「ドラゴン着地ドラゴン効果ドラゴン釣って着地通ったらビームで肉焼いて全員で顔。なにかありますか?」
「うーん、じゃあフェイズ移行前、ビッグバン。全破壊で」
概要を知ろう!
「かみあそび!」とは、コミックDAYSで2024年7月27日(土)から連載開始された漫画作品。
正式名称は「かみあそび! ~カードゲーマー少女の日常~」。
カードゲーマーを題材とした漫画作品。いわゆる「男性人口の多い趣味を女子高生にやらせてみた」系のTCG(トレーディングカードゲーム)編である。
宮城県仙台市を舞台に、TCGを全く知らない女子が偶然の出会いからカードの沼に取り込まれていく姿を描く。
作風としては非常に治安が悪いのが最大の特徴。マナーの悪いプレイヤーを始めとするTCG界隈の負の部分をわりと遠慮なく描き、そしてディスる。通常、実在TCG商品の30分CMとして制作されるようなホビーアニメと違い、販促対象の存在しない本作では忖度など果てしなく無用である。この作風に関して、原作の文月はアニメ『人造昆虫カブトボーグVxV』から学んだと語っている。
この漫画は「カードゲーム漫画」ではなく、「カードゲーマー漫画」だとご理解いただければ幸いである。
各話ごとの章題は、第1話『かみあそび?』を除いて「〇〇をしよう!」的に、なんらかの行動を力強く促してくる形式。章題が一部の読者を煽っていたり(第2話『お風呂に入ろう!』)、ロクでもない事を勧めてくる回もある(第5話『大事なものを賭けよう!』)。
ちなみに、本作の作画も担当編集も元々カードゲーマーを知らない側であるため、一部では大変なことに。
登場人物と出会おう!
チーム・エレメンツ
主役となるカードチーム、全員佐久里台高校の1年生。風花以外の3人はTCGによって人間として大事ななにかを色々と失っている。
- 嵐山 風花(あらしやま ふうか)
「…私、カードゲームやってみたい! 夢中になれることを見つけたい!」
風属性担当の主人公。イメージカラーは緑。佐久里台高校に通う普通の女子高生。焔ほどではないが胸は大きい。
漫画やファッションには普通に興味があるが、これといって熱中できる「なにか」を持てずにいないまま、不満も満足もない日々を送っていた。ある日の放課後、エレベーターボタンの押し間違いをきっかけに目当ての古着屋ではなくカードショップ「ワンショット」に迷い込んでしまう。平日昼間からクリーチャータイプ:おじさんが群生する空間から早々にセルフバウンスしようとするも、ちょうどTCG『アルケミックバーサス』の対戦に興じていた焔と出会ったのが運の尽きという名の手札事故。流されやすく影響されやすい風見鶏みたいな性格と、前述の「熱中できるなにかを見つけたい」という欲求がシナジーした結果、焔の導きのもとアルケミックバーサスの世界に飛び込む羽目に。それは、「TCGに金と時間を使わないで済んでいる」という人生のアドを失う事を意味し、焔が語り体現するTCG界隈の奇習・因習・悪習に振り回される日々の始まりであった。
学校の勉強はしっかりできる方なようで、素の頭の良さから的確なプレイングを見せる場面も。とはいえ高校最初の定期テストは、テスト期間と新弾発売が重なったせいで結果は散々であった。今後は成績の低下が懸念される。
クジ運は妙に強く、初ボックス開封で大当りするビギナーズラックだけではなく、商店街の福引きも一発で一等賞を出していた。その後も新弾発売時にユニークアート版の目玉ユニットを引き当てたりしている。
- 火継 焔(ひつぎ ほむら)
「カードゲームだって合法的に人をボコして不快にさせていいからみんなやってるわけだし…」
風花のクラスメイトで普通ではない女子高生、イメージカラーは赤。カードをやる時は「ぽむ」名義を使うため、風花からもぽむちゃんと呼ばれる。
主に火属性の環境テーマ「気炎蛮嬢(バニングビーツ)」を主に使うが、他にも対初心者用の「ゴブリン」デッキなど別のデッキも所持。
学校では地味メガネちゃんを装っているが、カードの事となると陰キャから一転して別人のように饒舌で早口なオタクと化す。オタク仲間なのかと認識した相手にはグイグイとカードを勧めてくる一方、スクールカーストが関わると急に卑屈な泣き虫になる情緒不安定な性格。カースト上位の陽キャに対して少なからぬトラウマとコンプレックスを抱いている超絶陰キャぼっち。その反面スタイルに関しては自負するほどの巨乳。
