解していた麦野にはあっさり偽物だと見抜かれ、敗北。瀕死の状態で得体の知れない研究所の前に捨てられる。
新約9巻でオティヌスが創った「数千億以上の世界」の一つに生きているフレンダが登場。
この世界は上条当麻の心をへし折るためだけに作られた「誰も不幸ではない幸せな世界」で、フレンダも浜面含むアイテムの構成員や妹フレメアと平和に過ごしていた。
しかし絶望の淵に追い込まれた上条が再起し、自身がいた世界への帰還(オティヌスとの決戦)を望んだ事で、フレンダが生きている「幸せな世界」は上条とオティヌスの戦闘の際にオティヌスが粉々に吹き飛ばした。
余談だが、新約9巻の殆どの内容が幾千億と繰り返されている。最後の「幸せな世界」とそれを跡形もなく破壊する行為にもループ疑惑があり、フレンダも何度も世界と運命を共にしている可能性がある(まぁ規模が宇宙全体なので別にフレンダに限った話ではないのだが)。
新約12巻では非常に友達思いの少女だったと判明し、そしてその友人の一人が藍花悦を偽りフレンダを助けに行こうとした。
フレンダは友達全員分に誕生日プレゼントとボイスメッセージを残しており、それが浜面と上条の手によって発見された。
原作では死んでしまった後の方が出番も多い。
ちなみに後述するようにある種の信頼感から口は軽めの彼女だが「保身に走り、情報を渡すかわりに見逃してもらった」という旧約15巻の描写がどこまで正しいのか、また事実がこの通りだとしても本人がどういう気持ちだったのかは不明。またスクール側には心理定規が存在するため、どちらにせよ詰み状態ではあった。
アニメ版では垣根帝督によって顔面まで踏まれるほどフルボッコにされるオリジナルシーンが登場しており、(前述した心理定規も併せて)完全に詰み状態であった(彼女の性質的にはむしろそこまで耐えているのが意外ではあるが)。
同範囲の漫画版ではボコボコにはされてなかったものの「まんまと敵の術中にハマってアジトの情報を漏らした」と語っており、描写から見るにやはり心理定規の能力で情報を聞き出されたようである。
その後保身からほとぼりが冷めるまで潜伏しようと逃げ出すが、アジトを襲撃された麦野がビルから降りてくる所に遭遇。「多少のヘマなら目をつぶるが『アイテム』を裏切るヤツは赦さない」と粛清された。
とある科学の超電磁砲
美琴との対戦の際、電撃による尋問を受け、口が電撃で痺れたために結果的になにも喋らなかったものの、「情報を漏らしても麦野が負けるはずない」とあっさり口を割ろうとしており、間接的に『スクール』に仲間を売った際の内情を示唆している。この通りフレンダは麦野を非常に信頼しており、麦野もそれなりにフレンダを結構可愛がっていた。それがどうしてああなった。
また、新約12巻で語られた意外な事実を裏付けるように、なんと9月下旬から佐天さんと友人関係だったことが判明。
サバ缶を買い求めた折りに出会い、その日中に佐天さんの家で手作りサバ缶カレーを馳走になり、なんだかんだで結局SNSでやりとりする仲にまでなるという、驚きのコミュ力を見せつけた。
「ゥンまああ〜いっ」
つまり、旧約15巻で仲間に語った「結局、サバ缶がキテるって訳よ!カレーね、カレーが最高!」の旨は、佐天さんの手料理に基づいていたのであった。
それどころか、ひょんなことから『スクール』に襲われた佐天さんを目撃した際には、浜面まで呼び出して本人にも『アイテム』にも一文の得にもならない死闘を行い、『スクール』下部構成員と弓箭猟虎を下して佐天さんを救出してみせた。聞きしに勝る友達想いである。
その翌日、SNSで「一週間後にサバ缶パーティーをする」約束を佐天さんと交わすが……前節参照。
あと、どうでもいいが、それと同じあたりの時点で滝壺より少し小さい程度のバストサイズであることも判明。絹旗が「超成長」と表現し愕然とし、本人すら「下着がすぐキツくなるから頻繁に買い替えなきゃならない」と文句を言うほどの急増量らしい。本人は「妹に揉まれるからかな」などと考えているが、ともあれ将来有望だった。
二次創作では貧乳キャラ扱いされることが多い彼女の意外な真実に界隈には衝撃が走ったとか走らないとか。
原作にもまして、死が確定しているキャラにもかかわらず、これでもかと魅力を後付けする鬼畜采配であった。
なお、超電磁砲に登場した際にノルウェー語を話しており、サバ好きなことを含めると彼女はノルウェー出身の可能性がある。
非公式
「アイテムのキャラはみんなかわいい!」という評判通り、やっぱりフレンダも可愛いキャラなのだが、無残な死(ネタバレにて)に衝撃を受けたファンたちは、二次創作の世界で「フレンダ生存説」を展開している。
アニメ化に伴い目まぐるしい表情の変化や内田氏の演技でかわいらしさがより強調された事や、禁書目録よりも前の時系列の超電磁砲Sでの登場が先だったのもその傾向を強める要因となってしまった。
言うなれば、前述のような「フレ/ンダ(ネタバレ注意)」にならなかった時間線のストーリーを描く人もいれば、「御坂妹」のようなクローンとしてフレンダが復活してくるというストーリーもある。さらにはフレンダが冥土帰しの手術で奇跡的に復活を遂げる、といったストーリーまで存在する。
余談
特にアニメから入った人の多くが勘違いしがちなので念のためもう一度言うが、フレンダ(と彼女が所属する『アイテム』)の初登場は超電磁砲ではなく禁書目録である。
先にアニメ化したのが超電磁砲Sのためややこしい事になっているが、初登場した禁書15巻の時点で死ぬ運命が決められていた人物なのである。さらに原作者の鎌池和馬がイラストレーターのはいむら氏に「明らかに死ななそうな可愛いデザインにしてください」とわざわざ頼んだ鬼畜話もついている。
そこから超電磁砲、新約と経て、死後に少しずつ掘り下げられていったのが今の彼女だという事を覚えてもらいたい。
ちなみに彼女の能力だが、無能力者と判明する以前はスカートの中に尋常じゃない量の武器を収納している描写からアポート系の能力者ではないかと囁かれていた。
実際は先述の通り無能力者であったが、それはそれで別の謎が生じてしまった(と言っても学園都市の科学技術なら、あれほどの量の武器を収納できる道具のようなものを開発していても不思議ではない)
関連イラスト
関連タグ
絹旗最愛 滝壺理后 麦野沈利 浜面仕上 御坂美琴 フレメア=セイヴェルン
プラシド←上記の真っ二つ繋がり
ウィル・A・ツェペリ←やはり上に同じ。
魚沼宇水、ダイナマイト・パイパー←やはり上に同じ(こちらはアニメ版では改変)。
アルシェ・イーブ・リイル・フルト←金髪かつ妹を遺しての非業の分割死繋がり。ちなみに中の人は 英国第二王女。
ベロニカ(DQ11)←中の人が同じ、金髪、(本編時間軸限定での)悲運つながり。ついでにパーティ内の女性メンバーの1人は麦野と中の人が同じ。
千手綱手←金髪かつ真っ二つにされてしまった点が繋がっている…が医療のプロなので体を繋げて復活した。