概要
ブロッコリーが発売した「萌え美少女系カードゲーム」の元祖。システムの一部はバンダイが発売していたTCG『カオスギア』から流用されている(作者の中井まれかつはカオスギアの開発にも関わっていた)。
1999年7月に開始し10年以上に渡り展開したのは和製TCGの中でも長寿な部類に入る。2005年1月にはカードの総発行数が一億枚を超えた。
当初は、世界観においてプレイヤーも該当する「マインドブレイカー」は男性のみ、マインドブレイカーと共に戦う能力者は女性のみだったが、女性ユーザー向けに展開した『オリオンの少年』では女性のマインドブレイカーと男性の能力者も登場。かねてより他作品とのコラボもしていたが、これ以降他作品の男性キャラもカード化されるようになる。
後の『WIXOSS』のようにキャラクターのレベルの概念を導入し、プレイ中に能力者を成長させる、というゲーム構成を持つ。
背景ストーリーにおいては超能力者集団「E.G.O.(エゴ)」(白)、呪術者衆「阿羅耶識(あらやしき)」(赤)、魔術結社「WIZ-DOM(ウィズダム)」(青)、太古の怪物・魔物の末裔たち「ダークロア」(緑)、異世界の覇権国家「極星帝国(きょくせいていこく)」(黄)、宇宙人の艦隊「イレイザー」(黒)が世界の覇権を巡って抗争とパワーゲームを繰り広げており、ボーイミーツガール、学園伝奇ジュブナイル、ローファンタジー、SFが入り交じる少年漫画、ライトノベルやヤングアダルト作品のような様相を呈している。
カードゲームのほか、小説、コミック、アニメ、アーケードゲームでも展開しつつ長期間にわたり展開していたが、2008年に原作者である中井が肺炎により急逝。2015年11月末、公式のサポートと大会の終了が告知され、2017年4月28日に公式サイトの更新も停止した。
正式なエクスパンションとしては2013年8月の「黎明の女神」が最後のものとなった。
マルチ対戦型 トレーディングカードゲーム「アクエリアンエイジ」
ゲーム概要
プレイヤーは、他人を使役した上で、潜在能力を開花(ブレイク)させる能力を持つ「マインドブレイカー」となる。
この能力を用いて、他のマインドブレイカーと戦うという設定のカードゲームである。
マルチと銘打たれているように複数人での対戦も可能だった。新千年紀の到来とともに次々と現れたマインドブレイカーの最後の一人を目指すのである。
ゲームシステム
使われるカードの種類は5種類。
行動の中心となるのは「キャラクターカード」とそれを成長させるための「ブレイクカード」。
残り3種はサポートカードで、「プロジェクトカード(多人数による大規模な作戦・術)」「ファストカード(小規模な作戦・術)」「パーマネントカード(装備品)」が存在する。
下記のように、ゲーム中には6つの「勢力」が存在し、全てのカードはどこかの勢力に属している。
使用するカードの勢力はファクターの関係で1~2種程度に統一することが求められる。
キャラクターの攻撃や防御、能力使用にはそれぞれ「パワーカード」を消費しなければならない。
パワーカードは手札やデッキのカードを裏向きにしてキャラクターにセットすることで貯めることができる。
ブレイクやプロジェクト、ファストカードの使用、パーマネントカードの装備には所要コスト分のパワーカードを支払わねばならない他、該当勢力のキャラクターを規定数(ファクター)以上支配していなければならない。
また、ブレイクカードは他のプレイヤーの(パワーカードがセットされていない)支配キャラクターに対しても使用可能。俗に「横取りブレイク」と呼ばれる。