カードゲーマーとしては強いカードと強いデッキこそが至高というガチ勢で、勝つためにデッキ段階で最善を尽くさないとしてファンデッカーを見下しがち。勝とうが負けようが煽りは欠かさないため、ちゃんと風呂に入っている事を除けばカードゲーマーの悪いところを集めて美少女擬人化したような存在。一応、ド素人の風花相手に鮫トレしない程度の良識と矜持は残っている。「初心者は大切にして沼に沈めねぇとなぁ!」とばかりに風花に強いカードを譲ってくれる気前の良さも備えており、友情を尊ぶ価値観の持ち主。TCG販促アニメで主人公になれる器ではないが、ギリギリでクズではない裁定だろうか。
理想の死に方はカードバトルで負けて死ぬ事。でも負けたら絶対めちゃくちゃ文句言うよねこいつ。
風花とは逆にカードパックの引き運は弱い。邪念が多いので物欲センサーがよく働くのだろう。
- 土門 早苗(どもん さなえ)
「環境デッキはしょうもない!」
風花とは別学級の1年B組クラス委員で、イメージカラーは黄。大きなツインテールが特徴で、例によって胸が大きい。アルバサ歴10年の玄人。
脳筋・豪快なものを好み、恐竜、戦車、ゴリラ、重機、未来からやってきた人造人間といったパワー系ぬいぐるみを多く所持している。彼女の中でそれらは同列の概念らしい。また、パワーショベルとブルドーザー、バケットホイールエクスカベーターのぬいぐるみは自作品との事。
パワー系以外では人の世話を焼くのも好きで、妹二人が最近しっかりしてきてしまい、得意の家事関連で世話を焼けなくなったのが最近の悩み。みなも曰く「弱ってる人やだらしない人が大好き」らしい。
アルケミックバーサスにおいては、主に地属性テーマ「地律傀儡(クレイドール)」を愛用するファンデッカー型プレイヤーであり、ガチ派の焔と最初は対立する。焔の操る「気炎蛮嬢」に繰り返しボコボコにされながらもその場で新カードを購入して即座にデッキを改良。上振れを引いた5回目の勝負でどうにか地律傀儡デッキを維持しつつの勝利を達成する。互いに「カードパワーに頼っているだけではないプレイング」「迅速かつ的確に地律傀儡で気炎を倒すための改良を行える知識と構築力」と認め合う間柄に。とはいえガチデッカーとファンデッカー間にある根本的な溝は1ミリも埋まってはいないのだが。
チーム結成に伴う名前決め時には「クソデッキ研究会」を提案しており、どうやら弱いカード・使いづらいカードをなんとか活躍させる事に挑戦し甲斐と楽しさを見出すロマンデッカー気質でもある模様。そのためか作りたいデッキのために散在してしまい金欠になりがち。パワーのある大型ユニットで殴り勝つのを好み、風花にそういったロマンデッキ構築を勧める事も。
幼少時、仲の良かった近所のお姉さんが男児向けホビーアニメにハマっていたオタクだったのが始めたきっかけ。ちなみにそのお姉さんには腐女子疑惑があり、早苗本人は「カードゲーマーになるか腐女子になるかの二択」が人生の分岐だったと語る。
本編開始の時期までショップで焔と顔を会わせる機会はなかった模様。各自宅と学校と店舗の位置関係上の問題かもしれない(高校生ともなれば電車通学の可能性もあるため)。
- 瀧川 みなも(たきがわ みなも)
「人の嫌がることを好きなだけしていいのがカードゲームの醍醐味ですわ~!」
早苗と同じB組で、糸目のお嬢様プレイヤー。イメージカラーはネイビーブルー。背中まで伸びた長髪が特徴。チームメンバーの中では一番背と胸が大きい。
一見すると清楚な正統派大和撫子といった「いかにも」な風貌だが、日頃からやたらとコスパを意識する言動が目立つ、本人曰く「庶民派お嬢様」である。これは家の方針が「趣味や交友に使うお金はあくまで月額お小遣い制」であるためなのも大きいだろう。
アルケミックバーサス歴は2年ほどで、水属性のテーマ「深海棲菓(アビスイーツ)」を使う。
自在に自分の表情筋を偽るブラフによる心理戦が得意であり、相手の行動を妨害するパーミッション系コントロールデッキで相手を水底(アビス)に沈める「コントロールお嬢様」。
勉強や習い事に疲れた時は家を抜け出し街をうろついてストレス解消していたが、そういった家庭環境への反動が庶民嗜好への強いあこがれを生み出した。TCG趣味に興じるのも、彼女にとっては「憧れの庶民ごっこ」の一環であると言える。その一方で思い出したようにお嬢様要素をお出ししてくる事も。普段の私服はメイドが見繕ってくれているためまともだが、自分で選んだ服の趣味は割と壊滅的である。
ちなみに姉が居るらしい。
完全に余談だが、同原作者による過去作読切『お嬢様人狼 〜わたくし達の中に貧乏人がいるなど許されるはずがありませんわ!〜』も「お嬢様✕庶民派嗜好」を題材としている。ある意味、彼女の源流がここにあるかも?
佐久里台高校
- ひかり
(風花はね、カードゲーマーなんかにさせない…!)
