「俺は!」
「俺達は!」
「僕達は!」
「「二人で一人の!!」」
「通りすがりの!」
「「「仮面ライダーだ!!!」」」
概要
現在放送中の仮面ライダー・前作の仮面ライダーが競演するクロスオーバー作品『MOVIE大戦シリーズ』の記念すべき第1弾。同時に『ディケイド』の放送開始と共に始まった「平成仮面ライダー10周年プロジェクト」の第4弾にして最後を締めくくる「平成仮面ライダー10th 冬の陣」の位置付けでもある。『W』としては最初の、『ディケイド』としては2作目にあたる劇場版作品。
時系列
『ディケイド』側はTVシリーズ最終話の後日談、『W』側はTVシリーズの12話と13話の間に起きた出来事という事になっている。
ストーリー
本当の終わりーディケイド、最後の勇姿。
『仮面ライダーディケイド 完結編』
紅渡により自分の本来の使命を宣告され、遂に「世界の破壊者」である己を受け入れてしまった仮面ライダーディケイド=門矢士は、「ライダー大戦」を勃発させた後、姿を消した。
光夏海の悲痛な叫びも空しく、士はディケイド激情態に変身し多くの仮面ライダー達を次々と圧倒・駆逐していく。そしてディケイドは、小野寺ユウスケが変身したクウガアルティメットフォーム(ダークアイVer.)を激戦の末に倒し、その使命を完遂する。
全てのライダーを倒した士の前に姿を現したのは、彼を止める決意を固め、仮面ライダーキバーラとなって士との戦いに臨む夏海だった。
そんな戦いの最中、ゾル大佐として力を得た鳴滝は、栄次郎をスーパー死神博士として覚醒させるとともに、新たなる組織「スーパーショッカー」を結成。世界征服達成の切り札となる“神を超える力”ネオ生命体の誕生を目論んでいた……。
本当の始まりーW、誕生の秘密。
『仮面ライダーW ビギンズナイト』
クリスマス・イブの日、翔太郎ら鳴海探偵事務所の面々は、有名歌手の睦月安紗美から「亡き姉を見つけ出してほしい」との奇妙な依頼を受ける。
翔太郎とフィリップは調査を進める内に、風都で密かに発生している怪奇現象〈死人還り〉が原因と知る。そんな中2人の前に不慮の死を遂げた筈の鳴海荘吉が現れる。荘吉は仮面ライダースカルに変身、戦闘中、フィリップは亜樹子に荘吉の死を明かしてしまう。
更にその死に対して負い目のある翔太郎は、荘吉が変身したスカルに手も足も出せず、Wはスカルに惨敗。これを切っ掛けに鳴海探偵事務所の足並みが崩れてしまう。
探偵業を辞めるべきかと苦悩する翔太郎は、フィリップとともにある場所に赴く。そこはWが生まれた場所であった。
※なお、DC版では上記の2つのエピソードの構成は逆になる。
『MOVIE大戦2010』
逃走したドーパントを追いかけていたWは、突然スーパーショッカーと戦うディケイドの世界へ迷い込んでしまう。ディケイドとW、2人の仮面ライダーが再び出会い、それぞれの運命と正面から向かい合った時、スーパーショッカーとの最終決戦が始まる。
登場キャラクター
『仮面ライダーディケイド 完結編』
- 門矢士/仮面ライダーディケイド…演:井上正大
- 海東大樹/仮面ライダーディエンド…演:戸谷公人
- 小野寺ユウスケ/仮面ライダークウガ…演:村井良大
- 光夏海/仮面ライダーキバーラ…演:森カンナ
- キバーラ…CV:沢城みゆき
- 岬ユリコ/電波人間タックル…演:広瀬アリス
- 蜂女…演:及川奈央
- 光栄次郎…演:石橋蓮司
- 鳴滝/ゾル大佐…演:奥田達士
- ネオ生命体…演:小宮明日翔/CV:本城雄太郎
- 光栄次郎/スーパー死神博士…演:石橋蓮司
- ドラス…CV:酒井敬幸
- アスム/仮面ライダー響鬼…演:小清水一揮
- ワタル/仮面ライダーキバ…演:深澤嵐
- 剣立カズマ/仮面ライダーブレイド…演:鈴木拡樹
- 辰巳シンジ/仮面ライダー龍騎…演:水谷百輔
- ソウジ/仮面ライダーカブト…演:川岡大次郎
- 芦河ショウイチ/仮面ライダーアギト…演:山中聡
- モモタロス/仮面ライダー電王…CV:関俊彦
- 仮面ライダーファイズ
- スカイライダー
- 仮面ライダースーパー1
- 仮面ライダーJ
『仮面ライダーW ビギンズナイト』
- 左翔太郎/仮面ライダーW…演:桐山漣
- フィリップ/仮面ライダーW…演:菅田将暉
- 鳴海亜樹子…演:山本ひかる
- 刃野幹夫…演:なだぎ武
- 園咲冴子/タブー・ドーパント…演:生井亜実
- 園咲若菜/クレイドール・ドーパント…演:飛鳥凛
