「強い強い、あなた好(シュ)きぃぃぃ !!」
CV:伊藤美来
概要
“裏風都”を拠点として活動する謎の勢力「街」の一員であり、“スクリームのガイアメモリ”とガイアドライバーrexを使い変身する上級ドーパント。身長187cm。
絶叫をモチーフとした怪人だけあり、口の中に目玉があり、人の皮を被っているかに見える女性のような上半身を持ち、蜘蛛を思わせる筋足を生やしているなど、見る者に生理的に嫌悪感を抱かせる悍ましい姿をしている。
アニメ版では上半身が鮮血を思わせる色合いになっており、より不気味さが増している。
尚、変身者が女性なためアニメではしっかり揺れており、視聴者からは困惑の声が漏れた。
変身者は幹部でもあるゴスロリ衣装の女性・五条一葉。長髪で左目が隠れているのが特徴。
能力
その名の通り叫び声を超高周波に変換・放出する能力を持つ。これは相手の動きを阻害したり、対象や周囲をズタズタに引き裂くなど調節が可能で、変身者の癖でもある「好き」を「シュキ」と独特な形で発音する 「シュキィィィィィン(好きぃぃぃぃっ)!!」 なる奇声と共に超高周波を叩きつけるのがメイン。口から直接放つのみならず、背後からの放出も可能。
その威力は凄まじく、仮面ライダーアクセルの装甲をへこませかけており、万灯雪侍からも「殺し方が惨すぎる」と評されるほど。
但し、威力の高い超高周波を放つ場合は、事前に脚を停めて体を震わせる動作が多々見られる為、威力を高める程に棒立ちになる=隙を曝しているように見える。
アニメ版では背後から叫び声が出る際、叫び声が文字起こしされて背後から大量に立ち上っていた。
また、異様に伸びた指を備えた腕を構え、自らを巨大なバズソーのようにして突進する技も扱う。
実体を持たない影の様に流体的な移動も可能で、高速形態であるアクセルトライアルのスピードに追い付くだけでなく、攻撃も捌くなど近接戦闘も難なくこなす。
また地面から跡も残さずぬるりと這い上がる奇動もでき、見た目も相まって絵面は完全にトラウマレベルのホラー映画のそれである。
更にハイドープとして遠い場所から聞き取れる優れた聴覚を持つ。
他にもメモリかハイドープの能力かは不明だが、対象の生命反応をオーラとして知覚する能力を持つ。
近接戦闘においてはガイアドライバーrexにより、他のメモリの追加挿入で、短時間だが挿入したメモリの能力を体の一部分に発現させて使用可能である。
メモリ名 | 能力 |
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アームズ | アームズ・ドーパントの右腕のマシンガンによる銃撃および、左腕の剣による攻撃 |
シザーズ | シザーズ・ドーパントの切断攻撃 |
ユニコーン | ユニコーン・ドーパントの腕の巨大な角による刺突 |
アイスエイジ | アイスエイジ・ドーパントの左腕による冷気放出による対象の氷結 |
彼女が蘇生した照井に1発目に使ったアイスエイジメモリは、奇しくも照井がTV本編で初登場し、自身の因縁の相手と勘違いしたドーパントのメモリである。なにか因縁を感じさせないだろうか?
シザーズこそ前回からのつながりで使われたにすぎないが他に使用したメモリに関しては
- アームズ:同じイニシャルの"A"(Arms)であること。使用者がTV本編で仮面ライダーを騙っていた。
- ユニコーン:Vシネアクセルにて強化アダプターに装着されたメモリ(なおドーパントに変身する前に照井にメモリブレイクされた)。強化アダプターは紆余曲折を経て劇中で照井の手に渡っていると、照井との関連性を見出すことができる。
余談
変身者の名前の由来は「五千円札」、「樋口一葉」と思われる。
コミックの巻末付録によれば、ガイアドライバーはデザイン段階で寺田氏に了承を得て付けたとされている事実から、元々ドライバーを装着させる予定はなかったようだ。
また、デザイン段階では男性に近い容姿をしていたが、ネームの段階で女性的な感じになった。
アニメで声を担当する伊藤美来女史は特撮ファンとして有名であり、最近では『仮面ライダーリバイス』でラブコフを演じ、本人役で出演していたのも記憶に新しい。