概要
正式名称は『かみあそび! ~カードゲーマー少女の日常~』
TCG(トレーディングカードゲーム)を題材とした漫画作品。いわゆる「男性人口の多い趣味を女子高生にやらせてみた」系のTCG編である。
TCGを全く知らない女子が、偶然の出会いからカードの沼に取り込まれていく姿を描く。
登場人物
嵐山風花
「カードゲームやってみたい! 夢中になれることを見つけたい!」
主人公。漫画やファッションには普通に興味があるが、これといって熱中できる「なにか」を持てずにいないまま、不満も満足もない日々を送っていた普通の女子高生。ある日の放課後、エレベーターボタンの押し間違いをきっかけに目当ての古着屋ではなくカードショップ「ワンショット」に迷い込んでしまう。平日昼間からおじさんクリーチャーが群生する空間から早々に離脱しようとするも、ちょうど『アルケミックバーサス』の対戦に興じていた焔と出会ったのが運の尽き。影響を受けやすい性格と、前述の「熱中できるなにかを見つけたい」という欲求が合わさった結果、焔の導きのもとアルケミックバーサスの世界に飛び込む羽目に。それはつまり「TCGに金と時間を使わないで済んでいる」という人生のアドを失う事を意味し、焔が語り体現するTCG界隈の奇習・因習・悪習に振り回される日々の始まりであった。
火継焔
「カードゲームだって合法的に人をボコして不快にさせていいからみんなやってるわけだし…」
もうひとりの主人公。風花の同級生で普通ではない女子高生。学校では地見メガネちゃんを装っているが、カードの事となると陰キャから一転して別人のように饒舌で早口なオタクと化す。相手がオタク仲間なのかと認識した相手にはグイグイとカードを勧めてくる一方、スクールカーストが関わると急に卑屈な態度になる情緒不安定な性格。
カードゲーマーとしては強いカードと強いデッキこそが至高というガチ勢型で、勝つためにデッキ段階で最善を尽くさないとしてファンデッカーを見下す傾向にある。勝とうが負けようが煽りは欠かさないため、ちゃんと風呂に入っている事を除けばカードゲーマーの悪いところを集めて美少女擬人化したような存在。
土門早苗
「うっそまた気炎強化!? 運営と寝たでしょあの犯罪者ども!」
風花とは別学級のB組クラス委員。風花いわく面倒見のいい性格。「地律傀儡(クレイドール)」というテーマを愛用するファンデッカー型プレイヤーであり、ガチ派の焔と最初は対立する。焔の操る環境テーマ「気炎」に繰り返しボコボコにされながらもその場で新カードを購入して即座にデッキを改良。上振れを引いた5回目の勝負でどうにか地律傀儡デッキを維持しつつの勝利を達成する。互いに「カードパワーに頼っているだけではないプレイング」「迅速かつ的確に地律傀儡で気炎を倒すための改良を行える知識と構築力」と認め合う間柄に。とはいえガチデッカーとファンデッカーの根本的な溝は1ミリも埋まってはいないのだが。
アルケミックバーサス歴は10年だが、本編開始の時期まで焔とカードショップ「ワンショット」で顔を会わせる機会はなかった模様。各自宅と学校と店舗の位置関係上の問題だろうか?
瀧川みなも
「カードゲームは近年、大きな盛り上がりを見せてますのよ。お嬢様界隈でもかなり人気がありますわ」
早苗と同じB組のお嬢様プレイヤー。糸目。
アルケミックバーサス歴は2年ほど。
用語
アルケミックバーサス
本作の主軸となるTCG。アニメもやっており、本作の世界ではメジャーなタイトルである模様。本編随所の描写からは遊戯王OCGが主なモデルであろう事がうかがえる。
公式略称は「アルバサ」だが、作中で使われるのはもっぱらAV。女性プレイヤーをAV女子、初めて遊ぶ事をAVデビューと呼ぶ。そんなんだから現実で女性プレイヤーが増えないんだよ。
ワンショット
本作の主な舞台となるカードショップ。名前の由来は一撃で初期最大値以上のダメージを与えて勝利する「ワンショットキル」からと思われる。
店員のお姉さんが地見に巨乳(アド)。
微風の巡礼者エアリィ
風花が初めてAVを買った時に引いた想い出のレアカード。キラ加工版のカードショップ店頭相場は7万円。そんな金があるなら服でも買え、が本作の重要な主題である。
特技は墓地肥やし。
ニャンピー