ストーリー
混沌と革命の水瓶座の時代、古来より争ってきた3つの勢力「阿羅耶識」「ダークロア」「WIZ-DOM」、そこに新人類を自称する「E.G.O.」と謎の異星人艦隊「イレイザー」が現れる。
覚醒の乙女たち、双児宮の鏡、獅子の戦旗、天蠍宮の宿命、悠久の処女宮、夢幻の天秤宮、磨羯宮の女神
『オリオンの少年』もこの時代。
ストーリーSaga2(正式表記では2はローマ数字)
イレイザーの一時撤退に伴い、新たな勢力「極星帝国」が次元の壁を超えて現れる。
SagaII、金牛宮の猛襲、双魚宮の深淵、情熱の白羊宮、魔弾の射手座、蛇使いの杖
Saga1中に独立エクスパンション『オリオンの少年』として登場した男性キャラクターが合流した。オリオンに変わる簡易スタイルとして『ペルセウスの勇者』が展開された。
また、女性キャラクターの魅力を全面に打ち出したプレミアムエクスパンション『麗しのカシオペア』『愛しのアンドロメダ』『ユニコーンの恋人』も展開。
ストーリーSaga3
イレイザーが本国艦隊を引き連れ地球圏に飛来、地球は極星帝国とイレイザーの戦場になる。
逆襲の巨蟹宮、魔術師の呪文、悪魔の契約、恋人たちの協奏曲、女教皇の瞳、太陽の恵み月光の秘儀、運命の輪、遺伝子の力、隠者の森、審判の日、星の煌輝、皇帝の宝冠、教皇の祭壇、絶神の戦車、正義の鼓動、修行者の魂、望刻の塔、調和の杯、冥約の少女、愚者の宝石、女帝の聖楔、約束の世界
長大なシリーズでありエクスパンションタイトルはかに座に加えてタロットの大アルカナ全てを含む。
このシリーズ中にアーケードゲーム『アクエリアンエイジオルタナティブ』の展開(7周年の一環でもある)や7周年・10周年(ドラマCDなどを含む記念セットを発売)を迎えた。
そして2008年5月16日に原作者中井まれかつが急逝。キャラクター・ストーリーやゲームデザインまで全てに関わっていた彼の逝去の影響は大きかった。
以降、男性キャラクターの比率が減少、ほとんどが女性キャラクターとなる。アルカナ「吊られた男」も女性キャラで出たのが象徴的だった。
ストーリー惑星シリーズ
七大天使セラフィエルと藤宮真由美の激突『セラフィエルストライク』により、ほとんどの能力者が能力の変動や行方不明にあっていた。
そして新たに目覚める能力者達 現在のメインストーリー
主人公『真代開(ましろかい)』を設定。黒のメインキャラ真代詠(ましろよみ)は妹、白のメインキャラ渡来愛花は幼馴染にあたる。
中井の没後、かつブロッコリー創業者木谷高明が競合他社であるブシロード及び競合TCG『ラクエンロジック』等を立ち上げた後のシリーズであり、旧シリーズのキャラクターを一掃したりカードやロゴのデザインを変更するなど試行錯誤と迷走の跡が見られる。開始にあたって旧シリーズのキャラクターを一掃した事には批判の声もあり、当初の展開計画を変更して発売された『黎明の女神』では特に説明なく旧シリーズのキャラクターが登場している。
当初はメディアミックス企画を企図していたが、コンプティークでのコミカライズのみで終了した。
ちなみに、アクエリアンエイジ世界での関東大震災はイレイザーの襲来による影響という設定なのだが、東日本大震災もセラフィエルストライクによるものだとされた。
エクスパンションタイトルが黄道十二星座(Saga1~3)→タロットカード大アルカナ(Saga3)→太陽系惑星(惑星シリーズ)と採られているので聖闘士星矢→ジョジョの奇妙な冒険→美少女戦士セーラームーンと囁かれた事も。
登場キャラクター(一部)
E.G.O.
