「お前も、ここの社員か…?ならば、燃えろ!」
『MAGMA』
データ
身長 | 235.0cm |
---|---|
体重 | 270.0kg |
特色/力 | マグマの記憶による超高熱 |
初登場話 | 第1話「Wの検索/探偵は二人で一人」 |
概要
マグマメモリを左腕に挿して変身したドーパント。
風都のアパレルメーカー「WIND SCALE」を襲っていた。
ビルをも溶かす高熱(左翔太郎は帽子に火をつけられた)と火山弾を武器としている。
流れる溶岩と燃え上がる炎のような身体が特徴的。
変身者はWINDSCALEをリストラされた元社員:戸川陽介。(演:YOH)
戸川は第1話の1週間前に突如失踪。彼の恋人:津村真里奈は、幼馴染である翔太郎を頼って、戸川の行方調査を鳴海探偵事務所に依頼したのだった。
劇中での動向
真里奈の前から姿を消した後、WINDSCALEの支店ビルを2軒襲撃。
そして3軒目では支店をビルごと倒壊させ、さらには崩壊させたビルが道路側に倒れたことで、交通渋滞等の二次災害を引き起こした。
大規模、かつ下の鉄骨ごと溶けない限り実現不可能という現場状況から、翔太郎や刃野幹夫からはドーパントの仕業と踏まれることになった。
翔太郎と、彼につきまとう鳴海亜樹子が崩落されたビルの跡地にいた際にマグマで攻撃、そのまま姿を消す。
その後フィリップが地球の本棚で翔太郎の指示を受け、「MAGMA」、「戸川陽介」、「WINDSCALE」、そして現場に残っていた、特定店舗で限定販売されている商品のタグ番号を検索したことで、次に襲う支店を特定され、襲撃前に翔太郎に見つかってしまう。
声を掛けてきた翔太郎を自身が憎むWINDSCALEの社員と思い込み、マグマ・ドーパントに変身した。
しかしWルナジョーカーの前には火山弾の威力はさほどでもなく、おまけにメモリの力が強過ぎて暴走しており、あまりメモリを使いこなせているようには見えなかった。
そしてWをさほど苦戦させないまま、サイクロンジョーカーの「ジョーカーエクストリーム」でメモリブレイクされる。
翔太郎は警察に引き渡し真里奈に真相を伝えるつもりであったが、戸川は突如として現れたティーレックス・ドーパントに殺害された。推理ものではよくある「真の犯人に消されてしまうもう一人の犯人」という悲惨な結末になった。
そして戸川の死後、スカーフが特徴的なセールスマンが戸川ともう一人を同時に相手取ってメモリを売りつけていたことが発覚。
強力そうな能力ではあるが、前述の通り戸川はメモリに適合しておらず、能力が十分に発揮されていたとは言い難い。
暴走せず使いこなせてさえいれば、アイスエイジ程の活躍は見込めたであろうに残念である。
正統続編『風都探偵』第9集にも、蒼炎群の風吹鉄男が変身する個体が登場。鉄男自身や万灯雪侍にも「強力なメモリ」と評されていたが、風都タワー級のサイズを焼き切るには時間がかかるとのこと。加えて戸川の変身した個体がWに敗れていたこともあり、鉄男は万灯から新しいメモリを与えられた。
こちらの個体は双見光を制裁するために変身したのみで、仮面ライダーと戦闘をすることはなかった。
memory_of_heroez
声:菅沼久義
黒幕によって再生されたドーパントの一体。唸り声を上げるだけで自我は持たない。
地下駐車場に出現して周囲を高熱で焼き尽くした。最期はWによって倒された。
今回新たに、火炎岩を発射する能力を会得している。
余談
- ドーパント内や現在のシリーズでは珍しくない物質物体モチーフの怪人だが、W以前の平成1期シリーズでは一部の例外を除き生物モチーフが基本だったため非生物モチーフの怪人の登場は放送当時は意欲的な要素の一つだった。「W」本編に登場するドーパント及び、平成1期と2期の作風の違いを象徴する怪人だったと言える。
- また「マグマ」という能力に直結する名前(炎を操る怪人)は、複雑な名前だったりモチーフ元の動物以外の能力が名前に結びつかず劇中で固有名が呼称が殆ど無かった平成1期の怪人と比較しても、ガイアメモリ音声による自己紹介もあり視聴者的にもわかりやすい怪人という点はテンプレながらも逆に斬新であった。
- 仮面ライダーWの初陣(といってもWの設定上1年前から戦っているが)、の相手に選ばれた理由は仮面ライダーWの元ネタの一つであるダブルライダーと戦った怪人ゴースターのオマージュであると思われる。「仮面ライダーの第1話はクモ怪人」という法則から外れているように思えるが…
関連タグ
ロード・ドーパント:アニメ版における最初のドーパントでこちらも高熱攻撃を使う。また第2話のドーパントの説明でイメージとしてマグマ・ドーパントが映っていたためある意味間接的先輩怪人ポジションと思われる。