スペック
身長 | 220cm |
---|---|
体重 | 132kg |
特色/力 | 頑強な糸「スパイダーネット」による拘束、蜘蛛爆弾「ナノスパイダー」による対象の爆破 |
概要
何者かがミュージアムのメモリ売人から購入したスパイダーメモリ(ギジメモリとは無関係)を左の首筋に挿して変身したドーパント。
一般人が変身したドーパントの第1号。
頑強なスパイダーネットによる攻撃を持つが、真の恐怖はその能力にある。
人の体に特殊な小蜘蛛「ナノスパイダー」を埋め込み、埋めこまれた人間が「一番愛する人間」に触れると愛する者を爆死させる。恋人だけでなく家族等への親愛も対象(劇中をよく見ると蜘蛛に取り憑かれた親に心配そうに駆け寄る子供が確認できる為、年端も行かない子供も犠牲になった事が窺える)。
しかも爆弾である以上、死ぬのは爆破対象の恋人や家族たちだけで無く、周囲の人間たちも無差別に巻き込んでしまう大量殺戮兵器となっている。
外見
頭部に赤黒い巨大なクモが張り付いたような容姿で、目の部分は人間時と余り変わらない。
正体
人気オペラ歌手メリッサへの恋心と、荘吉へのコンプレックスから犯行に及んだ。
完全犯罪を目論んだものの、脅迫状等の書き癖から荘吉に正体を見破られた。
当初は悪徳社長からメリッサを守る為にメモリを使っていたが、その荘吉に対するコンプレックス故に徐々にメモリの力に呑まれていき、遂には町中に小蜘蛛をばら撒いて町中の人間を爆殺する凶行に及んでしまう。そして荘吉にも埋め込んだ後、メリッサをさらってその場から逃走する。
しかし仮面ライダースカルに変身した荘吉に追い詰められ、最後は「ライダーキック」を受けメモリブレイクされた。
メモリの力が暴走している常態であった為、メモリブレイク後にマツは死亡。荘吉の腕に埋め込まれた小蜘蛛は解除されなかった。
これにより、荘吉は愛する存在である娘の亜樹子と二度と触れ合えなくなり、大阪に帰らず風都を守る探偵として最期を迎えることになった。
備考
「目は人間のまま」というのはショッカー怪人のオマージュであり、最初の怪人のモチーフが蜘蛛というのも蜘蛛男をイメージしたものである。
またメモリガジェットと同じモチーフの怪人が登場しているのは、スパイダーとバットのみ。
余談
- ファンの間では本編の時代でいわゆる『風都の女』ばかりが登場するのはスパイダー・ドーパントによって善良な人々がごっそり減り、誰にも愛されないような人々が残るようになってしまったからなどとまことしやかに囁かれている。
- また、能力の対象に恋人(カップル)が入っており、爆死させる点から極々一部では「リアルリア充爆発しろ」とも呼ばれているとか。
- 奇しくも荘吉のメモリもマツのメモリのロゴも『S』であり、メリッサと荘吉の別れ際のセリフも相まって、仮面ライダーとドーパントが紙一重の存在である事が改めて強調されている。こうした点も原点回帰なのだろう。
- メリッサを蜘蛛の巣に捕らえるシーンでは風見鶏が糸に絡まっているシーンがある。もうマツは荘吉の相棒だった男ではなく、風都を泣かせる怪物となってしまった事を示唆しているのだろう。
- 先述の爆破能力は、逆を言えば触れても死なない人間は『一番愛する人間には該当しない』という事であるが、あくまで『一番』愛する人間には該当しないというだけで、触れた対象に抱く感情を一概に推し量る事はできないという事には留意されたい。
- また、爆弾の精製能力は原来備わっていた能力では無く、マツの感情にメモリが呼応した結果、新たに覚醒した能力である。風都探偵にてハイドープと呼ばれる、ガイアメモリの影響によって特殊な能力を獲得した者の存在が語られており、彼もその該当者かそれに近い存在であった可能性が高い。(ハイドープの能力はメモリブレイクされて失われない例があり、そう考えると上記の小蜘蛛が解除されなかった理由に説明がつく)
- 劇場版限定怪人としてのドーパントは彼と仲間のバット・ドーパントが最後だが、どちらも戦死しており、TVに登場するドーパント達が人間に戻って逮捕される結末がほとんどであったのに対し、劇場版に初登場したドーパント達は人間に戻る戻らないに関わらず、全て死亡する結末を迎えた事になった。
関連タグ
リア充爆発しろ:物理的な意味で。
アントライオン・ドーパント:カップルを標的にしたドーパント繋がり。こちらも初期型のメモリであり、変身者はメモリブレイクと共に死亡した。