阿羅耶識
WIZ-DOM
ダークロア
極星帝国
イレイザー
勢力
E.G.O.(白)
Evolutional Generations Organizaitionの略。超能力者集団。かつて女性キャラクターしか存在しなかった時代はEvolutional Girls Organizaition。
Saga3終了時点でのトップは斎木遊名(E.G.O.の中枢を担う斎木コンツェルンオーナー一族の三女にあたる。コンツェルン会長は長女の麗名。次女の佳名は出奔して警視総監になった。佳名はオリオンの斎木直哉の母親でもある)
代表キャラクターは遊名の娘である地球最強のサイキッカー藤宮真由美。
惑星シリーズの代表キャラクターは真代開の幼馴染の渡来愛花。
阿羅耶識(赤)
東方呪術連盟。関東大震災直後に斎木更科が起こした分派が後のE.G.O.となるため、現在でもE.G.O.とは比較的良好な関係にあり共同戦線を張ることも多い。
Saga3終了時点での中心的存在は厳島美鈴(美晴の姉)。
代表キャラクターは厳島美鈴→厳島美晴。
惑星シリーズの代表キャラクターは剣巫女の八剣うめ。
名前の元ネタである阿**頼**耶識とはよく間違えられる。
WIZ-DOM(青)
西洋魔術結社。Wizardry-Kingdom(魔法王国)の略であると共にWisdom(知性)ともかけられている。そのためWIS-DOMと間違えられる事も。所属キャラクターの苗字は魔導書や神秘主義、オカルトに関連する人物からとられることも多い。
Saga3終了時点でのトップ(円卓会議議長・宗教部門トップ)は女教皇ポーラ・ウァレンティヌス。
ただし最大の発言力を持つのは開発部門トップのクラリス・パラケルススであり、前女教皇ジャンヌ=ヨハネス8世がポーラを擁立した上で自らもアルカナメンバー「女帝」として補佐する事で牽制している。なお、他の各部門のトップは戦闘部門ステラ・ブラヴァツキ、経済部門ディーナ・ウィザースプーン、教育部門ジリアン・マキャフリーで、この5人で勢力マークである五芒星を構成している。また、ステラ(黒魔導師)、ディーナ(白魔導師)と青魔導師のソニア・ホノリウスが三大魔導師として畏怖されていたがソニアは極星帝国のアレクサンダーの作戦によりハンニバル・バルカに討ち取られたのみならずアンデッドとして使役される羽目に。
Saga3では大アルカナを冠したエクスパンションには対応するアルカナメンバーが収録された(世界を除く。また恋人もアルカナメンバーではない)
代表キャラクターは黒魔導師ステラ・ブラヴァツキ。悪行の杖『ワンド・オブ・マレフィキア』から放つ魔法弾で戦うがプレイヤーからの通称はステライトキャノン。
惑星シリーズの代表キャラクターはレミリア・スウェーデンボルグ。フォルナの双子の姉であるが我々の地球のフォルナは死亡している。逆に極星帝国世界ではレミリアが死亡している。元ネタはレミリア・スカーレット。
ダークロア(緑)
Dark Lore(闇の伝承)。人類以前の神や魔物の集団。集団というよりは互助会のような緩やかな共同体であるため組織だった行動は得意ではない。
精神攻撃には弱い(と言っても青や黒とは同レベルなのだが)一方で攻撃力耐久力共に高い勢力であり、精神攻撃がオミットされたスタイルでは猛威を振るった。
Saga3終了時点で日本のダークロアをまとめていたのは雪女の雪乃。
代表キャラクターはヴァンパイアの夜羽子・アシュレイ。
惑星シリーズの代表キャラクターは猫娘の久遠寺みやこ。
極星帝国(黄)
平行世界の地球を統一した大帝国。レムリア(死霊の王国)、アトランティス(竜と魔法戦士の王国でマケドニアに匹敵する戦力を持ち、核兵器抜きのアメリカ軍を倒してニューヨークを占拠した)、ムー(プレイヤー側世界では1万年近く前のイレイザーによる第一次侵攻に対し降伏・従属した三つ目族の王国)、夏(中国最古の王朝)、キャメロット(アーサー王と円卓の騎士)、アルフハイム(妖精の国)、マケドニア(アレクサンドロス大王国。アンデッドとなったアレクサンダー大王が君臨する英雄の国で最大の軍事力を誇る)の七王国からなり各国から選ばれた十将軍が軍事の要となっている(マケドニアはその軍事力を危険視されたため国王のアレクサンダーが十将軍を兼任させられている)。七王国十将軍は七頭十角の黙示録の獣がモチーフで、帝国のモデルは神聖ローマ帝国。