風花と焔のクラスメイトで、風花がカードと出会う前によく一緒に行動していた陽キャ系女子グループの一員。
濃いオープンオタクであり「学校一のキモオタ」と呼ばれる変人だった兄を持つ実体験からカードゲーマーを敵視している。かつては兄と一緒にアルケミックバーサスを遊ぶ程に兄妹仲も良好だったが、中学進学後に兄の事で上級生からからかわれたのをきっかけに反発・軽蔑するように。成長に伴ってカードゲーマーの悪い面を理解できるようになったであろう事も重なってかカード自体からも離れてしまう。
焔の事は「風花をTCGという悪の道に誘う存在」と見做しており、その魔の手から取り戻すべく「風花との絶縁」を賭けてカード勝負を持ちかけてくる。かつての愛用デッキである天使デッキと対陰キャ盤外戦術を駆使するも、離れていた間の環境インフレによるカードパワー差もあって敗北。その後、強引な手段で相手の友情を否定しようとした己の傲慢さに自己嫌悪するも、グループの友人たちの支えもあって風花・焔、そして兄との和解にも成功する。
グループの友人達からの人物評は「いつも自分に厳しい」「気配り上手の繊細ギャル」。
- 音無 色(おとなし しき)
「普段上級生扱いしてねえクセに都合いい時だけ下の立場に潜り込むな‼」
ギザ歯ダウナー系高身長の2年生にして、卓上遊戯部部長。……だったが、己のこだわりにしがみついた遊び方を押し付けてしまったせいで人望が無く、部員達には逃げられてしまった限界一人部活人間。生徒会から廃部と部室立ち退きを命じられていた期限当日、「学校の決まりとして必ずどこかの部活に所属する事」を求められて見学に来た風花達4人と出会う。
TCGは定義上テーブルゲームの一種に関わらず、TCGとその界隈を「プレイヤー層が下品」「テーブルゲームという大都会のスラム街」と毛嫌いしており、当初は反発するものの背に腹は代えられず部に受け入れる結果に。
こうなれば生意気な後輩どもを相手の土俵で叩きのめして認めさせようと、自らもアルケミックバーサスを始めるが経験者相手にそう上手くいくわけもなく……。かくして色々なボードゲームを通して交流する筈だった部活は占領下に堕ち、治安最悪のアルバサ部となるのであった。自業自得ともいう。
こういった「TCGが他のテーブルゲームの場を乗っ取ってしまう」という事例は実際に起こっており、TRPGを中心とした非電源系ゲーム雑誌だった『RPGマガジン』がTCGの台頭によってTCG専門誌同然になってしまったのが古参の非電源系ゲーマーの間では有名。
それ以外にも、カードゲーマーと他の卓ゲーマー間の対立は、現実にも時々起こる根深い問題である。
初登場以降の出番は多くないが、話数が進むにつれて周囲に染まっていく風花に代わり、外部からカードゲーマーとしての焔達4人のヤバさ・ダメさを指摘するツッコミ役にもなっていく。
焔との勝負時、「ぽむカス」呼ばわりしており、この蔑称(あるいは歪んだ愛称)は読者はもちろん原作者からも使われるようになる。
その他
プレイヤー
- 焔の師匠
「なあ、焔。カードゲームで一番、大事なものはなんだと思う」
回想で登場する、幼少時の焔にアルケミックバーサスを教えていた青年。本名不詳。カードチーム「県央錬金同盟」の一員(あるいはリーダー)であり、「(存在しない)前作主人公」。
幼少時、いじめっ子にカードを強奪されて泣いていた焔に声をかけ、師弟関係となる。焔が彼から学んだカードゲーマーとしての生き方は、ガチ勢としてのプレイ姿勢だけでなく「日常生活でも小さなアドバンテージを見逃すな」といった歪なものも含む。所詮、ホビーアニメの主人公(概念)が真人間なわけはないのである(善人悪人は別として)。なんにせよ、焔にとって大恩人である事は変わりない。
過去にはワンショットに出入りしていたようだが、現在は焔の元を去っている模様。カード自体を引退したのか、それとも……?
- 折原ジュリ
「焔ちゃんったらまだ痛い勘違いしてるみたいだし…もう一度何もかも奪ってあげないとね」
別の高校の高校1年生。ワンショットで風花と接した際は猫被りしていたが、本性は「仙台に自分以外の女性プレイヤーは不要」と公言する高慢な性格。
自称県下六鋭で「チーム・タイタン」のリーダー。ただのオタサーの姫ではなく、実力自体もリーダーに相応しい模様。(現時点は自称だけのため、本当に六鋭なのか不明)
県央錬金同盟に特別な執着を抱いており、容姿や言動からすると幼少時の焔からカードを強奪したいじめっ子その人であるようだが……。
ちなみに、彼女はライバルキャラとしてのモデルはジェリド・メサ、だからこの名前。それに、初期設定の苗字は「禍凶院(かきょういん)」だが、作風合わせないので変更した。
- エクリプス高橋(- たかはし)
第2回アルケミックバーサス全国大会で優勝した伝説的プレイヤー。手札破壊やライブラリーアウトが蔓延る当時環境の中、ビートダウン主軸のデッキで栄光を掴んだ。その活躍と観客ウケの良さは、運営に「多様なデッキが活躍できる環境」の重要さを認識させて歴史を変えたと早苗は語る。
現在は引退しているらしく、2017年頃には既に現役を退いていたようだ。
親族
- ひかりの兄
「人はカードを捨てられるが、カードは絶対に人を捨てない」
ひかりの兄。妹から約3年に渡って無視されていたにもかかわらず、突然の謝罪と和解の申し出にも笑って許せるできた兄。本人曰く、カードゲーマーだから叩かれ慣れているらしい。
カードゲーマーとしては現役のようで、妹がいつアルケミックバーサスに復帰しても大丈夫なように、天使デッキのパーツを集めていた。
- 火継紅蓮(ひつぎ ぐれん)
「それにしてもびっくりした。あんたに女の子の友達がいたなんて」
焔の母親。焔そっくりの顔と、焔を上回るムチムチボディの持ち主。登場人物の大半が巨乳の女性である本作の中でも一際、原作者の趣味嗜好を感じさせる。
共働きで家を空けている事が多いが、焔が風邪を引いた際には慌てて仕事を切り上げ出張先から帰って来る程度には子供想いである。
アルケミックバーサスを遊ぼう!