- 園咲霧彦/ナスカ・ドーパント…演:君沢ユウキ
- ウォッチャマン…演:なすび
- サンタちゃん…演:腹筋善之介
- 真倉俊…演:中川真吾
- クイーン…演:板野友美
- エリザベス…演:河西智美
- 睦月安紗美…演:渋谷飛鳥
- 睦月恵理香…演:沢井美優
- ロベルト志島/ダミー・ドーパント/デス・ドーパント/アルティメットD…演:手塚とおる
- 照井竜…演:木ノ本嶺浩
- 園咲琉兵衛…演:寺田農
- 鳴海荘吉/仮面ライダースカル…演:吉川晃司
余談・幻の予告編について
ライダー大戦は劇場へ
大樹「士……死ぬな……!」
栄次郎「これが本当の世界だったのか!」
鳴滝「正体を明かす時が来たな!」
夏海「私がディケイドを倒す!」
キバーラ/仮面ライダーキバーラ「これがキバーラの真の姿よ、フフッ」
士「お前が本当の士だと?」
ユウスケ「世界は俺が貰う」
12月12日 ロードショー
『仮面ライダーディケイド』最終回に放送された特報にて描かれたシーンは上記の通り。
しかし、実際は本編で上記のシーンはほとんどと断言していいほど全く使われていない。いわゆる嘘予告である(一応、DC版では特報の一部のシーンが流用されている。といってもディケイドに襲われる士ぐらいだが……)。
厳密には、そもそもTVシリーズ最終回の続きにすらなっておらず、話が繋がってすらいない部分さえもある。
また、キバーラが「仮面ライダーキバーラが真の姿」と発言しているが、本編は夏海が変身した為キバーラの真の姿とは断言し難い(ただし、闇士はおそらく激情態、軍服姿ではないが夏海がディケイドを止めるべく交戦する等、後々強ち間違ってはいないシーンも一部ある)。
そして肝心の内容は、仮にも最後を締めくくる位置付けでありながら、TVシリーズ本編のあらゆる伏線を投げっぱなしにして、よく分からないまま無理矢理終わらせてしまったと評せざるを得ない内容であったが故に、元々賛否両論な作風であるディケイドの評価を、悪い方向に決定付けてしまった完結編だった。
……擁護としては、ディケイドパートのテーマは居場所であり、これまでディケイドが旅をし続けた理由である居場所を求める旅としては、相応の結論が導き出されている。
そしてその結論は、この後のMOVIE大戦パートのWのエピローグにも繋がるものになっている。
一方でWパートの方は、TVシリーズでは軽く触れられた程度だったWのルーツや、彼等が「2人で1人の探偵で仮面ライダー」である理由・経緯が丁寧に掘り下げられた非常に見応えのある内容であり、更にTVシリーズの主に第13話や14話で事前に振られた伏線の回収や、それも含めたTVシリーズとの繋がりもしっかりと描かれており、TVシリーズ本編の間に挟まる1つのエピソードとしても、TVシリーズ本編の前日譚のエピソードとしても非常に評価や人気は高い。
このように「ディケイドパートとWパートで対照的な評価を受けた」点でも印象深い作品である。
しかし、その後も「ディケイドが批判されっぱなしだったか?」とすればそうではなく、本作で描かれたディケイドの存在意義はその後のさまざまな客演を経て説得力のあるものへと変わっていき、現在ではこのような終わり方自体にディケイドの魅力を見出すファンも少なくない。
ちなみに、本作のWとディケイドは前作『仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』で既に一度会っている為、一応お互いに面識はある状態だった。しかし、前述の映画ではWがディケイド達に対して自らの名前を名乗るシーンはあったものの、ディケイドがWに名前を教えるシーンは全く無かったにもかかわらず、何故か本作のWはディケイドの名前を知っていた。少しフォローすると、あの映画(=舞台となっていたのはディケイドの世界)でWが登場するのは少し不自然なので、恐らく鳴滝がオーロラカーテンでWを呼び寄せて事情を説明し、ディケイドの名前もその際に教えてもらっていた可能性はある。
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クロスオーバー ヒーロー 夢の共演
オールライダー対大ショッカー→MOVIE大戦2010→超電王トリロジー
次作→『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』