「あーあ。このジャマーガーデンも…もう使い捨てね」
『BEROBA SET』
「変身♪」
『LASER ON』
『BEROBA LOADING』
祢音「えぇーっ!?何アレ!?」
景和「デッカ…!?」
『READY FIGHT』
アルキメデル「あぁーっ!ベロバ様、おやめくださーい!!!せっかく育てたのに…!!」
「いらなくなったらまた作り変えればいい。そうやって…遊び場所にしてきたのよ、この世界を!」
CV:並木彩華
変身者
・ベロバ
概要
『仮面ライダーギーツ』に登場する仮面ライダー。
デザイアグランプリのオーディエンスの一人にしてジャマトのスポンサーであるベロバが変身する。
変身者が持つ理想の自分をプロデュース・コーディネイトする力「デザイン力」を読み取るレーザーレイズライザーによって設計された、ベロバ専用の仮面ライダーである。ベロバの思想が大きく投影されている都合上、その他のDGPライダーやヴィジョンドライバーによる仮面ライダーとは一線を画すビジュアルを持つ(後述)。
第22話で変身はしていたが、影として映ったシルエットのみしか判明しておらず全貌は分からず仕舞いだった。そのため、本格的に登場し、全貌が判明したのは第23話が初めてである。
ベロバにとってこの姿はあくまで「他人の不幸を拝み、嘲笑う目的のために必要な道具の1つ」に過ぎない故、後により小回りがきくゲームマスターから変身権限を強奪する形で変身したライダーやゲームマスターから"プレミアム会員"の形で与えられた新たな姿を得たのもあって、本編には3回しか登場していない。
ただ、公式サイト「仮面ライダーweb」ではプレミアムよりもこちらの方が使い慣れていたとのことで、対バッファ相手の決戦時にはこちらに変身。サイズ差を生かした戦術を使いゾンビフォームを終始圧倒した。
変身シークエンス
左腕で払い除けレイズライザーを相手に向け引き金(インプットトリガー)を引くと、キューブ状のエネルギーがキュービックメタマテリアルの装甲を構成して変身が完了する。
外見
レーザーレイズライザーで変身する他のライダーと同じく黒と白を基調とした素体スーツに屈強な体格、牛を思わせる双角を持つ頭部を持つ。複眼はピンク。
基本形態にもかかわらず、『ギーツ』の仮面ライダーどころか歴代ライダーの中でもそうそう類を見ないデカさを誇る。その大きさは約11m。簡単に言えばこの手の有名所である仮面ライダーアークの約3倍。同じ令和ライダーにおける巨大形態枠に当たるゼロワン・ブレイキングマンモスやセイバー・キングオブアーサーよりもサイズは大きい。
流石に仮面ライダーJ・ジャンボフォーメーションと比べると大きさは約3分の1だが、特筆すべきは外部からのパワーアップやフォームチェンジ抜きの基本形態でこの大きさな点である。
変身前とのサイズ差や仮にも女性ライダーとは思えないゴツイ体型もあり、最早ベロバが搭乗する専用ロボット・巨大兵器と言った方が在り方としても近いかも知れない。
スペック
身長 | 1108.1cm |
---|---|
体重 | 17561.6kg |
パンチ力 | 36.6t |
キック力 | 66.4t |
ジャンプ力 | 59.8m(ひと跳び) |
走力 | 5.1秒(100m) |
レーザーレイズライザーで変身する仮面ライダーの中で巨体を誇るためかパンチ力とキック力は1位、ジャンプ力が3位、走力が最下位とパワーに偏重した性能を誇るが、流石にゲイザーには及ばない(ベロバ本人も劇中では実際第23話にてニラムから戦う前にヴィジョンドライバーの能力で逃亡しており、単純な能力では彼に及ばないと変身者本人も察しているようである)。
頭部の「ベロバホーン」は変身者の愛憎の感情が高まるほどに戦闘力を高める力を持ち、対象を破壊しつくすまで鎮静化することはないという。
ベロバ本人のデザイン力によりただの人体をそのまま拡張・強化した構造を持つことで、変身者の意思に応じて凄まじいまでの攻撃力で敵を殲滅する。そのド級なサイズも相まって単なる火力はジーンたちよりも数値以上の差を持っているようだ。
足のフットデバイス「ディメンションベース」は足裏にエネルギー場を発生させて急激に重量を増し、高密度エネルギーを一気に開放することで凄まじい衝撃波を放つ攻撃的なカスタマイズが施されている。