『アルケミックバーサス』は、本作の主軸となるTCG。少なくとも約20年の歴史を持ち、そのカード種類は現在約1万種に達している。アニメはもちろん海外展開もしている大手TCGであり、本編随所の描写やそのルールからは遊戯王OCGが主要なモデルであろう事がうかがえる。また、それと同時に他のTCGルールの良いとこ取りを試みたと見られる箇所も多い。
「ALCHEMIC VERSUS」を和訳すると「錬金術の対峙」といった意味合いになるが、これはTCGの始祖であるMTGこと『マジック・ザ・ギャザリング』が「魔法使い同士の決闘」をカードゲームとして表現している事へのオマージュである(詳しくは外部リンク先のnote記事を参照)。
公式略称は「アルバサ」だが、「AV」と呼ばれがち。プレイヤーは「AVP」、女性プレイヤーは「AV女子」、初めて遊ぶのは「AVデビュー」である。男どもがそんなんでゲラゲラ笑ってるようだから現実のTCG界隈で女性プレイヤーが増えないんだよ!
ゲームバランス面では安定しているとは言えないようで、最初の数話からまあまあヤバそうなカードが何枚か登場する。とはいえ元ネタである遊戯王も「スタン落ちのないゲームが25年に渡って続いている」という環境。それに倣うならカードパワーがインフレしているのは当然なので気にするだけ無駄であろう。パワーカードが跳梁跋扈する環境なりに、そこにはプレイヤー達を魅了するなにかがきっとある。そこは現実でも作中でも変わらないのだ。
とはいえ2017年には強力な新カードとルール変更で壊滅的な環境崩壊が起きており、それ以前のカードは紙束同然と化す相対的弱体化が発生。サービス終了寸前まで衰退した事もある。
基本ルール
デッキは40~60枚で、同一カードは3枚まで。外部(アウター)デッキとして13枚を別に用意し、任意本数先取戦時の入れ替え用サイドは15枚まで。
勝敗の基本決着方法はライフ制で、初期値は10000。相手のライフを先に0にしたプレイヤーの勝利となる。
初期手札5枚で開始し、先攻1ターン目はドローできない。手札が8枚以上の場合、自分ターン終了時に7枚になるように捨てる。
同時に「エナジーカウント」と呼ばれるターンごとに最大値が1ずつ増える形式の数値コスト制も採用されている。
各カードにはカード毎に決められた数値のコストが設定されており、それを支払って召喚や設置・発動を行う。なお、第6話『初陣を果たそう!①』では「10ターン目には最大コストが10になる」と説明されているが、元ネタや数値管理の煩雑化を考えると「10で止まり、11以降は増えない」とするのが妥当かもしれない(作中には11以上のコストのカードも登場するが、1万種の中にはコスト軽減できるカードと併用前提でデザインされたものがあっても不思議ではないだろう)。
カードの種類
- ユニット
いわゆるクリーチャー、モンスターカード。タフネス/守備力の概念はなく、「パワー」値のみがユニット同士の戦闘での勝敗を決める。交戦するとパワーの小さい方が一方的に破壊され、その余剰ダメージがプレイヤーのライフを減らす遊戯王方式である。召喚酔い・速攻の概念はないが、先攻1ターン目だけは攻撃できない。
各ユニットには遊戯王のように「地・水・火・風・光・闇」の属性が定められており、「無色」と呼ばれる前述六属性から外れた無属性カードも存在。ちなみに無色構築は扱いづらく初心者には向かないらしい。
属性とは別に存在する種族は一枚のユニットに複数のクリーチャータイプが並立するMTG式。ペガサスやユニコーンが馬に含まれていなかったり、ネコ科のライオンや虎は猫に統合されたのにイヌ科は犬と狼が別タイプのままだったり、狼男はあっても獣人はなかったり、幻竜族とか海竜族とかドラゴンと違いのわからないタイプが居たり、水族とか炎族とか属性との違いがよくわからない種族が存在しないか心配である。
通常のユニットカードは毎ターン補充されるコストを消費して召喚され、コストを表す数値アイコンは丸型。一方、外部デッキに入るアウターユニットのカードは六角形の数値アイコンの「レベル」で表記される。こちらはコスト消費ではなく、自分の場に存在する2体以上のユニットを墓地に送り、それらの合計コストと同じレベル数値のユニットを外部デッキから呼び出す「錬成召喚」によって場に出現・着地する。作中の勝負では切り札となる強力なユニットを、イカサマじみた強運ドローに頼らず場に出せる(作劇的にも)重要な召喚法。なお、錬成召喚された外部ユニットの持つ数字はあくまで「コスト」ではなく「レベル」であるため、錬成召喚から更なる錬成召喚の素材とする事はできない。
- オブジェクト
いわゆる置き物カード。MTGで言うエンチャントや装備品アーティファクト。遊戯王なら永続魔法、永続罠。
- スペル
使い捨ての魔法カード。MTGにおけるインスタント/瞬速や、遊戯王の速攻魔法/手札誘発にあたる、相手ターンでも使用可能なクイックスペルも存在する。
登場カードを集めよう!
