レアカード
れあかーど
希少度に差をつけた種類を封入した商品としては、カード以外にもビックリマンのようなシール等がある。ホビー会社、おもちゃ会社にとって消費者の購買意欲を高める手段の一つである。
ウェハース等のお菓子を同梱した食玩形式とし、スーパーマーケット等でも販売されているものもある。
商品によっては、一パックに必ず一枚は入っているもの(MTGなど)もある。
これは「レアはレアでも狙った種類の引きにくさ」を強調した「レア」と言える。
複数のレアリティを設け、通常のレアの上に「ウルトラレア」や「シークレットレア」等を定めている作品も多い。
(この場合、レアリティが「レア」のカードは名前に反してあまり希少価値は高くない)
カード名や効果や能力値が同じで、ルール上も同種カードとして扱われるが、加工方法が異なるスペシャル版を用意した作品(カードファイト!!ヴァンガード、WIXOSSなど)もある。また、レアリティを落として再収録される例も多い。
他に、プロモーションカード、限定カード、絶版カードなどといった入手手段が限られるカードで、出回っている枚数が需要に追いついてないカードもレアカードと呼ばれる。
ラメ
光が当たる事によってキラキラした粒粒が浮かび上がる加工。まほうのエプロンのようにコモンのカードもこの仕様になっている作品もある。
光沢、反射
背景やイラストにそのまま光沢をつけたようなカード加工。神羅万象では「シルバーカード」という名称である。
遊戯王OCGのスーパーレアのイラスト部分をはじめ、ほとんどのトレーディングカードゲームで見られる代表的な加工方法。
金箔、銀箔
カード名を金字や銀字で箔押ししたカード。窪みをつけているものも。カード名だけでなくイラスト部分の文字やエフェクトがこの仕様になっているカードもある。
メディアミックス系(ウィクロス)や版権コラボ系(ヴァイスシュヴァルツ)だと、アニメの出演声優や監督、脚本家、原作者のサインが箔押しされたカードがあり、金銀以外のメタリックカラーも用いられる。
ホログラム、Foil(ホイル)
Foilとは「金属の薄片、箔」を意味する英単語である。金属のように見る角度によって光り方が違って見える加工。
角度を変える度に七色に色合いが変わるものだったり、万華鏡のような模様が様々に光る加工であったりする。
中には遊戯王のホログラフィックレアのように、イラストが立体的に見えるものも。
七色タイプのうち全体が光るホログラムカードは「反り」が発生しやすいため、公式大会では避けられる事がある(反りのあるカードを混ぜれば他のものと区別できるため)。
ただし、そうしたカードは通常版の(後述のMTGにおけるfoilのように)特別バージョンである事が多いため、通常版でデッキを組めば問題ない。
MTGでは通常のレアリティとは別個でFoil仕様のカードが一定確率で封入されている。中にはレアやさらに上位の神話レアかつFoilカードが存在し、当然ながら中古市場では通常版より高値で取引される。
パラレル処理
傾けると格子状などの模様が浮かび上がる加工。遊戯王のウルトラレア、ロードオブヴァーミリオンのアルティメットレア等に見られる。
レリーフ(浮き彫り)
物理的な浮き彫り加工であり、目で見てわかるだけでなく、この加工をされている部分は触感も異なる。遊戯王におけるアルティメットレアや
ウィクロスにおけるルリグレアでは、他の加工と組み合わされており、独特の重厚感が醸し出されている。
加工なし
エキスパンションシンボルの色(MTG)やマークの形(モンスターコレクション)のみでレアリティを分けたものもある。
通常レアまで無加工で、カードに描いてある★の数でのみ判別できるが、さらに上位のレアには特別加工をしているというケース(アクエリアンエイジ)もある。
イラスト変更
通常版と掲載するイラストの拡大度を変えたり、別の絵に差し替えたもの。グッズ封入品や応募で手に入るプロモーションカードに多い。上記の特別加工との合わせ技もある。
イラスト拡大と特別処理の合わせ技の例としては、戦国大戦におけるSSRやロードオブヴァーミリオンIIIで通販でのみ入手できるブースターパックに封入されるヴァーミリオンレアがある。
ソーシャルゲームでもアイドルマスターシンデレラガールズなどレアカードの概念を持つものがある。アーケード用カードゲームでもコードオブジョーカーが存在する。
物体としてのカードを用いるTCGのカードは古物商の免許を持ったショップで購入することが出来るが、データ系カードゲームではそれは不可能。
公式の運営上でもデータ上のカードと、リアルの金品との交換は禁じられている。その代わり同ゲームの別カードやアイテムとの交換が認められている場合もある。
レアリティが高いカードほど、性能が高い傾向にあり、入手難度も相まって中古市場での価値も高くなりやすい。
当然ながら物の値段は需要と供給によって決まる。単に性能が高いだけでなく、活躍できるデッキが多い(=使われる機会が多い)と欲しがる人が増える為この傾向がさらに高まる。
しかし、性能が低かったり、使いにくかったりすると、仮にレアリティは最高でも、買取・販売価格は下位のレアリティのカードより安くなる。
基本的には流通量の関係から新しいエキスパンション、カードセット発売直後が最も値段が高くなる。
ただし、多く出回ったり、公式からエラッタ(修正)を受けたり、新カードの投入により他に選択肢が生まれることで、多くのカードはやがて値段を落ち着かせていく。
逆に有効な活用法やコンボが発見されたりすることで、値段が上昇することも多い。
かつての高価な強カードも環境の変化により、以前には考えられないほど安価で出回る事もある。
突出した強さや汎用性を持ち、持つ人には手放す理由が無い、持たない人には高価でも入手したいと思わせるカードのみが高価を維持できる。
プロモーションカードや他の限定カードも例外ではない。全体の数が一定数を超えていると、入手した人々のうち売りに出す人の数も増え、値段は低下する。
一定の値段を維持できるのは、会場限定カードや大会入賞者向け賞品カードといった元々数が絞られた品である。
なお、ゲームをプレイするうえでは同じ性能でも、フォーマットやレア度によって価値が雲泥の差となるケースも多い。
例えば女剣士カナンや青眼の白龍の抽選限定品などは100万円越えの相場だが、一般販売のパックに収録されているフォーマット版の相場はワンコイン程度である。