「ガイアメモリを仕事に使わないのが俺の流儀だが……やむを得ん。」
『スカル!』
「変身」
『スカル!』
「俺は自分の罪を数えたぜ……さあ、お前の罪を数えろ…!」
「お前の"死"は……俺よりずっと長くなる。」
【完璧な奴なんていない】
CV:吉川晃司
スーツアクター:永徳
概要
初代鳴海探偵事務所所長・鳴海荘吉が、ロストドライバーとスカルメモリによって変身した姿。
後継者たる左翔太郎とフィリップが変身する仮面ライダーWの前身ともいえる存在で、Wが誕生するまでの9年間、風都をドーパントの被害から人知れず守り続けてきた孤高のヒーロー。
髑髏を模した顔が特徴的で、白い帽子とマフラーを身に着け、帽子で隠れた額には「S」字の傷模様がある。
帽子は変身前にも被っている物。荘吉の強いこだわりから、一緒に変身しないよう一度外した状態でドライバーを操作し、変身後にまた被り直すという独自のスタイルを貫いている。
荒事に慣れた荘吉が、強力なスカルメモリで変身する実力派のライダーだが、当時流通していたガイアメモリは使用者への毒素の影響が強い初期型であったため、「メモリブレイク=敵の死亡」へと繋がる事を意味していた。
ゆえに荘吉にとって「スカルへの変身=相手を殺害する覚悟を決める」事になる為、変身は相手が殺人を厭わないほどに暴走している時のみに限定し、協力者のシュラウド以外には正体を晒さず徹底して秘密裏に活動していた
その為風都では都市伝説上の"骸骨男"として知られているだけで、一般には仮面ライダーの1人とは認知されていない。故にスカルを仮面ライダーと呼ぶのは、あくまで事情を知っている翔太郎達関係者のみである。ただ、ライダーカードや仮面ライダー図鑑などでは公式に仮面ライダー扱いされている。
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使用ガイアメモリ
「骸骨」の記憶が内包されている黒いガイアメモリ。
ディスプレイマークはSに見える髑髏の横顔。
使用者の骨格を中心に全ての身体組織を強化し、その状態に耐えうる肉体へと作り替える。
また、マキシマムドライブ発動時には胸の肋骨から骸骨型のエネルギーを発生させる事が出来、ここぞという時の牽制が可能。
ライダーとしての能力
スペック
身長 | 205cm |
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体重 | 110kg |
パンチ力 | 2t |
キック力 | 6.5t |
ジャンプ力 | 45m |
走力 | 100mを6.3秒 |
骨格という特徴からか体重は重いが、ジャンプ力はルナトリガーとヒートトリガー、走力はヒートジョーカーと同等。
血肉なき"骸骨"であるが如く、変身中使用者の肉体は"死者も同然の状態"となる模様。血管や神経まで変化または消失するのかは不明だが、攻撃を受けた際には痛みを感じず、体温も消失するのか身体が冷たくなる。
この為スカルは、体液を吸い取るといった「軟部組織を狙った攻撃」や「相手が生物であることを狙った攻撃」への耐性が極めて高い(メモリの力で全身が丸ごと「骸骨」と化しているため吸いようがないと言うべきか)。
「変身するのは……少しの間、死ぬ事だ。あくまで俺の場合、だがな……」
「骸骨は……それ以上殺せない」
Wの前身であるためか、搭乗するバイクから使う武器までWのカラーリング変えとなっている(メインカラーが黒で「S」を模した赤のラインが入る)。
初変身の際には変身するという覚悟が足りなかった(ガイアメモリの使用を拒否していた)ため、頭部が透けたスカルクリスタルという不完全形態になってしまっていた。
専用アイテム
変身ツール
Wの使用する変身ベルト「ダブルドライバー」を右半分にしたような形のプロトタイプ。
アクセルと同じくガイアメモリを一本のみ使用するベルトで、横にはマキシマムスロットも付いている。このベルトと同型のものを後にエターナルやジョーカーも使用している。
鳴海荘吉のロストドライバーはビギンズナイトの際に、タブー・ドーパントと交戦した結果、破壊された。
専用武器
トリガーマグナムと同型の銃。主にバレルユニットを上げた、変身者の鳴海壮吉の信念である「一撃必殺」に従って連射はあまり行わず、基本的にはマキシマムドライブ形態で使用する。
メモリガジェット
シュラウドこと園崎文音に贈られたと思われる携帯電話型ガジェット。左翔太郎らが使用するものと同一の仕様。
これの操作によってスカルギャリーを呼び出すことができる。
使用マシン
Wが使うハードボイルダーと同一形状で全体が黒く、側面の文字が『S』になったスーパーバイク。
シュラウドが作製し、荘吉の死後に彼女によって強化改造されハードボイルダーになり、壮吉の帽子などど同じくダブルに引き継がれた。