単体
- 微風の巡礼者エアリィ
風花が初めて買ったボックスで引いた想い出のレアカード。イラアドも高いのでキラ加工のアニーバーサリーレア版の店頭小売価格相場は7万円超えの高級紙切れ。そんな金があるなら服でも買え、が本作の最も重要な主題である。
特技はデッキサーチからの墓地肥やし及び毎ターン自動発動する墓地からの手札回収。墓地は第二の手札なので強い。
ちなみに第1話で描かれた上述の展開は、原作者が初めて買ったボックスでレアカード「ラヴァルバル・チェイン」を引いた実体験に由来する。
- トルネード・レクイエム・ドラゴン
エアリィと同じく、風花が初めて買ったボックスから出た一枚。パワー4000に加えてクイック持ちなので相手ターンにも召喚可能のアウターユニット(MTGの瞬速と同じ、キーワード能力処理であると仮定した場合)。
更に1コストで相手のユニット/オブジェクトを手札にバウンスできる。風花の使う風属性デッキにおいては、エアリィと並んでいわゆるエースモンスター級の扱いとなっている。
- ニャンピー
丸っこくかわいらしい猫の姿をしたユニットカード。モデルは原作者の飼い猫で、とても賢く手のかからない子であるそうな。
パワー0ながら、手札から捨てる事で相手のサーチを打ち消す効果を持ち、エナジーカウントまで増やせる。前述のエアリィのデッキサーチも、このカードには無効化されてしまうのは勿論、アルバサ全体でも環境形成に影響するとても重要な一枚。
クイックスペルは基本的に発動コスト必要のため、後攻の場合は先攻プレイヤーの1ターン目で発動できない。コスト不要で先攻1ターン目も妨害できる、さらにエナジー充填のこのカードは、明らかにカードパワーは突出的な高い。大体のデッキに3枚フル投入されており、これを上手く使えるかどうかがアルバサのキモと言われている程。
焔の回想からこのカードは彼女の小学生時代すでに存在することわかっている。数年間の環境変化でも必須級の採用ながら一切の規制なく君臨し続け、高速環境を抑制する必要悪としての存在背景をうかがわせる一枚でもある。ちなみになぜかニャンピーでニャンピーを打ち消せる。
焔にとっては始まりのカードであり、作劇的にも「強いカード」を超えて、焔が風花に贈った「友情の証」でもある重要な一枚。
- 冷徹の執行官 リフリエル・スプリング
- 地獄の狂犬 フルフェイス・ブラッドコフィン
原作者・文月いつかのデビュー読切『人界にて』からのカメオ出演である天使と悪魔。
原作での武闘派という設定通り、フルフェイスは「召喚素材にしたユニットぶんだけ攻撃力上昇かつ全体攻撃可能」という強烈な効果を持つ。
- 究極暗黒神デス・ダークネス∞(インフィニティ)
圧巻の15コストかつ20000パワーを誇る大型通常ユニット。さらに攻撃時には敵ユニットを全破壊し、3回攻撃が可能という驚異的性能。……が、除去耐性が無く自身が場を離れただけでゲームに敗北するという重大な疾患を抱えている。そのためいわゆるカスレアであり、「アルバサの弱いカード筆頭」「究極残念神」「神の恥晒し」「殺意だけは一人前」など散々な言われようのクソカード。
モチーフはおそらく機皇神マシニクル∞3や絶望神アンチホープなど、「現実のカードとして商品化される際に超絶弱体化した原作大ボスの切り札」の枠。きっとアニメ版や漫画版のアルケミックバーサスでは主人公を大いに苦しめたのだろう。
送り付けから場を離れさせて特殊勝利を狙うデッキを開発してくれる名医を募集中。
- 邪竜真祖ヴェノムート
- 婆娑羅漢-ジャドウ
- 婆娑羅漢-ザンバ
「邪竜バサラ」と呼ばれるデッキを構成するカード達。
2017年、調整ミスとしか思えない圧倒的な強さで既存カードとテーマを軒並み過去のものにし、さらにルール変更の追い風まで受けて環境を一色に染め上げた。
規制対応も売上落ちると恐れのため先送りの結果、他のカードゲームの流行も重なり大量のプレイヤー離脱とアルバサ自体の衰退を招き、全日本選手権も開始前から白けムードだったが……。
ちなみに、カードの名前は「邪竜バサラ」を決めるから考えるもの。中身はどのようなブッ壊れ効果あるのか、実際に考えていないの様子。
テーマ/種族
- 幻想輪廻(リインカネーシア)
墓地活用を得意とし、それらの中でも環境上位だというテーマ。(具体的な枚数は不明だが)途中まで集めていた焔が、風花のデッキ強化のために気前よく譲ったカード群。可愛らしい小動物系の獣人と、小学生男子にもウケの良さそうな飛竜や幻獣との両方が収録されている。
風花のエアリィを最大限に活躍させるために採用されたが、強いだけあって相応にお高い。
ちなみに、(12話時点で)まだ描写がないが、原作者曰く「幻想輪廻は正規召喚の場合は1ドロー1ディスの手札交換共通効果、さらに個別の固有墓地効果持ち」だという。環境級だけあって、テーマ単位でヤバいカードパワーである。
- 深海棲菓(アビスイーツ)
名前通りに(伝説の)海洋生物とお菓子がモチーフの水属性テーマ。
特徵はクイックスペルを発動する場合、手札から代替コストで場に出れる共通効果。