皇帝の覚えがめでたい者は星の姓を与えられており、不動の北極星(ポラリス)である極星皇帝を中心とした国家である事を示している。
第一次イレイザー侵攻を退けて以降、我々の地球とは別の歴史を歩んできた。ちなみに太陽は青く輝いており地球は太陽風の影響で赤い。
皇帝の出身国に由来するのか死霊術が発達しており、こちらの地球への侵攻時にもアンデッド兵を多用して死体を完全破壊しなければならない特性で苦戦させた。同時に術を解けば骸に戻るため裏切り対策にもなっている。
平行世界という設定だからなのか他勢力よりも男性キャラクターの比重が高く、Saga2時代は男性の二段ブレイクが存在するのは極星帝国のみだった。
シリアスな設定の勢力ではあるがカードの元ネタでは結構遊ばれており、轟轟戦隊ボウケンジャーや仮面ライダーカブトが元ネタのキャラクターなんかもいる。そもそも初登場時のネームレベルの名前が「らりるれろ」である(ランスロット、リン・グラフィアス、ルナ・ミネラウバ、レイナ・アークトゥルス、ロュス・アルタイル)。
トップは極星皇帝(兼レムリア王)マクシミリアン・レムリアース・ベアリス。極星帝国世界でのプレイヤー(の並行存在)である。
先王の崩御時は幼年だったため、実母である王妃とその一族(長男のマクシミリアンが王位に就くべきと主張した後の帝国大公、王妃の弟であるフリードリヒを除く)が姉のミリアムを擁立して実権を握ろうとしたため内戦の結果第142代国王として即位し、叛意はなく擁立されただけのミリアム本人以外のミリアム派を実母を含めて全員処刑した苛烈な性格の一方で、竜の洞窟の視察で興奮する若者らしい一面もある。カード化はされていないが『皇帝の仮面』や『皇帝の威光』などのカードでその能力を行使する事はある(プレイヤー自身なので当然ではあるが)。なお、四大天使の1人ラファエルを妾にしている。Saga3ではラファエルはイレイザーに戻っているのでフられてしまったのだろうか。回数は少なかったらしい。
上記の過去の影響なのかこちらの地球に侵攻してきた理由の一つとして皇帝以外のマインドブレイカーの殲滅があるのだが(そもそも設定上プレイヤーの目的もそのはずである)、『オルタナティブ』では皇帝以外のマインドブレイカーも希少な戦力として存在を認められている節がある。
Saga2の序盤から中盤にかけてはマクシミリアンが十将軍に対し他勢力の主要戦力を討ち取るよう命じた『ゲーム』がメインストーリーの背景として描かれ、この結果がSaga3に影響している。ちなみに、再度十将軍の席がすべて埋まる前にSaga3が終了してしまった。ちなみにたまに誤解されているが、織田信長はレムリアの死霊術で復活させられたためレムリア所属扱いである(極星帝国世界で日本がどうなっているのかは全く不明。チンギス・ハンの子孫はハンニバル・バルカと同じくマケドニアに下っている一方で卑弥呼は存在している)。
Saga3終了時点での軍事トップはアトランティス王女でもある極星帝国十将軍筆頭レイナ・アークトゥルス。勢力代表キャラクターでもある。十将軍会議が行われたドラゴンズ・パレスは巨竜セギヌスの背中に築かれた彼女の家(アトランティス王城)である。
惑星シリーズの代表キャラクターはフォルナ・スウェーデンボルグ。後にアンタレスの姓を与えられフォルナ・アンタレス。
イメージカラーは黄色だがカード背景ではむしろ茶色に近く、そのせいか「カレー帝国」とも呼ばれる。レムリアがインド洋に存在する大陸とされる事も拍車をかけた。(極星帝国世界にレムリア大陸があるかどうかは明かされていないが、レムリア王城『髑髏の城塔(タワー・オブ・スカル)』はセイロン島沖にある)。メガミマガジンに連載されたギャグ漫画ではレイナがカレーキチガイにされ、持っている剣も『魔剣先割れスプーン』と命名された。
因みに全くの余談だがステラ・ブラヴァツキのモチーフとなったヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキは1880年にセイロンで仏教の授戒を受けている。
イレイザー(黒)
銀河女王国連邦。天使を中心とした連合軍でありアンドロイドやサイボーグ、三つ目宇宙人、竜族など多士済々。なお「イレイザー(消し去る者)」とは地球側による命名であり、本来の名称は不明。
Saga3終了時点での最高司令官はラユュー(極星帝国のムー王姉ラユュー・アルビレオの並行存在)。だが地球出身の従属種族である彼女が最高司令官である事を快く思わないものも多く、普段は天使族の多い旗艦パニッシュメントではなくクラウディアに座乗している。