ジーンほどでは無い様だが重力操作が可能らしく、浮かび上がる能力もある模様で、周りの瓦礫や岩などと一緒に浮かび、それ等を弾き飛ばして攻撃するなど応用も効く。また、高度まで飛行(ジャンプではなく“飛行”)している描写がある為、レーザーレイズライザーで変身する仮面ライダーの中では「最下位」とされる走力に関しては、大きな問題にならず、実際の機動力に関してもかなり高く設計されている可能性がある。
これらのスペック故に、地上で動くだけでも当たれば大ダメージは避けられず、しかも自身の飛行能力と機動力によって他のライダーの攻撃も届かず、まさに『力こそ正義』そのものを体現している。
巨体から繰り出される脅威的な破壊力に加えて、ベロバ自身の傲慢で残虐な性質と、彼女の高い戦闘センスも合わさり、災厄その物と呼べる程の脅威性を発揮する。
出番こそ少ないが、当然ながら戦闘能力はゲイザーと並んで終始圧倒的であり、描写は省かれたが正攻法では勝つのが困難なグレア2にも完勝している事から、並の仮面ライダーはおろか、生半可な運営ライダーでは歯が立たないばかりか、ゲイザーと同等かそれ以上の実力者、または特殊な特効が無ければ勝利出来なかったほど。
第46話では道長を本気で殺すため、火力が高くプレミアムの力よりも使い慣れたこちらの姿に久しぶりに変身し、バッファをサイズの差で圧倒。しかし、ここに来て「仮面ライダー」の力を使ったことが、後にベロバにとって最大の仇となる…。
使用アイテム
デザイアグランプリの公認サポーターが持つ、武器兼用変身銃。
ベロバのものは変身するとその大きさに合わせてレイズライザーそのものも巨大化する。これは、使用者の状態に合わせてライザーのサイズを最適化させる機能を持つ、「ユナイトグリップ」と呼ばれる持ち手部分が機能しているためである。
変身に使用するカード型デバイス。ベロバ用のベロバレイズライザーカードを使用する。なお、裏面には推しである仮面ライダーバッファのマークが刻まれている。
ベルト型エネルギーデバイス。
右側の帯に懸吊用ホルダーを装備しており、非使用時のレイズライザー携帯に使用。
必殺技
- レーザービクトリー
『FINISH MODE』
『LASER VICTORY』
浮かび上がり、レーザーレイズライザーを地面に叩きつけて紫色の衝撃波を放つ必殺技。
その威力はジャマーガーデンどころか周りのライダーやジャマト達を爆風で吹っ飛ばし、ジャマーガーデン周辺を廃墟にする程の大爆発を引き起こす程である。
第46話ではエネルギーを込めた銃口を向けたまま突撃する技として使用した。
レジェンドアイテム
後年の仮面ライダー作品やその商品展開において登場した、ベロバをモチーフとしたアイテムやフォームなど。
『仮面ライダーガッチャード』に登場する、バッファとベロバのライドケミーカードを使用して変身する形態。劇中未登場。
『仮面ライダーガッチャード』に登場する、仮面ライダーレジェンドがベロバにケミーライドした形態。劇中未登場。
余談
- ライダーベロバの巨体は第23話まで伏せられてはいたが、第22話でのチラミのサングラスに映る姿、及び次回予告にて敵味方問わず戦闘を中断して見上げるカット等の示唆する描写はあったため、「かなりサイズが大きめのライダーではないか?」という予想も少なからずあった。
- ベロバの推しであるバッファ同様、牛・バッファローがモチーフ。
- 牛がモチーフのライダーは他には仮面ライダーゾルダ、仮面ライダーゼロノスがいる(複合形態やフォームチェンジなども含めるとシガゼシコンボ、バッファマント、クラッシングバッファロー、バッファローゲノムも存在する)。
- 因みにバッファローゲノムは女性ライダーが使用した形態。
- CGモデルの骨組みは、『仮面ライダーゼロワン』に登場したギーガー、ブレイキングマンモスの流用と思われる。
- そのためかは不明だが、上述の通り3回しか登場していない(但し、スピンオフでもう1回、本編中では上記の通り描写こそ省かれたが明らかに変身したであろう描写があるので総合的な回数は実質5回とジーン以外ではブッチギリで多い)。
関連タグ
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