この特徵を活用するには、クイックスペル発動コスト分の「エナジーカウント」を残す必要があるため、自ターンの展開はかなり限られるが、手札に戻す「突風」や召喚・効果を打ち消す「詠唱破棄」といった妨害系クイックスペルとは相性抜群。そのため、相手ターンでの展開は得意。
- 暴食魔(ハングリード)
デブ悪魔のお姫様「グラットン・プリンセス」をエースとした「料理」のテーマ。敵を文字通り料理して喰らい尽くす勝利を目指そう。名前通り、飢えており(ハングリー)かつ強欲(グリード)が表現されている。風花は新弾発売日にユニークアート版(絵違いのレア仕様)「グラットン・プリンセス」を自引きし、第1話に続いて物欲センサーの強さを知らしめた。
「料理」は単なるフレーバー要素ではなくルール化されており、元ネタはMTGにおける食物トークンと、遊戯王OCGのテーマ「ヌーベルズ」や儀式モンスター「ハングリーバーガー」だろう。また、ユニットタイプには「グルメ」や「コック」が存在しており、料理ギミックに関連してくるものと見られる。
本テーマの登場により、既存の料理系アウターユニット「中華絢爛・闘蛮醬(チャイナクック・マーベラス・トウバンジャン)」は、相性の良い「相手のユニットを料理にする」効果に加え、「相手が料理を食べたら破壊する」効果も持ち、同時に対「暴食魔」メタにもなるとして注目を集めている。
元々アルバサの料理ギミックはあまり強くないとされていたが、強力な料理テーマの登場によって闘蛮醬も重要な暴食魔パーツとして環境入りを目されるように。登場当時は使い道が少ないながら、新カードとの組み合わせで一躍、環境カードになるというのもTCGでは珍しくなく、TCGが株と揶揄される一因にもなっている。
TCGに限らず、「剣と魔法」を題材としているなら様々な作品で登場・活躍するお馴染みの種族。MTGでは赤を代表する種族の一角な事もあり、火属性を好んで使う焔もウィニーとバーンを混合したようなゴブリンデッキを持っている。「ゲームルールを覚えてもらうためのシンプルデッキ」として、マイクロビキニを賭けて風花と闘った。
ゴブリンと同じくお馴染みの種族で、MTGでは白を代表する種族のひとつ。主にひかりが使う天使デッキのカードとして登場。
用語で日常会話するのはやめよう!
- カードゲーマー
それは、公共の場で奇声を上げて騒ぎ、たかが遊びでムキになって不機嫌になり、図々しくてマナーを知らず、すぐ人を見下して煽る最低の生き物……である(第5話『大事なものを賭けよう!』より)。
ようするに焔のようなプレイヤーや、翻って現実のプレイヤーを戒める罵倒。
カードゲーマーも広義の卓ゲーマーだが、なぜか自分のやるのものを神聖視してカードゲーマーを敵視する卓ゲーマーもいる。
その一部の人間は、面白いのは卓ゲーそのものなのに「デジタルゲーム主流のこの時代に卓ゲーの面白さをわかってる俺」も面白いと思い込んで滑ってる人……猿のようなカードゲーマーと大差ないの存在である(第9話『学校で遊ぼう!』より)。
……こちらも現実にも実際にいるので、カードゲーマーも他の卓ゲーマーも己を戒めよう。
「カードゲームもテーブルゲームも、遊ぶ相手とのコミュニケーションで成り立つ遊びなのに、コミュニケーションが苦手なタイプの人ばかりたくさん集まるから争いが絶えないんじゃ…」
- チーム・エレメンツ
風花・焔・早苗・みなもの4人で結成されたカードチーム。その名の通り四大元素が揃っていることから名付けられた。別名「♥AV女子会♥」。
余談になるが、原作の文月は『仮面ライダー剣』から作家として強い影響を受けていると語っており、同作の後期OP映像で主題歌『ELEMENTS』の歌い出しと共に「印象的に映される構図」のパロディも行っている。
- 県央錬金同盟
かって焔の師匠とその仲間達で結成されたチーム。KRDと略して呼ばれる事も。
邪竜バサラ一強環境だった第10回全日本選手権チーム部門において、3人全員が邪竜バサラではないデッキで全国優勝を成し遂げるという伝説を残した。詳細は不明だが、邪竜バサラを徹底的にメタったと考えるのが自然か。
現在では地元・宮城の英雄として知られているが、エクリプス高橋と同じくアルバサプレイヤーとしては既に引退している模様。
- 県下六鋭
かってKRDの手で制覇したの仙台アルバサ界隈、覇者はなくなったの今まさに群雄割據の時代、豪強チームは一部地域を支配するまで言えるの縄張り争い。
(地域支配と制覇のモチーフはおそらくアニメ『遊戯王5D's』に登場する『チーム・サティスファクション』のサテライト統一伝説。担当編集は5D'sを観たことがないため、打ち合わせの際の意思疎通も一苦労)
新しいな仙台の一強まで成長する勢の集団「無銘連合(チーム・ネームレス)」だが、それに食らいつ新進気鋭の六人のAVPは「県下六鋭」と呼ばれる。この六人も支配地域で力を蓄え、下剋上を狙えてる。
作中現時点判明した六鋭:
名前 | 所属チーム(役職) | 備考 |
---|---|---|
折原ジュリ | チーム・タイタン(リーダー) | 現時点自称だけ |
- | - | - |
- 佐久里台高校
風花達、チーム・エレメンツの通う宮城県の高校。いわゆるテーブルゲームと呼ばれる非電源系ゲームを嗜む「卓上遊戯部」が存在する。