天使には後天的改造でなる事も可能なようで、総参謀長メタトロンも傭兵から身を起こして天使に改造されているが、やはり先天的な天使からは差別の目があるらしくクラウディアにいる事が多い。なお、パニッシュメントはシリーズが移り変わる度に同名艦が新造されている。メタ的には『1勢力のカードを全て捨て札する』強力な効果のバランス調整。
天使族のトップはSaga3終了時点ではルシフェル(Saga1終盤にダークロアに移りSaga2はダークロアとして登場する。公式サイト版のオフィシャルストーリーで帰還の様子が描かれる予定だったと思われるが次回予告のみで連載中断)。さらに国家のトップとして女王が存在するようだが、本編に本国が登場した事は無いため詳細は一切不明。
代表キャラクターは竜族の女王ィアーリス。プレイステーション版『東京ウォーズ』のラスボスでもある。
惑星シリーズの代表キャラクターは主人公である真代開(ましろ・かい)の妹である真代詠(-・よみ)。天使として覚醒した事でイレイザーに渡った妹を取り戻す事が開(と愛花)の目的である。後にその正体が七大天使の一人バラキエルであることが明かされた。
関連イラスト
人気投票トップの結城望
アニメ「アクエリアンエイジ Sign for Evolution」
概要
注釈 カードゲーム版と(アニメに限らず)他メディアではストーリーに大きな差があり、別時空説が有力。
2002年1月3日から3月28日までテレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知で放送された。全13話。
ストーリー
阪元流水子、杜乃カナエ、雪邑未郷、香野ユイ、宝月明日見の5人は「夢幻の天秤宮」におけるイメージキャラクターで、ここをメインに物語は展開していく。
登場人物
主題歌
オープニングテーマ
「Everlasting Love」
作詞 - 三重野瞳 / 作曲・編曲 - 原一博 / 歌 - SeYUN
エンディングテーマ
「PRISM」(#01 - 12)
作詞 - 芦原みき / 作曲 - Little Love / 編曲 - 清水武仁 / 歌 - T.L.Signal (#01) 、芦原みき from Little Voice (#02 - 12)
「Unseen ties ~Everlasting Love」 (#13)
歌 - SeYUN
アーケード用TCG「アクエリアンエイジオルタナティブ」
大型筐体を用いたトレーディングカードアーケードゲーム。略称はAAA。2007年2月に稼働開始し、2011年2月28日にネットワークサービスを終えた。のちのガンバライジングのようにカードの裏表をひっくり返すギミックが存在した。
くわしくは個別記事を参照。アクエリアンエイジオルタナティブ
携帯アプリ「女神マスターズbyアクエリアンエイジ」
概要
2012年4月より、携帯電話ソーシャルゲーム大手のGREEにて配信されていた携帯アプリ。基本の使用料は無料。
アクエリアンエイジのカードイラストを使用した携帯カードゲーム。ただし世界観はアクエリアンエイジとはまったく異なる。
ストーリー
ある日、あなたは突如、異世界に飛ばされる。気がつくと、そこは見知らぬ世界。戸惑うあなたの前に一人の美しい女性が現れる。「ヴィーナ」と名乗るその女性は、自らを女神と称し、あなたに告げる。
「今、この星は邪神の力によって危機に瀕しているの。あなたの力でこの星を救って!!」
彼女が言うには、あなたの中には、女神の優しい心と内なる強さを引き出す伝説の女神マスターの力が宿っているのだという。
戦う決意を固めたあなたは、ヴィーナとともに、この星にはびこる邪悪な力の根源を断つべく、果てしない旅へと踏み出した……。
このゲームの内容
プレイヤーは『女神』と呼ばれるアクエリアンエイジのキャラクターを使役する「女神マスター」となり、あちこちを旅しながら、人々を脅かす邪神を討伐したり、女神たちと旅をしたり戦ったりして彼女らを仲間にしていくのが目的となる。
クエストをこなしていくと『女神カード』を手に入れることができ、このカードを使って邪神と戦ったり、カードを合成したりして女神の力を引き出していく。特定の条件を満たして合成すると女神カードのレアリティが1段階上がることもある。
