概要
屍鬼の章の主役で事件の元凶。20歳。黒髪の青年。東城第五小学校の卒業生で船橋と前田の三人でクラスメイトである女子児童『古田洋湖』を虐めていた。だが、物語の当初はすっかり忘れていた。
卒業と同時に親の仕事の都合で地元を出てから8年後に小学校時代のクラスメイトである船橋と再会、彼女と距離を縮める下心から同窓会を企画する。同窓会の開催が迫った日に船橋が屍鬼となった古田によって怪我を負わされ、彼女を助けようとした鬼切丸の少年と遭遇する。その後、同窓会で再会した前田から古田の事を教えられて思い出す。その直後に古田に襲われた事で船橋は転落死し、その事で前田と通話している途中に奴を殺害された事で逆上して復讐を宣言する。
「ちきしょおーっ!妖怪っ、てめえだなあーっ!!」
「くだらねえガキのころのこと、いつまでも根に持ちやがって!殺してやる!!おれが殺してやる!」
「ぶっ殺してやるううっ!!」
それから、古田の家を探し当てるも既に彼女が死んでいる事を知る。その場に現れた鬼切丸の少年の言葉で自分が忘却していた過去の事を思い出した時、背後に屍鬼と化した古田が現れて襲われる。古田は自身がされた様に20数えながら大竹を追い回して攻撃し続ける。そして、古田が死んだ橋へと到着した大竹は彼女へと泣きながら命乞いを始める。
「わ、悪かったよ、ガキだったんだよ!」
「他人の痛みがわからなかったんだよお!」
「許してくれよう!」
「俺が悪かったよう!!」
それを奴の反省と見做したのか、溜飲が下がったのか、鬼切丸の少年に宥められた古田は元の姿へと戻り、彼に抱かれながら介錯される。結果的に助けられた大竹に鬼切丸の少年は古田の事を覚えておく事を告げるのだった。