ちなみにMTG用語で「サクリファイスする台座」、略して「サクり台」は「なんらかの必要コストとして場にあるものを生贄に捧げる効果」を持つカードといった意味合い。部長は部の存続のために生贄コストを支払ったという意味なのかもしれない……。
- ワンショット
風花がカードと出会い、また「チーム・エレメンツ」の活動拠点でもあるカードショップ。「仙台貨物ビル」の3Fに構え、営業時間は10:00~21:00。
店長のお姉さんが地見に巨乳なのが微アド(本作に登場する女子は大体が巨乳なので、爆乳の爆アドではない)。
店内に飾られている過去大会の優勝者写真からするとそこそこ歴史のある店舗であるようだ。
ちなみに、(店名の由来だと明言されていないが)一撃で初期最大値(アルケミックバーサスなら10000)以上のダメージを与えて勝利する事を「ワンショットキル」と呼ぶ。
現実の仙台にあるカードショップ「晴れる屋仙台店」がモデルに含まれており、原作者が取材と趣味を兼ねて訪れる事もある。ちなみに下の階が本作のように古着屋だったのは完全に偶然らしい。
カードを傷み・汚れから保護する、TCGユーザーにはお馴染みのやつ。
カードゲームを題材としたアニメや漫画では登場しない事が多いが、カードゲーマー漫画である本作では現実同様に重要なものとして扱われる。作中ではファッションに例えられ、スリーブを使わない事は全裸で街を歩くに等しいと焔は語る。
特に第10話『大事なものを守ろう!』は、スリーブの話だけでほぼ丸々一話が展開する回となっている。
- TCG用語
TCG用語は門外漢にとって、かなり意味不明。趣味の用語が知らない人間に通じないのは当たり前と思われるかもしれないが、長く続いているTCGの場合、ゲームルールとカードテキストの複雑怪奇化がインフレを起こしており本作中でも「法律みたいなルール」と例えられる。界隈のプレイヤーでも普通に遊んでいるだけでは充分に習熟できず、大会の際などは生きたルールブックとしてジャッジが必要になる程。現実の遊戯王OCGにおいても「日本語の筈なのに意味がわからない」として、そのルールやテキストが「コンマイ語」と呼ばれ揶揄される程である。
本記事の冒頭や、公式Twitterのヘッダーも採用する、第1話から引用されたの謎の呪文(?)も、TCGプレイ時の非公式用語(他のゲームでも使われる用語や、戦術・効果などの俗称や通称)で構成されたもの。内輪ネタでもあるため、公式用語よりさらに難解。
ここではTCG初心者の読者でも理解しやすいように翻訳してみよう。
焔の台詞 | ゲーム中の挙動 |
---|---|
ドラゴン着地 | ドラゴンが召喚され、盤上に出現する |
ドラゴン効果 | ドラゴンの効果を発動する |
ドラゴン釣って着地 | ドラゴンの効果で(別の)ドラゴンが墓地からフィールドに特殊召喚される |
通ったら | 召喚に対して相手プレイヤーから介入や妨害が特に無いなら |
ビームで肉焼いて | ビームを発動、効果で(敵の)ユニットを全て破壊する |
全員で顔 | (バトルフェイズに移行、)攻撃可能なユニットは全て直接攻撃する |
もちろん非公式のため、定義自体はある種の共通認識であり厳密なものではない。
そのため、現実では気心の知れた身内同士以外では避けた方が賢明である。公式大会の場合などは特に注意したいところ。
- 老後
本作連載開始2024年時点、TCGの歴史は約31年。まだまだ新しい部類の娯楽であり、そのためカードゲーマーの老後は基本的にまだ誰も知らないの未知の領域である。
作中焔の言葉「私達(カードゲーマー)は生涯カードを買い続ける運命にあるんだ」通りに、カードゲームの沼は深く、完全引退は難しい(実際、TCGをやめたつもりが他のTCGに転向するカードゲーマーは多い)。
還暦カードゲーマーも現れつつある現在、カードゲーマーの高齢化は近い未来の社会問題になるかもしれない……。
- 風呂
体臭が酷いのに無自覚な人間はTCG界隈に限らず存在するものだが、相手と対面して事に及ばなければならないアナログゲームにおいてはより深刻な問題。本作でもその点はページ数を割いて繰り返し描かれている。
自分が臭いと思われないためには、単に浴室でお湯を浴びるのでなく体臭の発生原因となる「喉元、首後ろ、両耳の後ろ、胸板の正中線上、両脇、股関節周り(配慮した表現)と下半身の谷間底(配慮した表現)」などをしっかりゴシゴシ洗おう! 洗え。
ちなみに、現実では「本人じゃなく服や鞄が臭いので風呂だけでは無駄」のパターンも多いが、本作はそこまで細かくは触れていない。
- 巨乳と規制
本作に登場する女性キャラは、原作者の趣味によるものか大半が(というか子供以外はほぼ全員)巨乳である。また、アプリ版では謎の谷間規制があるのだが(水着回や風呂の場面など)、その一方でコミックDAYSの他連載作品の方が余程、過激なのに無規制だったりもする。
遊戯王の海外版などは女性キャラクターの布面積などに表現規制が入ることも珍しくないため、そのあたりの再現なのかもしれない。
- 友達
多くの趣味にも共通するが、TCGで最も重要なもの。たぶんこの漫画の裏の主題。
まあ人生で一番、重要なのは金銭で友情はせいぜいその次だがな!