また、クエストを進めていると時々『はぐれ女神』と呼ばれるボスキャラに遭遇することがある。見事倒すと報酬として資金と女神カードが手に入るが、まれにはぐれ女神自身のカードが手に入る場合もある。はぐれ女神のカードは総じて強力なステータスを持っている。特にイベント中にドロップするはぐれ女神はイベント特効があり、係数が高いためイベント中は非常に強力だった。
このゲームに登場するカードはすべてアクエリアンエイジのイラストと同じものが使われているが、共通なのはイラストだけで、その他は一般的なソーシャルアプリゲームと同じように攻撃・防御などのステータスが設定されている。また、アクエリアンエイジでは人物名がないカード(『飛び級生』『予知メイド』など)も、本アプリではすべて人物名がつけられている。
オリジナルの登場人物
ヴィーナ
プレイヤーを女神の星に召喚した張本人で、通称「導きの女神」。銀色の長く美しい髪を持った端麗な容姿をしており、ゲームのあちこちでプレイヤーにアドバイスをくれる。
正義感が強く、邪神についていろいろ知っており、本人の戦闘力も高いが、一方でかなりの食いしん坊で、食べ物には目がないという一面もある。大好物はこのゲームの回復アイテムの一つにもなっている骨付き肉。
本人も知らない正体があるようで、それを垣間見させるような機械的な人格に変貌したが、もとに戻ったところでシナリオは中断、そのままサービス終了した。
ログインボーナスコンプリート報酬カードで様々なコスプレ姿を披露した。
邪神
女神の星を脅かす邪悪な存在。強奪や破壊行為を働いたり、人々の精神を操ったり、暗殺術に長けていたりと強敵揃い。プレイヤーはこの邪神たちと戦い、倒して平和を取り戻していかなければならない。イラストは原作のカードの流用。
携帯アプリ「戦姫クライシス」
こちらはMobageにて配信されていた携帯アプリ。基本の使用料は無料。
世界観がアクエリアンエイジとはまったく異なる事や、非ネームレベルカードに固有名が振られたのも同様。
オリジナルの登場人物
トワ
イメージキャラクターでナビゲートキャラ。ピンクの髪をツインテールにしている。これまたコスプレを披露した。
オリオンの少年
女性向けに展開された独立エクスパンションシリーズ。人気声優を起用したラジオドラマ(下記のCVはその時のもの。AAAでは他の声優が担当している)、「ステンシル」でのコミカライズなどを展開した。メインキャラクターのイラストは極楽院櫻子。
コミカライズは雑誌休刊に合わせ、後日談まで描いて円満完結した。
登場キャラクター
全員が同じ高校の生徒と教師。
白:斎木直哉(CV:緑川光)…斎木家次女佳名の息子。斎木一族に久しぶりに生まれた男子。過敏な精神感応能力により日常生活が送れない双子の妹を助けるためにマインドブレイカーの素質を持つ主人公・桐原まなに接触する。ちなみに妹は最終的にまなのおかげで能力の制御が可能になり直哉やまなと学校生活を楽しんでいる。
赤:司馬一心(CV:鈴木千尋)…名門華僑の嫡男(なので名前は「シマ・イーシン」と中国語読み……なのだが、ルール上の読みは「しば・いっしん」。直哉に「いっしんさん」と呼ばれてムキになって訂正するのがお約束)。有栖川朱鷺子の許婚だったが、桐原まなに惹かれたため破断を申し出る――がそれが却って朱鷺子を焚きつける結果となった。
青:中浦智律(CV:鳥海浩輔)…数学教師。孤児院出身の神父でありエクソシストも行っている。つかさの保護者。クリス・クレアモントとは同じ孤児院の出身。智津と間違えられるのは定番のネタ。
緑:日下部要(CV:関智一)…桐原まなの幼馴染で、魔人バアルの転生。姉がおり頭が上がらない。体育会系の彼はバスケ部の先輩である一心にも頭が上がらない。6人の中ではメインヒーロー扱い。
黒:天羽つかさ(CV:サエキトモ)…記憶喪失の少年。その正体は熾天使イスラフィル。コミカライズ版では元々は無慈悲な性格だったが、バアルに覚醒した要によって翼を引きちぎられた事がきっかけで記憶を失い現在の穏やかな性格になった。
黄:カイム・キリハラ…桐原まなの息子を自称する謎の少年。コミカライズ展開終了後に登場したため謎が多い。AAAではオリオンの他のキャラがいる場合(もちろんプレイヤーも盤上に存在する)「お父さん?」と呟く。
関連タグ
アクエリアンエイジ / アクエリアンエイジ Sign for Evolution / アクエリアンエイジオルタナティブ