「自分が砕ける音を聞きな!」
データ
身長 | 260.0cm |
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体重 | 132.0kg |
特色/力 | 身体から放出させる絶対零度の冷気攻撃、空気中の水分を氷結させての武器化 |
登場話 | 第19話「Iが止まらない/奴の名はアクセル」・第20話「Iが止まらない/仮面ライダーの流儀」 |
概要
何者かが氷河期の記憶を内包したガイアメモリ、アイスエイジメモリを使用して変身したドーパントで毛が逆立った雪男あるいはヤマアラシのような姿をしている。
本編2週間前より発生していた「連続凍結事件」の犯人であり、多数の人間を周囲ごと凍結させて回っていた。
劇中では芸能プロダクション社長の池田晋也(演:ナガセケイ)を殺害にこそ至らなかったものの氷漬けにして病院送りにしている。
類似した事件は昨年8月頃にも発生しており、照井竜からはその際犠牲になった家族の仇としてマークされていた。
初めは現場に残されていた染色された矢車菊から風都西区に存在する花屋「コーンフラワーブルー」の店主にして有名なフラワーコーディネーターである片平真紀子(演:大沢逸美)が犯人として疑われていた。彼女には金銭面での悪い噂も流れていたが…
能力
絶対零度の冷気を放出することができ、ダブルのヒートジョーカーすらも凍らせることが可能。
また、空気中の水分を氷結させて武器化することもでき、氷の弾丸の連射でトリガーマグナムをはじいてヒートトリガーにも競り勝って見せた。
氷の分身体を生み出して囮にし、仮面ライダーアクセルの「アクセルグランツァー」をかわして逃げたことも(これにより、アクセルグランツァーは初登場で敵を倒せなかったライダーキックとなってしまった)。
変身者は高い適合率を誇るようで、このように高い凍結能力と多彩な技でWとの戦闘では基本的に優勢であり、アクセルには終始追い込まれつつもアクセルのマキシマムドライブを1度目は防ぐなど、なかなかに高い戦闘力を持つドーパントである。
正体(以下ネタバレ注意)
なんと、その正体は真紀子の息子である片平清(演:渋谷謙人)であり、母の悪評の大元も彼が裏で散財していたことが原因だとウォッチャマンの情報で判明した。
メモリを入手し、花屋「コーンフラワーブルー」の取引先の人間を凍えさせる「凍結事件」を頻発させていた動機は単に自分の機嫌を損ねたからという下らなすぎるもの。
翔太郎を襲撃したのも、照井を追いかけようとした際にぶつかったのが原因と判明し亜樹子からは「そんなつまんない理由で!?」と呆れられた。
元々、清の幼少時代は二人で「ふうとえん」に遊びに行くほど仲の良かった家庭だった。
しかし清の才覚は母ほどではなかったのか、「母のすねをかじっているダメ息子」と馬鹿にされコンプレックスをこじらせた結果遊び歩くようになってしまったようで、その劣等感と苛立ちをガイアメモリの精神汚染で更に増幅された様子。
母親の真紀子は息子の凶行を早い段階で把握しており、わざと花を置くことで、罪をかぶって息子を守ろうとしたのである。
しかし真紀子はもう止めるよう説得を試みるも「誰も庇ってくれなんて頼んでないだろ。」と清にはねのけられてしまい既に下らない理由で犯した犯罪を面白おかしく笑いながら言った時点で清にキレてた翔太郎から更なる怒りを買われることとなる。
最後は仮面ライダーアクセルの「エースラッシャー」を受けメモリブレイクされた。
メモリブレイク後はアクセルに消されそうになるものの、思いとどまったことで逮捕される。
ガイアメモリから解放された息子は、自分を心配する母親の姿を見て素直に謝罪した。
─────しかし、照井の復讐の相手であるWのメモリとは別人だった。清がアイスエイジメモリを手に入れたのは2週間前。
去年の8月、連続凍結事件を起こした犯人はまた別のドーパントだったと判明する。
このエピソードは照井竜の人生のターニングポイントとなる回であり、被疑者である片平真紀子は真犯人ではなかったが、照井が復讐心のあまり、彼女を犯人とみなしてエンジンブレードを振り下ろすシーンがあり、もしWが止めていなければ、人としても警察官としても取り返しのつかない罪を犯す所であった。
第19話冒頭で鳴海探偵事務所に調査依頼を持ち込んだのが、彼の最大の幸運だったと言える。
映画
AtoZ/運命のガイアメモリ
T2ガイアメモリのひとつ、T2アイスエイジメモリで変身したT2アイスエイジ・ドーパントが登場。
T2バイオレンス・ドーパントと主に暴れていたが、ルナジョーカーのマキシマムドライブ「ジョーカーストレンジ」で倒された。
中の人はサンタちゃんであった。冬に活動するサンタなだけに相性が良かったのであろうか?
TVシリーズ終了後
風都探偵
五条一葉の変身するスクリーム・ドーパントが、標的と定めた照井竜/アクセルとの決戦に用いる手札の一つとして、ガイアドライバーREXに使用する能力の一つにこのアイスエイジの能力を選んだ。
余談
- 変身シーン
メモリブレイクの後に正式名称が分かった為、ドーパントの中で唯一メモリを挿入するシーンが存在しない。
ガイアウィスパー(メモリ音声)もネタバレ防止のためか変身時には鳴らず、メモリブレイク後に初めて流れた。
- デザイン
書籍『仮面ライダーW公式読本』にて、デザインを担当した寺田克也は、「地球ができたての頃の溶岩が冷えて黒くなっているところに氷河が降りてきてるみたいな、そういう印象でまとめた」と述べている。
ドーパントにはよくある「何者でもない」系のデザインなので最初は結構デザインを考えあぐねたとのこと。
- 演者
変身者である片平清役の渋谷氏は、仮面ライダー響鬼で津村努を演じている。
- ネタバレ防止
初登場時は女性の声だったが、これは渋谷の声を女性らしく加工した物。ただし、第19話の予告では無加工の声(=男性の声のまま)の状態でのセリフが流れてしまっている。
尚、アクセル初登場編のネタバレ防止のためか、児童誌では名称が伏せられていた。
公式サイトでもネタバレを防ぐために名前を「氷のドーパント」と表示していた。
関連タグ
特撮 仮面ライダーW 怪人 ライダー怪人 ドーパント 氷河期
関連・類似キャラクター
- ジュエル・ドーパント、ペガサス・ゾディアーツ…正体バレ前は女性、発覚後は男性の声になった怪人繋がり。