- チカラアバレ
多くの読者に「初めて聞く」として困惑をもたらした謎の言霊。厳密な定義は無く、「暴力あるいは暴力的と例えられる何らかの選択やその行使」を曖昧に意味している。たとえばドカ食いや爆買いなどである。TCGユーザーなら、「思い切って超高額レアカードを購入した」「ストレージ漁りの結果、お会計で思わぬ金額を請求された」といった場合に「チカラアバレした」と言えるだろう。対戦中にも使おうとする場合、ルール用語ではないので「ズラリと並べたユニットで総攻撃する」「ワンショットキルコンボを決める」といった際の宣言として、ロールプレイ的な使い道しかない。
ツイッター上を検索すると、2014年頃から使われていた形跡があるが、明確な由来は不明。対戦格闘ゲームにおいて「守勢寄りの状況下で、あえて強引な反撃に出る選択肢」を意味する「暴れ」が語源である可能性もあるが……。
TCGを遊ぶ時の焔は、常時(煽りまくる的な意味で)チカラアバレしている。読者諸兄はもっと知的な遊戯として、TCGに限らず対人戦を紳士的に楽しんでくれることを願いたい。
「カードゲームで最も大切なのはルールやマナーを守って決闘する事だ。当たり前だけどな……。強いくせにそれをできねぇ奴もいるが、お前らはそんなのになるんじゃねえぞ!」
単行本も買おう!
攻略本や雑誌等のTCG関連紙書籍では、実際にプレイできる限定カードが付録することは一般的であり、カードゲーム題材の漫画の単行本も例外ではない。
本作もこの慣習を踏襲しており、遊べるゲームの存在しないリアルカードが第1巻初版に付属した。カードサイズもMTGやポケカ同様のスタンダード(レギュラー)サイズで、同規格のスリーブが利用可能。
こういった付録カードが強力だった場合、カード目当てで3冊4冊と買ってカードを抜いた本自体は手放す者が続出する事になる。売る側も発行・販売部数を盛るためにこのような歪みを承知で付録商法を続けており、「本の単価を上げてデッキに入れられる最大枚数を付属させた限定版」「能力や効果は強力だが最初からデッキに一枚だけ入れられるテキストにする」といった配慮をする事はまずない。
特に漫画単行本付録の場合、再録はほぼ無いので、カード発行量を増やすためだけに単行本を再版する事例もあり、中には普通の漫画ではあまり見られない初版10年後に重版回数30刷以上といった本も。
単価や必要枚数のぶんだけ、アイドル業界の握手券付きCD商法よりはマシかもしれないが……。
ちなみに、本作1巻の付録カード「エトナ」の裁断は本物のTCGカードよりも甘く、カード自体も裸のままでページに挟むだけというチラシ並みに雑な扱いであった。初期キズの報告も多いと一部で話題に(例外もあるが、普通は袋に封入された状態で付属する)。
- 単行本情報
巻数 | 発売日 | 付録カード |
---|---|---|
1 | 2024年12月11日 | 気炎蛮嬢 エトナ feat.火継 焔 |
2 | - | - |
- 促販CM(?)
2024年12月11日、単行本第1巻を発売の当日、声優の畠中愛さんはなんと勝手に作った第1巻CMを自分のTwitterアカウントにて公開した。無駄な熱量を感じろ! そして買え!
ちなみに声はないけど公式の動画もあるぞ! ページ捲らずに第1話が読めてアド!
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土曜更新。基本的に3勤1休の連載ペース。第1話、第2話と最新2話が無料閱覽可能。前述通りアプリ版は谷間規制あり。レンタルではなく(同サイトの運営が続く限りは)半永続購入なので先読み課金もアドは高め。
火曜更新。水曜日のシリウス枠で追いかけ連載。
アプリも谷間規制は無い。コメントできるので治安の悪さを存分に楽しもう。
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- note:原作・文月による、『アルバサ』のルールと作劇上意図についての解説記事