リボルギャリーと同じく車体が展開するが、換装ユニットはなく、その部分には大小多数のエンジンとハードボイルダースタートダッシュモードに似た多数のノズルが設置され、これによって猛スピードでの突進が可能となっている。また、設定上はスカルボイルダーと合体して装甲車になる。
リボルギャリーは八輪だが、スカルギャリーは六輪。武装は皆無だが、その巨大かつ堅牢なボディを利用した体当たりは強力。
スカルボイルダーと同じくシュラウドが作製した。そしてやはり荘吉の死後に強化改造されリボルギャリーになり、ダブルに引き継がれた。
必殺技
- スカルパニッシャー
スカルマグナムにスカルメモリを装填して発動。
マグナムから強力な破壊光弾を連射する。
胸から発生させた骸骨型のエネルギーを脚に纏わせ飛び蹴りを行う。また、空中からエネルギーの塊を敵に向けて蹴り飛ばすパターンも存在する。
『W』関連作品以外での客演
主人公であるダブルより先に、ディケイドのカメンライドカードが先に登場している(後にネオディケイドライバーにしてダブルとアクセルがのカードが登場した)
『超電王トリロジー EPISODE YELLOW』では、仮面ライダーディエンドコンプリートフォームにより他の劇場版ライダーと共に召喚され、ライダーキックを繰り出した(ダークライダーではないのに)。帽子は召喚されてから被り直している。ディエンドに配置されたカードは士が翔太郎に渡したカードと同じ絵柄である。なお海東との関係性や、荘吉又は別世界のソウキチとの関連(同一人物なのか等)は不明である。
余談
モチーフはおそらく初代『仮面ライダー』の企画時に仮面ライダー1号以前に最初の候補に挙がっていた骸骨のヒーロー。これは仮面ライダーダブルのモデルが1号であるために1号以前の始まりのライダーとしての起用である。
テレビシリーズでは市民が目撃した「骸骨男」として第13話に一瞬だけ登場。
同シーンを含め、『仮面ライダーW』第13話と第14話には『MOVIE大戦2010』への伏線が多く見られる。
商品化されたライドウォッチでは基本的に強化フォームを除いたライダーは「~ライダーは〇〇だ」であるのに対して、スカルは「風都を護った伝説の戦士はスカルだ」と特殊な呼び方となっている。
「ライダーとしての能力」にある荘吉の台詞「変身するのは……少しの間、死ぬ事だ。あくまで俺の場合、だがな……」は 荘吉の愛読書であるレイモンド・チャンドラーの名言「さよならをいうのは、少し死ぬことだ」のオマージュだろう。
ゲーム作品
オリジナルの演者である吉川晃司ではなく神奈延年が声を担当することが多い。
ガンバライジング
バッチリカイガン4弾より参戦。ジャマータイプでLR枠の一つとして参戦。
表アビリティは3番目にカードを出すとAPの強化に加え、相手チーム全体のひっさつとライジングパワーを減らすことができ、バーストアビリティはコウゲキとひっさつの強化と毎ラウンドAP強化という副次効果が得られる。
時は流れ…2020年。
ガンバライジングプレバン限定商品第5弾にて再度LR化!今度はブレイブタイプとなっており、また、銃アイコン持ちで初となるAPボーナス上限アップのアビリティを持つ。ただ、当の本人はテクニカルゲージ一辺倒なので味方のサポートが重要。尚、ボイスや必殺技については変化は無い模様。
関連イラスト
関連タグ
仮面ライダーW スカルマン
サブライダー 0号ライダー 偽ライダー 怪人ライダー おっさんライダー 父親ライダー 劇場版限定ライダー
MOVIE大戦2010 MOVIE大戦CORE 鳴海荘吉 ハードボイルド
仮面ライダー一覧
もしかして→仮面ライダーになりたかった戦闘員
関連・類似キャラクター
- 仮面ライダージョーカー、仮面ライダーサイクロン、仮面ライダーエターナル:ロストドライバーを使った仮面ライダー。
- 仮面ライダーデルタ:カラーリングが黒と白の銃使いのサブライダー、最初期に開発されたシステム、拡張性が低い上に装備も少ない、巨大マシンを持つという共通点がある。
- 仮面ライダー幽汽、仮面ライダーフィフティーン:骸骨がモチーフの劇場版限定ライダー。フィフティーンとはおっさんライダー、父親ライダー、配色が似ている、変身者は普通の人間、子供を深く愛している点も共通。ただし、この二人は死者を蘇らせようとしたライダーで、幽汽は変身者がライダーになる前から既に死んでいる。フィフティーンはライダーの力を失ったが、生き残る。
- 仮面ライダーダークドライブ:本当の変身者がいる、本来は正義のライダー、劇場版で主役ライダーの敵として登場したという共通点を持つ。
- 仮面ライダー1型:冬映画で登場、初代ライダーへのオマージュが多い、本編前の事件で変身者は亡くなっているライダーという複数の繋がりがある。
- 仮面ライダールシファー:冬映画に登場した骸骨がモチーフの劇場版限定ライダー。
- プリミティブドラゴン:骨がモチーフの形態。
- スカルソルジャー:骸骨がモチーフのヒーロー、変身者の名字が「鳴海」などの共通点を持つが、人物像はむしろこちらに近い。