「仮面ライダー……J!」
CV:望月祐多
変身者
・瀬川耕司
概要
フォッグによってその命を奪われた瀬川耕司が彼の地球を愛する心に感銘を受けた地空人たちにより改造手術を施されて誕生した大自然の守護者。
予告編では14人目の改造兵士(かいぞうソルジャー)と謳われているが、これはBLACKとBLACKRXを同一カウントしている為で、現在の公式見解では15号として扱われている(「仮面ライダーディケイド オールライダー超(スーパー)スピンオフ」File23より)。
ネオライダー最終作でもあり石ノ森氏が本作から数年後に他界してしまったため石ノ森ライダーの大取となった。耕司のベルトのバックルにある“Jスピリット”の力により変身し、変身後はJスピリットの赤い石の部分のみが腰の中央に露出する(つまり、ネオライダーでは事実上唯一の変身ベルト持ちということになる。)。
聖霊の力・Jパワーを力の源としており、指を“J”の文字の形に構える“Jサイン”にはJパワーを高める効果があるとされる。
戦闘力だけではなく治癒力も優れており、劇中ではフォッグの三幹部の1人であるアギトやズーとの戦闘で受けた傷が直ぐに回復して後のガライとの決戦などに全く支障をきたしていないが、そういった人知を超えた能力は後年の作品でもオミットされてしまっている。
ちなみに彼の姿は前作に登場した仮面ライダーZOに酷似した姿をしているが、S.I.Cの設定では地空人たちがZOの外観を参考にして改造を施したからとされている。そのため彼らは兄弟の関係に近い。この二者の関係は仮面ライダー1号を模して作られた仮面ライダー2号も想起させる。
ZOとJの相違点に付いてはこちらで詳しく解説されているので割愛する。
変身シークエンス
トカゲ男アギト戦では瞬時に変身、ハチ女ズー戦では空中落下した際にJスピリットが発光という形で変身した為、変身ポーズは存在していなかった。
コブラ男ガライとの戦いでは遂に以下の変身ポーズが編み出された。
①左腕をデカレンジャーの「ロジャー」に似た位置に構える。
②右腕を突き出し、「変身!」の掛け声と共にJサインを作り、右方向にずらしていく。
③緑と赤色の発光に包まれて変身が完了すると、「仮面ライダーJ!」の名乗りと共にもう一度Jサインを作って締め。
スペック
身長 | 194cm/40メートル(ジャンボフォーメーション) |
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体重 | 84kg |
ジャンプ力 | 一跳び150m(※) |
(※)なお、ジャンボフォーメーション時の具体的なジャンプ力は不明だが、「仮面ライダー画報 仮面の戦士三十年の歩み」(竹書房・2001年)によるとジャンボライダーキック使用時に"数百m上空へ大きく跳躍した"(後略)とある(P216より)。
主な必殺技
Jパンチ
ジャンプして相手にパンチを叩き込む必殺技。アギトを倒した。
Jキック
構えを取ってジャンプし、滑空するような軌道で繰り出すJ最強の必殺技。
ちなみに劇中では「ライダーキック」と呼称しているが、公式ではこちらの名前で呼ばれている。Jの作中ではガライ、仮面ライダーワールドでは改造兵士レベル2を倒している。
Jエルボー
肘打ち。劇中ではジャンボフォーメーションの状態でフォッグ・マザーの部位破壊に使用。
Jチョップ
チョップ技。
ジャンボフォーメーション
J固有の特殊能力。
簡単に言えば某宇宙の平和を守る宇宙人たちの様に巨大化する能力で詳しい解説はリンク先で解説されているので省略するが、彼の意思で自由になれる形態という訳ではなく、あくまで地球に未曾有の危機が訪れたときにのみなれる“一度きりの奇跡の形態”である。
……が、彼の代名詞ともいえるフォームのためなのか、はたまたそれにプラスしてインパクトが強すぎたためなのか、近年の作品ではJが登場する際は必ずこのジャンボフォーメーションで登場するため、あんまりそんな風には見えない。
もっとも、Jや他の昭和ライダーが現行作品に登場する時は大体かなり危機的な状況であるため、全くおかしいわけではない。更にメタ的なことを言うと、唯一無二の能力を持つことに加えて姿形がよく似ているZOとの差別化が等身大の状態では難しいという事情もあると思われる。
要するに意思のないやられ役の巨人として出るのが問題なわけで、相応の活躍があればそれでよいのである。
また、ゲーム『ライダージェネレーション』『ライダーレボリューション』では作劇の都合上、4~5m位のミディアムサイズに変身できるようになっている。
ガンバライド/ガンバライジング/ガンバレジェンズ
ガンバライドではシャバドゥビ5弾でネオライダーとしては最後の参戦。最終弾から2弾前の参戦。
ただし演出は力が入っており、赤いピースの名乗り演出やガライ戦の等身大のJキックが再現され、ジャンボライダーキックは精霊エネルギーの吸収から始まるなど迫力の演出となっている。
それから4年後、ガンバライジングのボトルマッチ1弾でネオライダーで初参戦を飾った。
変身演出こそ追加されたが、等身大のJキックは消滅し、ジャンボキックもゲーム性に合わせてかなり短縮・スケールダウンした演出となった。
ガンバレジェンズではZOと共に第5弾で参戦。
シンは3弾で参戦したため、前々作と前作と比べてかなり早い段階でネオライダーが集結した。
バトルスピリッツ
コラボブースターSP『仮面ライダー 僕らの希望』にて参戦(CB19-017)。
4コスト支払うことでコスト10のBP20000、緑シンボル2つ持ちのスピリットとして扱う効果を持つが、無論、ジャンボフォーメーションの再現。
オマージュライダーである仮面ライダーゾンジス(CB10-022)に対しても圧倒的アドバンテージを誇る一方で、Jの力を行使した仮面ライダーバールクス(CB10-037)には1000及ばないのが惜しいところであるが、そこはブレイヴやマジックなどで十分カバーが可能な範囲である。
ライドウォッチ
ジャンボフォーメーション!大地の精霊の力で巨大化するライダーは…Jだ!
アーマータイム!ジェーイーッ!
プレバン限定「DXライドウォッチ クォーツァーセット02」の一つとして発売。
必殺技は「ジャンボ」。
演者
スーツアクター
- 岡元次郎(本編/オールライダー対大ショッカー)
余談
企画初期に石ノ森章太郎によって描かれたラフ画は、ZOそっくりな顔のライダーがシンプルな緑のボディーに民族衣装のようなものを纏ったデザイン。これを発展させた出渕裕によるデザイン案は、後のアナザーアギトを彷彿とさせるデザインが特徴。
またZOの続編案として雨宮慶太はZOにマフラーとベルトを付けた強化形態のデザイン画を描いている。
関連項目
ティラノレンジャー:原典での演者が同じヒーロー。スーパーヒーロー大戦シリーズやスーパーヒーロー戦記で何度か共演しているものの、残念ながら特に絡みはない。
仮面ライダーベロバ:令和の巨大ライダー。もっともJとは異なり、こちらは基本形態の時点で巨大である。
昭和最後のヒーロー
ZO → J
→ クウガ